薬学部に入学するんだけど、高校で物理を選択してないの。
入学前に何を勉強しておけばいい?
正直、薬学部と高校の物理は履修する内容が違うから、あまり頑張って勉強する必要はないよ。
勉強するなら力学、熱力学、原子かな。
こんな方におすすめ
- 薬学部に入学する人
- 薬学部入学前に物理を予習しておきたい人
- 高校で物理未選択の人
薬学部は薬について学ぶところですが、「薬学」以外にも様々な科目を学びます。
その中の一つに「物理」があります。
薬と物理って何が関係あるの?
物理が嫌いだから生物を選択したのに…
わかりやすい例で言うと、物理は薬の溶解速度や安定性などによく使われます。
また、化学は全員勉強してきますが、化学を突き詰めていくと原子にたどり着き、理解するには物理の分野を勉強しないといけません。
物理ってベクトルとかのイメージがあると思うけど、薬学部と高校の物理はまったく違うと考えていいよ。
もちろん被るところもあって基礎的なことは同じだけど、入学前に頑張って勉強しなくも問題ないね。
それでもやっぱり「予習しないと不安…」、「時間があるから予習しておきたい」という人は「力学、熱力学、原子」を予習しておきましょう。
以上で簡潔に説明しましたが、今回は薬学部入学前に物理の勉強は必要なのかどうか、物理未選択者の勉強方法を説明していきます。
ココがポイント
- 薬学部で物理は必須・国家試験にも出題される
- 薬学部と高校の物理はちょっと違う
- 入学前は物理は勉強しなくても問題ない
- 勉強するなら力学、熱力学、原子の3つ
- スタディサプリで勉強するのがおすすめ
▼薬学部入学前にやっておくことについては以下の記事をご覧ください。
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薬学部入学前にやっておくことを徹底解説【完全ロードマップ】
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Contents
薬学部で物理は必要なのか?
この章では薬学部で物理は必要なのかどうかを説明していきます。
ココがポイント
- 物理は必須・国家試験にも出題される
- 薬学を学ぶ上で物理の知識は必要
- 薬の溶解速度、安定性などに使われる
- 化学を突き詰めていくと物理につながる
物理は必須・国家試験にも出題される
「薬学部は薬のことを学ぶところ」だと思っている人が多いでしょう。
その通りなのですが、薬を学ぶためには基礎となる物理・化学、生物の知識が必要です。
また、国家試験にも物理は出題されます。
具体的にどんな物理の範囲が出るのか簡単に見てみましょう。
物理の出題範囲
- 物質の構造(化学結合、原子・分子など)
- エネルギー、熱力学
- 物理平衡、溶液の化学、電気化学
- 物質の変化(反応速度、物質の移動など)
- 化学平衡(酸と塩基など)
- 化学物質の定性と定量( 定性試験、容量分析、クロマトグラフィーなど)
- 分析技術の臨床応用(薬毒物の分析など)
- 生体分子の解析法(核磁気共鳴スペクトルなど)
- 生体分子の立体構造と相互作用(立体構造、相互作用など)
物理ってベクトルとか力学のイメージがあるんだけど、なんか違うね。
難しそうだな…
文字だけだとイメージが付きにくいですが、実際に以上のような範囲を勉強していかなければなりません。
確かに薬学部の物理はすごく難しいよ。
でも、高校で物理をやっていたからって得意になるとは限らないからね。
Mr.Tがそうだったから…物理大っ嫌い。
薬学を学ぶ上で物理の知識は必要
薬学部では物理は「基礎薬学」に位置し、薬学を詳しく学ぶためには必ず勉強しなければなりません。
薬を飲んだときの体内での変化、新薬を作るうえでの体内での安定性、分析方法など様々なところで物理は活躍します。
薬学を学んでいるという感じは正直しませんが、薬学を詳しく学ぶためには物理の知識が必要不可欠なのです。
実験とか分析とかが好きな人はハマるかもね。
Mr.Tは計算が嫌いだから物理も嫌い。
