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【薬学部・実務実習】病院実習・薬局実習の体験談とアドバイスについて

2022/1/06(木)

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実務実習 薬学部

 

Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬学部の実務実習である病院実習・薬局実習の体験談とアドバイスについてです。

 

実務実習。

 

薬学部が6年制になったことにより、「実務実習」が必須となりました。

病院と薬局にそれぞれ実習に行き、実際に薬剤師としての仕事を体験することにより質の高い薬剤師を育成することが目的です。

 

実務実習は立派な単位なので、実習に行かないという選択肢はありません。

 

普通に行っていれば単位が取れますが、中には問題を起こして単位が取れずに留年してしまう人もいます。

 

今回はMr.Tの実務実習の体験談とアドバイスについて紹介します。

 

実務実習とは

上記でも説明した通り、薬学部が6年生になったことにより病院と薬局にそれぞれ実習に行くことになります。

 

現在では4年生の後半から5年生にかけて病院と薬局、それぞれ11週ずつ実習を行うことになります。

第Ⅰ期~第Ⅳ期に分割されており、そのうちの2つの期間を選択して病院と薬局に行きます。

 

Mr.Tが学生の時代は5年生の時に、第Ⅰ期~第Ⅲ期までの3つの期間しかありませんでした。

 

これから変わっていく可能性もあります。

 

試験に受からないと実務実習を受けることができない

4年生から5年生に進級するためには大学で定められている単位を全て取得し、かつCBTとOSCEという試験に合格しなければ実務実習を受けることができません

 

CBTとはComputer Based Testingの略称で、コンピューターを使った試験です。

主に薬学に関する知識を問います。

 

OSCEとはObjective Structured Clinical Examinationの略称で、実技能力を問う試験です。

実際に薬剤師が行う業務である、調剤の手技の能力を問います。

例えばピッキング、散剤、シロップ、軟膏、混注、服薬指導、疑義照会、監査などなど…

どの試験を行うかは様々な項目の中からランダムで選ばれるので、全ての手技をできるようにしておかなければなりません。

 

どちらも普通に行えば受かる試験です。

緊張して力を発揮できずに落ちてしまう人もいますが、再試験でほとんどの人が受かるので、本番でどれだけ自分の力を発揮できるかどうかです。

 

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病院と薬局を選択する

無事試験に合格し、5年生に進級できたら自分が実習を行う病院と薬局を選択します。

自分がいる大学と提携している実習先が候補となります。

 

「近くに薬局があるからここに行きたい」

 

と思っても、提携していなければ行くことができません。

 

大学によって異なると思いますが、Mr.Tがいた大学では成績上位者から実習先を選択することができました。

しかし、成績枠抽選枠という枠が決まっており、例えば募集人数が10人であれば5人は成績枠、残り5人は抽選枠というような仕組みでした。

 

Mr.T

Mr.Tは大学時代、ほとんど勉強していなかったのでもちろん抽選枠です(笑)

 

自分が行きたい病院、薬局と実習時期を選択して結果を待ちます。

 

Mr.Tの体験談

薬局実習

Mr.Tは第Ⅰ期で薬局実習に行きました。

 

Mr.Tが行った実習先は大学病院の門前薬局でした。

薬局がとても広く、薬剤師・調剤事務の人数がとても多い薬局であり、薬学生も人数が多いのでかなりゴタゴタしている印象でした。

 

人数が多いということは、一人一人に時間をかけるわけにはいきません。

こちらの薬局ではほとんどがピッキングと症例発表会です。

服薬指導や散剤、軟膏などはほとんどやらせてもらえません。

 

これでははっきり言って実習にはならないので、11週間の間の2週間 × 2回を他の小さな薬局で実習を行うことになります。

 

  • 実習先の大きい薬局をA薬局
  • 2週間の1回目の門前薬局をB薬局
  • 2週間の2回目の門前薬局をC薬局

 

以上の薬局に分けて体験談を紹介していきます。

 

