薬剤師の国家試験の勉強ってどうすればいいの?
具体的にどうやるかを知りたいな。
勉強法はたくさんあって、人によって向き・不向きがあるから万人に適した勉強法っていうのはないんだ。
今までの経験から、自分に合った勉強法で進めていくのがベストだよ。
薬剤師国家試験は過去問と領域別既出問題集をしっかりやることが最低限だね。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験を受ける人
- 薬剤師国家試験の勉強法を知りたい人
薬剤師国家試験の勉強法を知りたいと思っている人は多いでしょう。
試験の範囲が膨大なので、効率的に勉強しないと試験本番までに間に合わない可能性があります。
しかし、勉強法というのはたくさんあり、人によって向き・不向きがあるので万人に適した勉強法というのは存在しません。
大学受験や期末テストなどの今までの経験から、自分に合った勉強法で進めていく必要があります。
じゃあ、具体的に何をすればいいの?
薬剤師国家試験合格のために、最低限やらなければいけないのは過去問と領域別既出問題集(以下、領域別)を完璧にこなすことです。
過去問と領域別の勉強の仕方によって合否が分かれます。
この2つをメインにして、青本を補助にして勉強していけばノートなどは不要です。
今回はMr.Tが実際に行った、薬剤師国家試験の勉強法を解説していきます。
今回紹介する勉強法はMr.Tが実際に行っていた勉強法だよ。
勉強のスタートは6年生の10月からだったから、実質5か月弱の勉強期間で見事合格したよ。
ココがポイント
- 領域別・過去問を完璧にする
- 青本の練習問題は時間がなければ解かなくていい
- 何週やるかではなく、全て解けるようになるまで周回する
- 調べたページ数、解説などを問題集に書き込んで時短を図る
- ノートにまとめる必要はない
Contents
薬剤師国家試験の勉強法の流れ
この章では薬剤師国家試験の勉強法の流れについて説明していきます。
用意するもの
ココがポイント
- 青本
- 領域別既出問題集
- 国家試験の過去問
- 受け終わった模試
- オレンジ or 赤ペン
- 赤の下敷 or 赤の暗記シート
できれば赤ペンよりオレンジ色のペンのほうがいいです。
赤の下敷きをかぶせたときにオレンジ色のペンのほうが消えやすいので。
国家試験の過去問は、できれば6年制の試験が始まった97回からはすべて揃えたいところです。
暗記シートは青本や領域別についてくることもあるけど、小さくてなくしやすいんだよね。
Mr.Tは大きくて硬めの赤い下敷きを使ってたよ。
1週目
ココがポイント
- 青本をサラッと読む
- 領域別の問題を解く
- わからないところは青本に戻って読み込む
- 間違えた問題、不安な問題は翌日も解く
以上のような感じで勉強していきます。
1週目は時間がかかるので、根気強く続けて早めに9冊分終わらせることが重要です。
1.青本をサラッと読む
まったくの知識なしで領域別にいきなり取り組むと何も解けなくて苦痛なので、最初は青本をサラっと読みましょう。
じっくり読み込む必要は全くありません。
「この章ではこんなことをやるんだ」ぐらいの感覚でサラッと読み流します。
区切りのいいところまで読み進めましょう。
Mr.Tは練習問題が始まるところで区切ってたよ。
2.領域別の問題を解く
青本を区切りのいいところまで読んだら、その範囲のところまでの領域別の問題を解きます。
1週目はほとんど解けなくても心配ありません。
このような問題が出るんだという感じでサクサク進めていきましょう。
実際に解いてみるけど、じっくり考える必要はないよ。
わからないのは当たり前だと思ってどんどん先に進もう。
3.わからないところは青本に戻って読み込む
領域別を解いて解説を読み、わからないところは青本に戻って、ここでじっくりと青本を読み込みます。
領域別に出た問題は過去問であり、実際に試験に出た問題なので重要な知識がたくさん詰まっています。
青本に戻って該当箇所を読み込むことによってより知識が深まり、周辺の知識も得ることができます。
また、何も考えずに青本を読むより、領域別で解いてから青本を解く方が記憶に定着しやすいです。
なぜなら、自分が間違えた問題、わからなかった問題のほうが記憶に残りやすく、自分で調べて青本を読んでいるのでより記憶に定着しやすくなるからです。
青本は最初はサラッと読んで、領域別を解いた後に知りたいところをじっくり読むスタンスでいこう。
最初からじっくり読んでいると本番に間に合わないよ。
4.間違えた問題、不安な問題は翌日も解く
領域別で間違えた問題や不安な問題は翌日も解き、正解するまでその翌日も繰り返します。
とにかく一度でも自分の力で正解することが重要です。
再度間違えた場合は青本に戻って該当箇所を読み込み、また翌日に間違えた問題を解きます。
