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薬学部の有機化学がマジカオスなんだけど…
どうやって勉強したらいい?
オススメの参考書とかある?
今回はこのようなお悩みを解決します。
確かに薬学部の有機化学は難しいよね。
でも、コツさえつかんでしまえば誰でも点数を取れるようになるんだ。
教科書をしっかりと理解し、反応機構をかけるようになれば一気に得意になるよ。
この記事の内容
- 薬学部の有機化学について
- 勉強法
- 参考書
- 苦手な人の特徴
薬学部の有機化学が苦手な人は多いでしょう。
Mr.Tも大っキライでした。
しかし、最終的には有機化学の研究室に入って有機化学を得意科目にし、ほぼノー勉で卒業試験・国家試験を突破しました。
有機化学のテストだけは学年トップクラスでした。
これだけ見ると
「ハイハイ、自慢ですか」
と怒られそうですが、事実、Mr.Tは有機化学が大の苦手でした。
忘れもしません。
大学1年の前期試験、再試験になったのは有機化学だけでした。
大学1年の前期試験は基本的には「全通し」と言って再試験がない人が多かったのに…
大学2年の有機化学の試験では反応機構のオンパレード。
反応の最初と最後しか覚えず、反応機構をまったく勉強してこなかったMr.Tはもちろん再試験。
ほぼ白紙で提出しました…
そんな有機化学が大の苦手なMr.Tでしたが、薬を作る研究職に興味があったため、基礎研究の有機化学の研究室に入ることになりました。
まあ、ここしか入れるところがなかったのですが。
もちろん、苦手なんて言ってられません。
理解していなければ研究ができないからです。
ここからMr.Tの有機化学の猛勉強が始まり、結果的には最大の武器になりました。
有機化学を勉強する時間を他の苦手強化にあてることができたので、卒業試験・国家試験の対策は授業のみで済ませ、自分で勉強することはしませんでした。
有機化学は他の科目に比べ、暗記だけでは乗り切れないのでとても時間がかかる科目です。
しかし、一度理解してしまえば他の科目よりも忘れにくくなります。
前置きが長くなりましたが、今回はMr.Tがどのように有機化学を勉強してきたか、おすすめの参考書を紹介します。
Contents
薬学部の有機化学の勉強法
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この章では、有機化学の勉強法について説明します。
結論から言うと、大学で指定された教科書だけでOKです。
Mr.Tが大学時代に渡された教科書はマクマリーでした。
教科書を読みこみ、問題を解き、反応機構を書けるようにする。
これだけです。
いや、ホントにこれだけなんです。
別冊の解答集は買いましたが。
解説は英語ですが、そこまで難しい英語は使われていません。
びっくりするような特別な勉強法なんてどの教科にもないですよ。
しかし、これだけだとまたまた怒られそうなので、以下で少し解説をします。
反応機構をかけるようにしよう
有機化学で躓く人はみんな言います。
「反応機構がわからない。」
その気持ち、わかります。
矢印が伸びてって攻撃してなんちゃらかんちゃら…
置換だの付加だのわけが分からない気持ちはわかります。
Mr.Tもそうでしたので。
しかし、知識がついてきて理解できるようになれば反応機構の予測ができます。
反応機構の矢印、攻撃する場所には意味があるのです。
その意味を理解するために反応機構をかけるようにしましょう。
反応機構をかけるようにするためには様々な知識が必要になります。
電気陰性度であったり、置換基の特性であったり…
最先端の研究なると、反応機構から生成物を予測します。
「ここが攻撃されやすいからここが置換されてこの化合物ができるハズ。」
みたいな。
Mr.Tも先輩と一緒にやってましたよ。
予想通りにはあまりうまくいかないのですが、理論は通ってる。
知識がないと研究ができないと痛感させられました。
Mr.Tの有機化学の勉強法
- 教科書を軽く読む
- 教科書の問題を解く
- 解説を読む
- 理解できなければもう一度教科書を読む
- 基本的な反応機構はすべてかけるようにする
この繰り返しです。
反応機構に関しては問題だけでなく、教科書に載っている基本的なものはすべてかけるようにしました。
なぜ矢印がこのような動きをするのかは教科書、解説に書いています。
わからなければ友人、教授に聞けばいいだけです。
「聞く友人がいない」
「教授に聞くのはちょっと…」
という人はネットで調べるか図書館で簡単そうな本を探しましょう。
Mr.Tはウォーレンという教科書も読んだのですが(強制的に読まされた)、反応機構に関してはとてもわかりやすくかかれていました。
分厚くて大きいのでウォーレンをメインにして勉強するのはオススメしませんが。
読めと言われましたが、反応機構以外はほとんど流し読みだったのでほとんど頭に入ってません(笑)。
薬学部の有機化学のおすすめの教科書・参考書