A薬局前半

とにかく薬局が大きく、薬剤師・調剤事務の人数が多いです。

調剤した薬を籠の中に入れてベルトコンベアーで流して監査してもらい、監査したものを再度ベルトコンベアーで流して投薬窓口に流すといった大掛かりな薬局。

大学病院の門前薬局で、病院自体がかなり大きいので薬局も大きめに作ってあります。

 

様々な科の処方箋が来るので様々な薬に触れることができますが、99%ピッキングです。

散剤、軟膏などの調剤はほぼできません。

1回経験して終わりといった感じです。

 

常に忙しく、人数が多いのでしょうがないです。

 

ピッキングだけだと飽きるので、知らない薬と出会ったら治療薬マニュアルでひたすら勉強していました。

 

正直、薬剤師の目を盗んで治療薬マニュアルを読んでましたね。

その方が勉強になるので。

 

 

ピッキング以外の時間は課題を渡され、グループを作って調べて発表といった感じです。

確かに様々な課題を渡されて勉強にはなったのですが、指導薬剤師がいないので課題を早めに終わらせてほぼ遊んでいた記憶があります。

 

こんな感じで11週間のうち7週間を過ごすことになります。

 

前半数週間をA薬局、中盤をB、C薬局、後半をまたA薬局で実習を行います。

 

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B薬局

小さめのクリニックの門前薬局です。

この薬局はどこにでもありそうな普通の門前薬局。

施設も行っているため、日ごとに投薬、ピッキング、施設と薬剤師は担当をわけていました。

 

2週間しかないので実習生も早く慣れなければなりません。

前半はピッキング、慣れてきたら散剤やシロップ、一包化などの調剤業務、指導薬剤師と処方解析、服薬指導といった流れで進んでいきます。

 

実習生はMr.T1人なので、マンツーマンで教えてもらうことができました。

 

ここの薬局の実習が一番身になったと思っています。

 

しかし、見た目は薬剤師同士仲良くやっている感じなのですが、やっぱり人間関係がギスギスしているのが分かるんですよね。

結構気を遣いながら調剤していた記憶があります。

 

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C薬局

こちらも小さめのクリニックの門前です。

施設などは無いので完全に目の前にクリニックの処方箋しか来ず、薬剤師も2人だけで事務無し。

 

3つ目の薬局なのでピッキングは特に問題ないと思われ、服薬指導を多めに指導してもらうことができました。

とはいっても忙しくなるとほぼ100%ピッキングですが。

 

こちらの薬局ではひたすら一般名と商品名を覚えさせられました

薬学生は一般名には詳しいですが、商品名はテストには出ないので勉強しません。

わかるわけないんですよね。

 

しかし、Mr.Tの前の実習生はやる気があって一般名と商品名に詳しかったらしいので、指導薬剤師からすると

 

「なぜコイツはこんなにできないのだろう?」

 

と思っていたのでしょう。

 

この薬局でよく出る薬の一般名、商品名をひたすら覚えるように言われました。

 

この経験は今になって、とても役に立っています。

当時は薬剤師になるつもりはなかったので、あまり真剣に取り組んではいなかったのですが。

 

「薬局実務実習指導パーフェクトマニュアル」という本を参考にして指導しているから、時間があったら見てもいいよと言われたのもこの薬局でした。

 

当時は流し読みしかしていなかったのですが、実務実習を受け入れる薬局は手元に置いておいた方がいいでしょう。

 

ヤル気がある薬学生は読んでおくと指導薬剤師から一目置かれるかもしれませんよ。

 

 

A薬局後半

中盤戦のB、C薬局での実習が終わるとA薬局に戻ってきてまたピッキング、症例発表の繰り返しです。

実習生はレベルアップして戻ってくるので、渡される課題も当然レベルアップします。

 

また、簡単にですが、OTC(市販薬)のロールプレイングなども行います。

 

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薬局実習の総評

薬剤師の現場を初めて体験することになるので、すべてが新鮮で学ぶことが多かったです。

 

以上に挙げたこと以外にも卸とのやり取りや麻薬などの取り扱いなど、調剤以外のことも経験させてもらうことができました。

 

A薬局だけでは様々な経験ができないことは誰もが分かっているので、中盤に小さめの薬局で実際の調剤業務を経験できるシステムはとても良いシステムだと思いました。

 