とにかく領域別のすべての問題を自分の力で解けるようにするんだ。
忘れてしまうのは当然なので、2週目以降に周回スピードを上げていくから心配しなくていいよ。
2週目以降
2週目以降は1週目の2、3、4の繰り返しです。
1の「青本をサラッと読む」必要はなく、いきなり領域別を解き始めましょう。
領域別を解いてわからないところは青本を読み込む、間違えた問題はできるまで翌日も解く。
とにかく演習の繰り返しで、アウトプットする力をつけましょう。
2週目以降は問題を解く際にわからなくても少し粘ってみよう。
最終的には反射的に答えられるようにするまで勉強するよ。
過去問で腕試し
1週目が終わったら、どのタイミングでもいいので腕試しで過去問を解いてみましょう。
しっかりと最後まで解き、点数も出します。
プチ模試みたいな感じですね。
一通り勉強すればそれなりに点数を取れるようになりますが、まだまだ合格点には届かないでしょう。
領域別や青本だけだと飽きてしまい、自分の実力の成長具合も目に見えないので、過去問を使ってゲーム間隔で楽しんでやることが目的です。
しかし、一度解いた過去問は領域別と同様、完璧にできるまで繰り返します。
あまりにも正答率が低い問題は飛ばしてかまいませんが、それ以外の問題は反射的に解けるようになるまで何度も繰り返しましょう。
勉強は毎日代り映えがしないからどうしても飽きてしまうんだよね。
過去問を使って点数を出せばゲーム感覚で楽しめるし、自分の成長度合いもわかりやすいんだ。
模試を活用する
大学で強制されている場合が多いかと思いますが、模試を受けて自分の力を確認することも必要です。
自分が今まで勉強してきた成果を数値として確認できるいい機会なので、一通り勉強が終わっていなくてもとりあえず受けておくことをおすすめします。
模試はあくまで模試なので、点数に一喜一憂する必要は全くありません。
自分の弱点やこれからの勉強計画に役立てればいいので、必要以上に落ち込まないようにしましょう。
▼模試の復習法や活用法は以下の記事にまとめましたので、一度ご覧ください。
薬剤師国家試験の模試の復習法・活用法を徹底解説【勉強法】
続きを見る
領域別を完璧にするまで何週でもやる
領域別を完璧にするまで何週でも繰り返します。
後で領域別の勉強法を詳しく説明しますが、どの問題も解けるようにし、選択肢のひっかけや問題の意図まで理解できるようになれば国家試験は受かります。
領域別を中途半端に他の問題集に手を付ける必要は全くありません。
時間があれば青本の練習問題や他の参考書、問題集を解いてみてもいいでしょう。
しかし、領域別だけで9冊、過去問、模試でかなりの量になるので、他の問題集に手を付けれる人はあまりいないでしょう。
また、各大学の課題や単位、卒業試験なども並行して勉強しなくてはいけないため、そこまで時間が余る人はいないのではないでしょうか。
Mr.Tは領域別と過去問、模試だけ。
青本の練習問題は領域別と似たような問題が多かったし、やる時間もなかったよ。
卒業試験や大学の単位の勉強も大変だったしね。
領域別既出問題集・過去問の使い方、勉強法
この章では領域別既出問題集・過去問の詳しい使い方、勉強法について説明します。
ココがポイント
- チェックのつけ方を決める
- 青本で調べた問題はページ数を書いておく
- 問題の選択肢すべてを理解する
- 各選択肢にオレンジ色のペンで解説メモを残す
- 100%自信がある問題・三回連続で正解した問題は二度と解かない
- 間違えた問題は翌日も解き、正解できるまで繰り返す
チェックのつけ方を決める
チェックのつけ方を決めましょう。
例として、以下にMr.Tのチェックのつけ方を紹介します。
- 100%自信がある問題:/(スラッシュ)
- 正解した問題:〇
- 正解したがまだあやふやな問題:△
- 間違えた問題:×
/がついた問題は二度と解きません。
解説を読んで終わりです。
〇がついた問題は2週目以降も同様に解き、3回連続で〇がついたら/をつけて同様に二度と解きません。
△はあまり使いませんでしたが、なんとなく勘も手伝って正解した問題。
×は間違った問題に使います。
何週もして×を〇に、〇を/にして、すべての問題に/がつくまで繰り返します。
3回も連続で正解したらさすがにそれ以降間違えることはあまりないよ。
不安だったらもう一周プラスしてもいいけど、残りの勉強時間も考える必要があるね。
青本で調べた問題はページ数を書いておく
問題を解いて疑問点があり、青本で調べた場合はそのページ数を書いておきます。
再度復習した時にまた調べなおす可能性が高いので、ページ数を書いておけば時短につながり、ストレスも減ります。
青本を開いて調べるのは結構時間がかかるんだ。
パッっとすぐに該当箇所が出てくれば時短にもつながるし、ストレスも軽減されるよ。
問題の選択肢すべてを理解する
国家試験は5つの選択肢があり、そのうちの2問を塗りつぶす問題が多いです。