薬の溶解速度、安定性などに使われる
わかりやすい例で言うと、物理は薬の溶解速度や安定性に関与します。
溶けるのが早ければ効果は早く出始める、体内で薬が安定しているときちんと効果が出るなど。
逆になかなか溶けにくいのであれば効果が出始めるのが遅れ、体内で薬が安定しないと薬の成分が壊れてしまい、効果を発揮できなくなるなど。
一概にすべてこうなるとは言い切れませんが、新薬を作る時に最大限の効果が出るように、また安全に使えるように物理の力が必要になってくるのです。
いわゆる基礎薬学の分野だね。
研究に興味がある人は必須だよ。
化学を突き詰めていくと物理につながる
すべてのものがそうですが、物質を突き詰めていくと原子につながります。
原子は物理や化学で習いますが、物質を構成、構築するうえで理解できないとすべてが崩れます。
原子の性質はもちろん、分子間の相互作用や水素結合など、これらは体内に薬が入って来た時に大いに影響を与えます。
薬学だけでなく、すべての化学は原子を理解しないと先に進めないのです。
薬学生にとっては面白くないと答える人が多いと思うけど、とても重要なことなんだ。
難しいけど、薬学部ではまだまだ序の口と言った感じだよ。
薬学部入学前の物理の勉強方法
この章では薬学部入学前の物理の勉強方法を紹介します。
ココがポイント
- 正直、勉強しなくても問題ない
- 勉強するなら力学、熱力学、原子
- スタディサプリを使った動画で勉強
正直、勉強しなくても問題ない
正直に言うと、勉強しなくても全く問題ありません。
物理を勉強するぐらいだったら化学や生物を勉強したほうがいいです。
なぜなら薬学部と高校の物理が履修する範囲が違うので、高校の知識があまり役に立たないからです。
Mr.Tは高校時代に生物は選択せず、物理を選択しました。
受験では使わなかったのであまり勉強しませんでしたが、辛うじて基礎知識がある状態で講義を受けました。
実際に受けてみて、1年生前期の物理は多少高校時代の物理と被る内容がありましたが、内容が簡単なので勉強していなくてもみんなついていくことができ、テストも簡単でした。
指導教授も薬学部の学生は物理を履修している人が少ないとわかっているため、最初からハードな講義はしませんのでご安心を。
ただ、学年が進んでいくとどんどん難しくなっていくからね。
入学前に勉強したことは多分忘れてると思うから、授業で理解できれば問題ないよ。
勉強するなら力学、熱力学、原子
高校3年間の物理の範囲は非常に広いので、すべてを勉強する必要はありません。
以下に簡単にですが、高校物理の履修内容を挙げてみます。
高校物理の履修範囲
- 物体の位置,速度,加速度
- 力のつりあい
- 摩擦力,運動方程式
- 仕事とエネルギー
- 波動の基礎
- 弦,気柱の振動
- 熱とエネルギー
- 電気の性質と電気回路
- 交流
- 原子と原子核
この中で勉強しておいた方がいい項目は以下の6つです。
予習しておきたい範囲
- 物体の位置,速度,加速度
- 力のつりあい
- 摩擦力,運動方程式
- 仕事とエネルギー
- 熱とエネルギー
- 原子と原子核
上記の6つの項目は薬学部の物理でも被ることが多いから勉強しておいて損はないよ。
スタディサプリを使った動画で勉強
勉強方法ですが、スタディサプリを使った動画で勉強することをおすすめします。
自分で参考書を買って勉強する人が多いと思いますが、ほとんどの人が挫折します。
なぜならテストや受験などといった明確な目標がないので、やらなくても誰にも怒られないし、勉強しなくても大学入学は決まっているからです。
また、独学は非常に難しく、興味のない分野は文章を読んでもあまり頭に入ってこず、知識が定着しません。
スタディサプリなら1回15分程度の動画で受験のプロが解説してくれるので、見るだけでOKです。
テストがないから、必死になって勉強する必要はないよ。
完全に理解できなくてもいいから、楽しみながら学習していこう。
スタディサプリのメリット
「動画だけで勉強できるの?」と思う人が多いと思いますが、薬学部入学前の勉強であれば全く問題ありません。