しかし、A薬局の薬局長が非常に残念だったのが最大の欠点だとも思いました。

人間的にも?がつくし、指導薬剤師と連携が取れていないため、実習生に怒鳴ったりなどという行為も目立ちました。

大きい薬局なので調剤している様子が患者さんには見えないのをいいことに、実習生や働いている薬剤師を怒鳴ったりなどのやりたい放題でしたね。

 

実習生からすると「え?」となるのですが、社会人となった今ではこれが日本の社会なんだなと諦めるしかなかったのだとも思います。

これらも一つの経験です。

 

病院実習

Mr.Tは第Ⅱ期で病院実習に行きました。

Mr.Tが行った実習先は総合病院だったので、様々な科の処方箋を経験することができました。

 

また、薬局実習とは違い、混注や病院ならではの体験をすることができました。

 

ピッキングや基本的な処方に関しては第Ⅰ期の薬局実習で経験済みなので、知識に関しては問題なく入ることができます。

もちろん、病院でもピッキングや調剤は行います。

 

様々な科をローテーション

指導する薬剤師がどの科の担当なのかによって違いますが、この期間は●科、この期間は▲科などと診療科をローテーションして実習を行います。

 

実際にカンファレンスに参加させてもらったり、医師たちによる症例検討を見学させてもらったりなどの薬局では経験できない、病院ならではの経験をすることができました。

 

「白衣の天使は存在しない」のだと実感したのはこの時です(笑)

 

他職種との連携

基本的には担当薬剤師について一日を過ごす形となるのですが、薬剤師によって動き方は様々。

積極的に医師や看護師と連携を取り、ガンガン意見を言う人もいれば端っこの方で一言も話さない人もいます。

病院内でのヒエラルキーはこの病院では薬剤師は低め。

 

ナースステーションにカルテを見に行くことも多かったです。

うまくコミュニケーションをとっている薬剤師は堂々と行けるのですが、あまりコミュニケーションがうまく取れない薬剤師は端っこの方でコソコソと申し訳なさそうにカルテを見る感じでした。

 

ナースや医師からの視線も全然違うことが実習生でもわかります。

 

症例発表会

まとめとして最後に症例発表会を行います。

この発表会は薬剤師はもちろん、近隣の薬局の薬剤師も集まっての発表会です。

発表するのは病院の実習生だけですが。

 

最後の2週間ぐらいで発表する疾患と患者さんを探し、その患者さんを担当する薬剤師の指導の下、パワーポイントにまとめて発表します。

 

薬局実習との違い

Mr.Tは第Ⅰ期で薬局実習を経験したので、当然第Ⅱ期の病院実習は薬局を基準とした比較になります。

 

病院実習はMr.Tが経験した薬局実習とは違い、11週間すべて同じ病院で過ごすことになります。

正直飽きます。

3カ月弱も同じところにいて同じスタッフと顔を合わせるとなると、飽きっぽいMr.Tにとっては非常に苦痛でした。

 

更に薬局実習の薬剤師と比較して薬剤師のレベルが低く、あまり勉強にならない。

これは単にこの病院の薬剤師のレベルが低かっただけですので、病院薬剤師のレベルが低いということではありません。

 

中にはこんなことまで知っているんだと感心することもありましたが、総合的に見ると

 

「あー、イマイチだな」

 

という印象でした。

 

上記で説明した通り、病院では薬局とは違い、他職種との連携が重要になってきます。

チーム医療」というヤツですね。

 

しかし、この病院では薬剤師のヒエラルキーは低め。

 

この時はまだまだ薬剤師は「薬剤部」の中で働く時代で、この時ぐらいから積極的に薬剤部から出て他職種と連携していこうという風潮が出始めたころだったのでしょうがないかと思います。

 

しかし、薬剤部の中や実習生の前ではイケイケな態度を取っているのに対して、他職種の前では借りてきた猫みたいにおとなしくなっている指導薬剤師を見ると…

実習生としては悲しくなりますよね。

 