試験では正解の2つだけを理解していれば解けますが、問題集では残りの3問もすべて理解できるようにしましょう。
問題集は点数を取るのが目的ではなく、すべての問題を理解することが目的なので、問題そのものではなく選択肢ごとにチェックをつけていきます。
また、どこがその問題のポイントなのか、引っ掛かりやすい場所はどこなのかをしっかりと理解し、問題作成者側の立場になって考えることによって、知識がなくても問題が解けるようになる可能性が高まります。
以下に注目すべきポイントの例を紹介します。
問157
末梢循環を改善する薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.イソクスプリンは、血管平滑筋のアドレナリンβ2受容体を刺激する。
2.エポプロステノールは、血管平滑筋のプロスタノイドIP受容体を刺激する。
3.カリジノゲナーゼは、酵素作用によりキニノーゲンを産生させる。
4.タダラフィルは、血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼを阻害する。
5.ボセンタンは、エンドセリンETB受容体を選択的に遮断する。
第99回 問157より引用
難しい問題ですね。
実際に99回で出題された問題ですが、参考正答率が25%と低めです。
解説をしっかり読むのは当たり前ですが、その中でも重要なポイント、引っ掛かりやすいポイントをマーカーで塗ったり、オレンジ色のペンで書き込みをしておきましょう。
1.正 イソクスプリンは非選択的β受容体刺激薬。β2受容体を刺激して血管を拡張
2.正 エポプロステノールはPGI2製剤。IP(PGI2)受容体を刺激し、cAMP濃度を上昇
3.誤 キニノーゲンを酵素的に分解し、ブラジキニンの産生を促進
4.誤 タダラフィルは選択的ホスホジエステラーゼ(PDE Ⅴ)阻害薬
5.誤 ボセンタンは非選択的に血管平滑筋のETA及びETB受容体を遮断
循環器系の問題はひっかけが作りやすいので注意が必要です。
特に受容体の名称や刺激、遮断、阻害、選択的、非選択的などの用語のひっかけ問題は多く、問題を解いていけばどこに注目すればいいのかすぐにわかるようになります。
設問を見ただけで「ここがひっかけポイントだな」と瞬時に理解できるようになるんだ。
ひっかけポイントがわかればわからない問題でも正解できる可能性が高まるよ。
各選択肢にオレンジ色のペンで解説メモを残す
ポイントとなるところをオレンジ色のペンで書きこんでしまいましょう。
オレンジ色のペンで書き込む理由は、赤の下敷きをかぶせれば消えるからです。
領域別や過去問は繰り返して使うため、書き込みをしてしまうと次に解くときに邪魔になってしまいます。
ノートを作ったりする時間はないので、直接問題集に書き込み、問題を解くときは赤の下敷きをかぶせ、答え合わせや解説を読むときは下敷きを外せば調べる手間もなくなるので時短につながります。
あらかじめ重要なポイントを領域別や過去問のページに書いておけば、青本を開かなくてもすぐに確認できるからオレンジ色のペンはおすすめだよ。
国家試験が近づくにつれて時間がないと焦ってきて調べる時間ももったいなくなってくるから、直接書き込んでしまう方がストレスがなくなるんだ。
100%自信がある問題・三回連続で正解した問題は二度と解かない
一回目で完璧に解けた問題や、三回連続で◯がついた問題などの100%解ける自信がある問題は二度と解かないようにしましょう。
何度も言いますが、国家試験は範囲が膨大なので、自分が解ける問題を何度も解いてもあまり意味がありません。
領域別や過去問の中には難しい問題もあれば基礎的で簡単な問題もあります。
簡単な問題はさっさと片付け、解けない問題を周回して解けるようになった方が点数アップにつながります。
周回してどんどん解く問題をなくしていく。
最終的にすべての領域別・過去問の問題・選択肢に/がつくのが目標だよ。
間違えた問題は翌日も解き、正解できるまで繰り返す
間違えた問題は翌日も解き、◯がつくまで繰り返しましょう。
その日は理解できても、翌日に解けるようになっているかはわかりません。
翌日も解いてみて、間違ったらその翌日も解いて〇がつくまで繰り返します。
勉強が進んでいき、量が増えると前日までの復習に時間がとられることが多くなり、新しい範囲に進めないこともあります。
それでも解けないまま次に進むぐらいなら、解けるまでしっかりと復習したほうがいいです。
どんどん先に進みたい気持ちはわかるし、進まなくて焦ってしまう気持ちも十分わかるよ。
でも、解けない問題を中途半端にしておく方が危険だから、しっかりと復習していこう。
薬剤師国家試験の勉強法に関するよくある質問
この章では薬剤師国家試験の勉強法に関するよくある質問を紹介します。
領域別・過去問以外は勉強しなくていい?