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この章ではおすすめの教科書・参考書を説明します。
マクマリー有機化学
Mr.Tはマクマリーをメインに使っていたので、マクマリーをおすすめします。
しかし、大学で指定の教科書をしっかりと勉強するだけでOKなので、自分の教科書 + マクマリーを買う必要はないでしょう。
マクマリー有機化学 問題の解き方(第9版) 英語版
こちらもMr.Tはマクマリーを使っていたので、マクマリーの解答集をおすすめします。
マクマリーの教科書には各章に問題があり、解答が巻末に掲載してあるのですが、解答がざっくりしすぎてあまり勉強になりません。
特に反応機構に関しては巻末の解答だけでは理解が追い付かないことが多いです。
このマクマリーの解答集は、教科書の問題の解答を詳しく解説してくれているのでとても役に立ちます。
英語で書かれていますが、そこまで難しくはなく、反応機構は図でかかれているのでそこまで使いにくくはありません。
ウォーレン
ウォーレンに関してはじっくり読む必要はありません。
有機化学を極めたいのであれば読む価値はありますが、大学の試験で点数を取れるようにするのであれば反応機構の所だけ読みましょう。
マクマリーより反応機構が詳しくかかれているので、理解しやすいです。
演習で学ぶ有機反応機構―大学院入試から最先端まで
反応機構の練習問題です。
有機化学の研究室を希望する人や、有機化学の試験でトップクラスの成績を狙う人はチャレンジしてみるのもいいでしょう。
初級編であればそこまで難しくないので、定期テストや国家試験対策に役立ちます。
有機化学の研究室以外の人はここまでやる必要はないと思うけど、確実に力はつくよ。
この問題集を使って演習を行っている研究室もあったよ。
薬学部の有機化学が苦手な人の特徴
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この章では有機化学が苦手な人の特徴を説明します。
暗記が苦手
有機化学はどちらかというと暗記よりも理解の方がメインですが、ある程度暗記力がないと理解ができません。
基本的な事柄を暗記しておかないと反応機構がかけません。
他の教科にも共通しますが、暗記が苦手な人はどの科目も不利でしょう。
反応機構が苦手
上記で何度も説明しましたが、有機化学が苦手だと答える人は反応機構がかけない傾向があります。
最初と最後の化合物だけを覚え、その過程を覚えようとしないのです。
また、反応機構がかけないということは有機化学をしっかりと理解していないことになります。
しっかりと理解し、反応機構がかけるようになると教科書以外の未知の化合物の反応機構もかけるようになります。
反応機構がわけわからないから苦手になる…
という気持ちはよくわかるよ。
だからこそゆっくりとでいいから反応機構に挑戦してみよう。
国家試験に反応機構は必要?
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ここまで読んでいただいた方は、反応機構を重要さを理解していただいたと思います。
しかし、一つ以下のような疑問が浮かびます。
国家試験ってマークシートじゃん。
反応機構を直接かけなんて問題でないでしょ。
それでも反応機構を勉強しなきゃいけないの?
その通りなのですが、国家試験でも反応機構の問題は出ます。
直接かくことはないですが、選択形式で「正しい反応機構はどれか」という問題がでます。
また、「化合物同士を反応させたときに、新しくできる化合物はどれか」という問題にも反応機構が活躍します。
むしろ反応機構を理解していないと解けない問題です。
反応機構を国家試験直前にゆっくり勉強している暇なんてないよ。
なるべく早めに反応機構は理解しておいた方がいいよ。
まとめ
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有機化学の勉強法について解説してきました。
反応機構の重要性を理解して頂けたでしょうか。
正直に言うと、有機化学を勉強して来て調剤薬局の現場で役立ったと思うことはあまりありません。
卒業試験・国家試験でも反応機構をかきなさいという問題はありません。
マーク形式なので。
それなのに
「反応機構をかけるようにしろとは無意味なのでは?」
と思う人も多いでしょう。
だから、苦手なままなんです。
Mr.Tもまったく同じことを思っていました。
しかし、何度も書いているうちに知識が繋がってきて、ある日急に反応機構がわかるようになるのです。
その日が来たらもう有機化学はあなたのものです。
最大の武器になるでしょう。
キライなものを勉強するのは苦痛ですし、有機化学は理解できるようになるのに非常に時間がかかります。
6年生になって慌てて勉強しても武器にはなりません。
時間がある時に低学年からコツコツ勉強しておいた方がいいですよ。
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