病院実習の総評

病院ならではの経験をできたのはよかったのですが、正直この病院の薬剤師のレベルが低く、あまり自分の薬学のスキルを上げることはできなかったと思います。

薬局実習で一度鍛えたというのも一理あるのですが、現在薬剤師となって冷静に振り返ってみても、

 

「あのレベルでよく薬剤師と名乗れるな」

 

と思うことが多かったです。

 

これは自分だけの感想ではなく、一緒に病院実習に行った学生も同じことを感じていたようでした。

まぁ、病院自体の評判は悪く、家から近いからという理由だけで選んだのでしょうがないです。

 

実務実習で感じたこと

実習のいい悪いは指導薬剤師ガチャ

はっきり言って実習がいいものになるか、悪いものになるかは指導薬剤師次第です。

一生懸命に指導してくれる人もいれば、放置、パワハラなどをしてくる薬剤師もいます。

 

これは正直行ってみないとわかりません。

先輩からの情報は既に古い可能性もあります。

 

パワハラは普通

Mr.Tは薬局、病院共にパワハラを受けました。

どちらも非は100%あちら側にあります。

それを黙って耐えていれば問題にはならなかったのですが、そういうわけには行きませんでした。

 

問題がある薬剤師がいて、毎年パワハラで騒ぎになると情報は事前に得ていましたが、その時のターゲットが自分に来てしまったのですね。

「それはおかしい」と言ってしまうMr.Tが標的になるのは自然なことなのかもしれません。

 

Mr.T以外にもパワハラにあってしまう実習生はたくさんいました。

他の病院でもそうです。

それを黙って耐えていれば騒ぎや問題にはなりません。

 

Mr.Tは言い返したため問題になり、大学にも呼び出しを食らいました。

はっきり言いますが、いくら理由を言っても大学側は助けてはくれません

 

お前が悪い

 

と遠回しに言われて終わりです。

大学側としては実習先との提携を切りたくないからです。

この時に完全にMr.Tは大学とは決別しました。

 

となると、味方がいなくて大ピンチ…と思うのですが、実習担当の薬剤師がいい人だったので特に問題なく実習を終えることができました。

というか、毎年何かしらの問題が起こるので慣れている感じでした。

パワハラをする薬剤師以外も

 

「やれやれ、またか…」

 

といった感じでMr.Tを心配してくれる薬剤師がほとんどでした。

中にはいじってくる人も。

ほぼ全員がMr.Tの見方でいてくれたわけです。

 

敵はパワハラ薬剤師と大学だけでした。

 

社会に出るとパワハラは当たり前です。

最近は厳しくなってきていますが表面に出ていないだけで、陰湿なものやイジメ、陰口などは普通にあります。

実習生だからと言って被害を受けないとは限りませんよ。

 

毎日の日誌が非常に面倒

薬局・病院実習共に毎日日誌を書かなければなりません。

これは指導薬剤師、大学側共にチェックが入ります。

適当な内容ではやり直しを食らいます。

 

基本は家に帰ってからパソコンで書くのが普通ですが、中には実習中に書いていいよという薬剤師もいます。

非常にありがたいですね。

 

パソコンさえあればネットから接続してかけるので、パソコンが近くにある状況かつ暇な時間があれば実習中にかいてしまうことをオススメします。

 

日誌を書く時間を飲みに行く時間に使うことができますよ。

 

Mr.Tは課題をとっとと終わらせて薬剤師の目を盗み、すぐに日誌を終わらせてました(笑)

 

情報を集めておいた方がいい

実習先を選択する前に情報をたくさん集めましょう。

先輩からの情報やその実習先のホームページなどをみるといいでしょう。

 

  • 自分はどのようなことを学びたいのか?
  • 病院や薬局・薬剤師の評判は?
  • 自宅からどれぐらいの距離と時間?