勉強する時間があればやった方がいいですが、なかなか時間がなくて難しい人も多いでしょう。
中途半端に他の問題集に手を出すぐらいだったら、領域別と過去問を完璧にこなしたほうがいいです。
国家試験は過去10年の過去問から、約20%の類似問題が出題されます。
過去問をやるだけで20%は確実に得点でき、領域別と過去問を完璧にすることによって残りの45%を十分にカバーできます。
中途半端が一番ダメ。
自分の勉強の進捗具合と残りの勉強時間をよく計算して取り組もう。
青本の練習問題はやらなくていい?
できればやった方がいいですが、領域別のほうが優先度は高いです。
青本の練習問題と領域別はかぶったものもあるので、領域別をしっかりとやれば青本の練習問題までやる必要はないでしょう。
Mr.Tは時間がなかったので、青本の練習問題には手を付けていません。
大学の対策や卒業試験もあるから、なかなか青本の練習問題まで手を付けるのは難しいと思うよ。
時間がたっぷりあるのであればやった方がいいけどね。
問題集を何週すればいい?
勉強法でよくある質問ですが、何週すればOKではなくて、できるまで何週でも繰り返します。
よく「最低でも3週はしましょう」といいますが、できる問題を3週したところで全く意味がありません。
また、3周しても解けない問題もあります。
すべての問題を何週もするのではなく、自分がわからない問題、間違えた問題をできるようになるまで何週でも繰り返すのがベストです。
その上で3回連続で正解した問題はもう解かなくてもいいという判断を下し、1周で解く問題数をどんどん減らして周回していくのです。
Mr.Tは何周したかなんて覚えてないぐらい周回したよ。
でも、勉強期間の後半のほうは解かなくてもいい問題がたくさん出てきたから、1日で3冊とかは普通に終わるようになるよ。
どの科目から始めればいい?
大学で課題や単位がある場合は、大学のカリキュラム順で勉強していくといいでしょう。
1番が物理なので、物理から始まることが多いのではないでしょうか。
それ以外の場合でも物理・化学・生物などの基礎科目から始めたほうがいいです。
これらの基礎科目は理解に時間がかかるので、暗記だけでは乗り切れません。
物理は計算、化学は有機化学の勉強に時間がかかります。
実務実習が終わった直後であれば薬理や病態から始めるのもありです。
知識が新しいうちに先に勉強を進めていくと後が楽になります。
また、飽きやすい人は複数の科目を同時に行いましょう。
Mr.Tは有機化学の研究室だったから、国家試験の有機の勉強はほとんどしなくて済んだんだけど、卒業研究の時はめちゃくちゃ勉強したよ。
有機化学を得意にするためにはたくさんの勉強が必要で時間もかかるから、早めに手を付けておいた方がいいよ。
▼有機化学の勉強法については以下の記事をご覧ください。
-
薬学部の有機化学が苦手! 有機化学の勉強法や参考書を紹介
続きを見る
ノートは使わなくてもいい?