むしろスタディサプリを使う方がメリットが多いので、以下にメリットを挙げてみます。
スタディサプリのメリット
- プロの講師が授業してくれる
- 映像講義なので理解しやすい
- 独学より楽
- スマホで勉強できる
- 1回15分と短時間
- 14日間の無料体験があるので、実質タダで使える
気軽にスマホで勉強することができ、プロの講師が講義をしてくれるのでわかりやすいのがメリットです。
また、参考書を読むだけの独学より映像講義の方がわかりやすく、1回15分程度の内容なので飽きることもありません。
スタディサプリは利用するのに登録が必要で料金もかかりますが、14日分の無料体験があるので、14日以内にすべての講義を見終えてしまえば実質タダで利用することができます。
物理の独学は大変だから、プロの講師に教えてもらった方が楽だし楽しいよ。
別に強制されているわけじゃなく、テストもないんだから楽しんで講義を受けよう。
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よくある質問
この章ではよくある質問を紹介します。
物理は勉強しなくても授業についていける?
大丈夫です。ついていけます。
しかし、1年前期の物理の基礎までです。
それ以外の物理の履修内容や高校の範囲外の物理は難しいですが、高校の物理の内容を理解していも薬学部の物理は難しいです。
なので、物理に関しては大学に入ってからどれだけ勉強するかにかかっているので、入学前にそこまで心配する必要は全くありません。
入学前に勉強しようという発想が素晴らしいよね。
Mr.Tは受験が終わった次の日に参考書をすべて捨てて遊びまわってたよ。
おすすめの参考書とかはある?
イラストが多く、簡潔に説明してくれる参考書をお勧めします。
テストとかではないので、問題集やハイレベルな参考書は一切必要ありません。
全部文章だったらわかりにくいし、眠くなるだけだからね。
初心者向けに書かれた参考書で十分だよ。
まとめ:勉強しなくもいいが、やるならスタディサプリで力学、熱力学、原子
今回は薬学部入学前に物理の勉強は必要なのかどうか、物理未選択者の勉強方法について説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 薬学部で物理は必須・国家試験にも出題される
- 薬学部と高校の物理はちょっと違う
- 入学前は物理は勉強しなくても問題ない
- 勉強するなら力学、熱力学、原子物理の3つ
- スタディサプリで勉強するのがおすすめ
薬学部に物理は必要ですが、入学前に一生懸命勉強する必要は全くありません。
予習しておきたい、推薦入試などで決まったので時間がある人は勉強しておいてもいいですが、自分の負担にならないよう、物理が嫌いにならないように勉強しましょう。
適度に勉強、あとは遊んだりその時にしかできないことをやった方がいいと思うよ。
薬学部に入ったら嫌でも勉強しなくちゃいけないんだから…
受験のときに使った参考書や赤本・テキストは捨てずに買い取ってもらおう
受験の時に使った参考書や赤本、テキストは捨てずに業者に買い取ってもらいましょう。
特に赤本は毎年新しいものがでるので、新しいものを早めに売れば高額で買い取ってもらえます。
買取業者はたくさんありますが、その中でも「学参プラザ」がおすすめです。
「学参プラザ」は、受験のときに使った参考書や赤本、テキストなどを買い取ってくれる買い取り業者です。
買取実績も多く、「Amazonマケプレアワード 2016 カテゴリー賞」も受賞している信頼できる会社です。
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薬学部に入って高校の時に使っていた参考書を見ることはほぼないからね。
早めに売ってお金にして、大学の教科書代に回した方がお得だよ。
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