 

などなど、調べることはたくさんあります。

総合的に学びたいのに小児科の門前薬局行ってしまったら小児科のことしか学べませんよね。

 

中にはドラッグストアの調剤薬局に実習に行く人もいます。

ドラッグストアでは調剤以外にもOTC(市販薬)や売り場作り、棚替えなどを体験することもできます。

 

自分が将来どの方向に行きたいか決まっているのであれば、その方向に役立つ実習をすれば効果的でしょう。

 

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実習停止の例

普通に行っていれば、よほどのことが無い限り実習停止になることはありません。

しかし、実際には実習停止になった人がいるのも事実ですので、その例を挙げます。

 

ココに注意

  • レジのお金を盗んだ
  • 薬を盗んだ
  • 実習態度が明らかに悪い
  • 指導薬剤師とケンカした

 

以上の例は実際にあった例です。

これら一発で留年です。

 

Mr.Tもパワハラ薬剤師や大学側からは実習態度が明らかに悪いと見られたのでしょうが、無事単位を取ることができました。

指導薬剤師がまともな人で良かったです。

 

準備しておいた方がいいこと

Mr.Tは卒業研究が忙しかったので、何も準備せずに実習に臨みました。

 

Mr.T
いや、実習先で勉強するんだから別に何も準備しなくてもいいでしょ?

 

と、開き直っていました。

 

しかし、実際に実習が始まるとわからないことだらけで最初はきつかったです。

事前に実習前に準備しておいた方がいいことを説明します。

 

代表的な商品名を覚える

現場に出たことのない薬学生には難しいことなのですが、時間があれば一般名だけでなく、商品名を覚えておくとスムーズに実習に入ることができます。

 

実習のほとんどは最初はピッキングです。

これは何の薬かわからずにピッキングするのは非常に苦痛です。

薬ではなく、単なるモノを集めているのにすぎません。

 

何の薬かわかるようになって来ればピッキングも楽しくなってきます。

 

「これは血圧とコレステロールのコンボだ…」

「これは配合錠で…」

 

などと。

 

「薬がみえる」シリーズは疾患の勉強にもなりますし、一般名と商品名のどちらの記載もあるので薬学生にもオススメです。

薬剤師になっても重宝しますよ。

 

 

OSCEの復習をしよう

実務実習に行ける人は全員がOSCEを合格していますが、数日経つとほとんど忘れるでしょう。

別に忘れることは構わないのですが、一度実習前に復習しておいた方がいいです。

 

OSCEと現場ではやり方が全く違いますが、共通することもあります。

現場ではいちいちピッキング時に

 

「●錠ヨシ!」

 

などと指さし確認や声出しはしません。

している人もいますが、やり過ぎるとうるさいです。

 

OSCE通りの形式的な服薬指導をすると、患者さんはイラっとすることが多いでしょう。

 

しかし、テンプレとしては間違ってはいないので、テンプレと現場の違いを楽しむぐらいの感覚で臨むためにも一度復習しておきましょう。

 

特に計算は復習しておいた方がいいです。

現場の調剤の計算は非常に簡単です。

しかし、100%間違いなく、素早く行うスキルが必要です。

モタモタしていると仕事の邪魔になります。

 

OSCEで学んだ調剤スキルを最大限に現場で発揮できるようにしておくと実習が楽しくなりますよ。

 

Mr.Tはノー勉ですが。

 

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OTCの知識を復習しておこう

薬学部のテストでは、薬に関する知識のほとんどが調剤に関する知識を問われます。

CBTでも国家試験でもほぼ病院、薬局で行う調剤に関する薬、成分の内容です。

 

OTCの知識を問う問題はあまり出ないので、薬学生はあまり勉強しません。

勉強してもテストに出ないので当然ですね。

 

しかし、現場に出るとOTCのスキルは必要になってきます。

ドラッグストアではOTCの知識が無いと話になりません。

 

調剤薬局でも少ないですが、OTCを扱っています。

 

Mr.Tも薬局実習でOTCのロープレを行いましたが、さっぱりわかりませんでした。

余裕があればOTCの勉強をしておきましょう。

 

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パワーポイントをある程度使えるようにしておこう

症例発表会を行う病院・薬局は多いです。

指導薬剤師としては、課題を与えておけば放置で済むので楽でしょう。

 

言い方は失礼ですが実際その通りで、ずっと実習生についているわけにはいきません。

指導薬剤師にも自分の仕事があるので、その仕事の合間を縫って実習生の相手をしてくれているのでしょうがないのです。

 