基本的にノートは一切使いませんでした。
しかし、時間がある場合やどうしても理解できない場合は一度ノートにまとめてみるのも一つの手です。
しっかりとまとめることで知識が整理され、覚えやすくなることは間違いないので、ノートを使う勉強法が間違いではありません。
しかし、国家試験の範囲は膨大なので、最初からノートにまとめることを目的にするのは絶対にやめましょう。
時間が足りなくなって終わりです。
国家試験に合格するためにはどれだけアウトプット量を増やして知識をつけるかがカギになってきます。
ノートにまとめてインプットだけしても点数はなかなか伸びないので、ノートにまとめたい箇所はしっかりと見極めてからまとめるようにしましょう。
書かなければ覚えられないという人もいるけど、きれいに時間をかけてまとめる必要は一切ないよ。
Mr.Tはどうしても覚えられないところは適当な紙に殴り書きで書いて覚えたね。
勉強はいつから始めればいい?
実務実習が終わったらすぐにがベストです。
卒論研究でなかなか時間が取れない人もいると思いますが、自分が天才、よっぽど要領のいい人以外は9月~10月までに始めないとかなりキツくなるでしょう。
ちなみにMr.Tは卒論が長引いたので、10月からです。
もちろん、それまではノー勉です。
▼国家試験の勉強をいつから始めればいいかに関して詳しくは以下の記事をご覧ください。
-
薬剤師国家試験対策・勉強はいつから?【現役薬剤師経験談】
続きを見る
試験の戦略はどう立てればいい?
大体で構いません。
必須は●割、理論は△割、実践で○割。
得意科目でこれぐらい取って、苦手科目は足切りに気をつけながら…
などとおおざっぱでいいです。
戦略を時間をかけて立てる必要は一切なく、そんな時間があるぐらいだったら勉強しましょう。
試験本番では絶対に戦略道理にはいきません。
むしろその戦略が崩れると焦ります。
自分の得意・不得意を熟知するのは結構ですが、具体的な戦略を立てる必要はないでしょう。
Mr.Tは有機が得意で法規が苦手だったんだけど、試験本番は有機がめちゃくちゃ難しくて、法規がめちゃくちゃ簡単だったんだ。
法規は今までの過去問や模試の中でも過去最高点をたたき出したんだけど、有機は思ったような点数が取れなかったという経験があるよ。
だから、戦略を立てすぎてそれが崩れたときはショックも大きく、その後の試験に影響が出てしまうよ。
何か他に使える参考書はある?
基本的には領域別と過去問、模試をベースに問題演習をし、わからなかったら青本を読み込むというスタンスでOKですが、青本以外に使える参考書として「薬がみえるシリーズ」があります。
Mr.Tは現役の薬剤師になってから購入したのですが、作用機序が詳細に書かれているので青本よりわかりやすいです(図もいっぱい載ってるし、カラーだし)。
薬理ができないと話になりませんが、作用機序が苦手な人は多いでしょう。
青本でなかなか理解が難しい人はビジュアルで覚えることができるので、「薬がみえるシリーズ」がおすすめです。
実務実習でも使えるので、実習が始まる前に購入するとスムーズに始まりますし、その流れで国家試験対策にも使えます。
現役の薬剤師も重宝しているよ。
Mr.Tが学生の時に出てくれればよかったのに…
まとめ:領域別・過去問を完璧にこなせば国家試験は怖くない!
今回は薬剤師国家試験の勉強法について説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 領域別・過去問を完璧にする
- 青本の練習問題は時間がなければ解かなくていい
- 何週やるかではなく、全て解けるようになるまで周回する
- 調べたページ数、解説などを問題集に書き込んで時短を図る
- ノートにまとめる必要はない
あくまでもMr.Tが行った勉強法なので、他の勉強法で合格した人からは批判の声もあるでしょう。
しかし、勉強法は人によって違い、どの勉強法があうかは人によって違います。
中には青本をしっかりと読み込むだけで記憶できる人もいれば、ノートにきれいにまとめることで覚える人もいるので、一概にどの勉強法が正解かというのはありません。
様々な人の意見を参考に、今まで自分が行ってきた勉強法をミックスさせて自分の勉強法を確立させましょう。
しかし、これだけは絶対に言えるのは、試験範囲が膨大なので思ったより勉強時間が足りなくなるということです。
6年生では国家試験の他に大学の単位、対策、卒業試験なども控えているので、なかなか満足に勉強できる人は少ないです。
全部やろうとすると後で後悔することになるので、とりあえずは領域別と過去問を完璧にこなし、時間が余れば青本の練習問題や他の問題集に手を付けるというやり方のほうがいいでしょう。
今回紹介した勉強法が少しでも受験生の方々に役立てば幸いです。
6年制卒の薬剤師はみんな地獄の勉強をこなして国家試験を突破してきてるよ。
Mr.Tも合格できるように応援しています。
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