症例発表会を行う上で、まとめて発表するのに使う頻度が多いのがパワーポイント

薬局・病院のどちらでもMr.Tは使いました。

 

ある程度使えればいいのです。

スライド作りにこだわる必要はありません。

動く文字とかイラストや色などの凝ったスライドは誰も求めていないので、どうすれば見やすいスライドを作ることができるかと、内容勝負です。

 

パワーポイントを使ったことが無い学生はいないと思いますが、最低限使えるようにしておきましょう。

 

 

予防接種、ワクチンは打っておこう

実習先や大学の基準によって、どの予防接種を受けなければならないのかは違っているはずです。

絶対に打たなければならないものはきちんと確認しておきましょう。

 

インフルエンザワクチンやコロナウイルスのワクチンは任意によるものが多いと思いますが、受けておいた方がいいと思います。

 

どこに何の菌やウイルスが含まれているかはわかりません。

 

いくら病院や薬局がウイルス対策で消毒などの対策を施していても、患者さんが外から持ち込んできてしまう可能性もあります。

 

実習中は患者さんと触れ合う機会が多いので、予防接種やワクチンは打っておいた方がいいでしょう。

 

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自己紹介を考えておこう

実習先では何度も自己紹介をさせられます。

実習生同士のグループ、病院、薬局、患者さんに対して…

 

Mr.Tは薬局実習だけでも3店舗行っているので、薬剤師全員の前で最低でも4回も自己紹介を行っています。

その他にも実習生に対して、その日の指導薬剤師に対してなどなど何回したのか数えきれません。

 

みんなの前でする自己紹介はもちろん、簡単な自己紹介を事前に考えておくと、いざ自己紹介を振られたときに焦りません。

 

より良い実務実習を送るために

嫌でも行くのであればいい実習にしたいと思うのは当然のことです。

 

いい実習だったか、悪い実習だったかを判断する一番の原因は人間関係だと思います。

 

指導薬剤師や実習生と良好な関係を作ることができればいい実習になる可能性が高いです。

 

以下、良好な関係を作るための方法を説明します。

 

当たり前のことを当たり前に行う

当然のことなのですが、意外とできない人が多いです。

 

ココがポイント

  • 身だしなみ
  • 遅刻
  • 言葉遣い
  • 挨拶
  • 時間厳守

 

大学では少し遅刻したぐらいでは何ともならないですが、実習先では完全にアウトです。

社会に出てからもアウトです。

実習生と言っても社会に出たら「学生です」は通用しません。

 

質問を積極的にする

指導薬剤師に質問を積極的に行うことにより、自分はヤル気があるんだぞと印象付けることができます。

 

頼られて悪い気がする人は少ないです。

中には質問されることがうるさいと思う人もいますが、指導薬剤師になるぐらいであればうるさいと思うことはないでしょう。

 

質問する内容も重要です。

調べればすぐわかることや、レベルの低い質問をし過ぎるのは考え物です。

相手の時間を頂くのだから、質問する側にもマナーが必要だとMr.Tは考えます。

しかし、業務に支障が出る場合がすぐに質問した方がいいでしょう。

 

また、質問するタイミングも重要です。

質問したくても業務で忙しい時に質問するのは迷惑だし、失礼です。

質問することはいいことなのですが、逆にイラっとさせてしまうでしょう。

 

メモを取る

メモをしっかりと取ることで、ヤル気があると印象付けることができます。

中にはメモを取らなくても覚えている、取らない方が覚えることができるという人もいますが、一般的には

 

メモを取らない = 話を聞いていない

 

と捉える人が多いです。

いくら言われたことを覚えて仕事ができても、印象が悪くなってしまうといい方向には行きません。

メモを取ることには賛否両論ありますが、今のところはメモを取っておいた方がいい印象を残すことができます。

 

わからない時ははっきりとわからないと言う

何度も説明してもらったのに理解できない時や、プライドが邪魔して「わかりません」と言えない人が結構います。

社会人になってからも、特に新人薬剤師は患者さんやお客さんから聞かれたときに素直にわからないと言えない人が多いです。

 

わからないのにわかったと返事をし、ミスを起こすことの方が問題です。

わからないのであれば具体的に何がわからないのを聞きましょう。

 

メモを取らずに同じことを何度も聞くのは失礼ですが、わかるまで質問するのは失礼には当たりません。

 

指導している方も何となく

 

「このわかりましたはわかってないな…」

 

と雰囲気でわかります。

指導する側から質問したときに、きちんと答えられない場合が多いのです。

 

理解していないのにわかりましたという方が失礼にあたるとは思いませんか?

 

よく聞かれること

実習で単位を落とすことはある?

あります。

上記で説明した実習停止の例で落とした人も身近にいます。

しかし、普通に何も問題を起こさず、最低限の出席日数を満たせば単位を落とすことはないです。

実習停止にならず、完走できれば単位を落とすことはありません。

 

知識が無くても大丈夫?

特に問題ありません。

Mr.Tはノー勉で臨みました。

CBTとOSCEで最低限の内容は学習しているので、そこまで心配する必要はありません。

 

しかし、上記の準備しておいた方がいいことでも説明した通り、知識が事前にあると実習が楽しくなります。

知識が無さすぎるとはっきり言って苦痛です。

 

日誌はどれぐらいかけばいい?

実習先や大学によって違う可能性があるので何とも言えません。

だいたいこれぐらいは書いてくださいと指定があったので、その文字数を目標に書いていました。

 

しっかりと行った内容と感想などを書いて入ればそこまで苦にならないと思います。

 

困ったときは添付文書の効能効果や用法用量を写したりもしましたが、実際に学んだことなので文句は言えないでしょう。

 

全部出席しなければならない?

すべて出席する必要はありません。

実習先や大学で違う可能性がありますが、何日までなら休んでもよいという決まりがありました。

 

病気で無理して出席される方が実習先側は迷惑でしょう。

 

Mr.Tは一度寝坊で休みました。

休むときは理由が必要なので、熱が無いのにも関わらず病院に行って診断書を書いてもらいましたが。

 

病院や薬局にまったく興味が無いんだけど

研究職や大学院、MRなどと薬剤師には様々な就職先があります。

病院や薬局だけではないのです。

 

正直、実習に行きたくない人、行く必要のない人も多いです。

Mr.Tも当時は研究職を考えていたので、実習に対するヤル気はゼロでした。

 

しかし、実習先にはお金を払っているので、得るものなしに帰ってくるのは損です。

学費からきちんと実習先に支払われています。

 

薬剤師免許さえ取ってしまえばいつでも調剤はできます。

バイトで調剤薬局で働くことも可能です。

 

ヤル気が無くても最低限、払ったお金分は回収した方がよくないですか?

 

実習が終わったらお礼状を書く

実習が終わったらお礼状を書きましょう。

書かなくても単位は取れますが、書いておいた方がいいでしょう。

 

特にその実習先に就職したいのであれば気合を入れて書いた方がいいでしょう。

就活時に周りのライバルよりも一歩も二歩もリードした状態でスタートすることができます。

 

まとめ

実務実習の体験談とアドバイス?を説明してきました。

 

Mr.Tにとっていい実習だったかと言われれば嫌なことの方が多かったです。

どこにでもパワハラする人はいますし、全員がレベルの高い薬剤師ではないので。

 

しかし、薬学に関しての知識、調剤スキルが上がったことは事実ですし、現在、ドラッグストアの薬局で役に立っていることも多いです。

今思えば薬局実習で学んだことは今でも役に立っているんだなと思います。

 

病院実習はイマイチでしたが、病院でしかできない経験をさせてもらえたことはプラスになっているのだと思います。

 

単位のこともありますし、初めて社会に出るので不安に思う薬学生も多いと思います。

事前に情報を集め、実習の目的を明確にし、普通に行っていれば実習を問題なくこなすことができます。

 

中にはイレギュラーなこともありますが、社会に出るとイレギュラーなことだらけです。

その練習だと思って実務実習に取り組んでみてください。

 

大丈夫です。

問題を起こしたMr.Tでも最後には無事に卒業できたのですから。

 

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Mr.T

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