【空箱陳列】ドラッグストアで空箱を陳列するのはなぜか？

 

 

 

 

ドラッグストアでは空箱で陳列している商品が数多くあります。

 

お客さんにとっては現品と交換するという手間がかかるので、空箱陳列に意味があるのかと思う人も多いでしょう。

 

しかし、空箱陳列をする理由は様々であり、空箱陳列しなければいけない商品もあります。

 

今回はドラッグストアで空箱陳列をする理由と商品の例を説明していきます。

 

 

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空箱を陳列する理由

 

この章では空箱陳列をする理由を説明します。

 

 

空箱陳列しなければいけない商品がある

お客さんが手に取れる棚に現品を陳列してはいけない商品があります。

 

以下で詳しく例を挙げますが、要指導医薬品、第一類医薬品、高度管理医療機器などが該当します。

 

これらは使い方を誤ると重大な健康被害が出ることがある商品なので、薬剤師や登録販売者の説明が必要です。

 

空箱を該当レジに持って行き、説明を受けて現品と交換という流れになります。

 

 

万引き防止の為

万引き防止の為にあえて陳列棚に空箱を置いてあることがあります。

 

高額商品は一個万引きされるだけでもかなりの痛手なので、空箱を利用して万引きを防ぎます。

 

高額商品をたくさん陳列棚においておくと一気に万引きされる可能性がありますし、逆に大量盗難防止のために一個だけ陳列していても見栄えが悪くなります。

 

空箱であれば万引き防止かつ陳列の見栄えもよくなるので、一石二鳥なのです。

 

 

在庫金額を抑える為

高額商品はたくさんあればあるほど在庫金額が膨れ上がります。

 

高額商品が売れなかった場合や廃棄になってしまうとかなりのダメージを喰らいます。

 

また、在庫金額にも多大な影響が出るというデメリットもあるので、空箱を利用してたくさん在庫があるというふうにお客さんに見せることができるのです。

 

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売り場作りで見栄えをよくする為

陳列棚には大きく分けて2種類あり、定番とプロモ（プロモーション）があります。

 

定番棚には商品が奥に並んでいるため商品が数個あれば問題ありませんが、プロモは大々的に商品を宣伝する必要があるため、大量の商品が必要になります。

 

棚を目一杯使って宣伝するため、たくさんの商品を陳列する必要があるのです。

 

ここで現品を使うととんでもない量になり、もし売れなかったら大惨事になります。

 

なので、空箱を利用して商品がたくさんあるように見せて見栄えをよくするのです。

 

お客さんの健康を守る為

医薬品の中には使いすぎると健康被害が出たり、依存してしまうものがたくさんあります。

 

後で詳しく説明しますが、これらの商品を大量に購入して問題になることが多々あるのです。

 

空箱で一人一個とPOPをつければ大量購入の抑制に繋がりますが、何も対策をせずに現品を大量に置いておくと、置いてある商品を全て購入してしまうお客さんもいるのです。

 

 

転売防止の為

転売防止の為に空箱陳列をすることがあります。

 

医薬品や化粧品は一度に大量に使うことはありません。

 

明らかに高額な商品を大量に購入する人は転売目的の可能性があります。

 

仮にレジで声を掛けても「転売目的ではない」と言われてしまうとこちらからはこれ以上対処できません。

 

それであれば必要最低限の商品を店頭に並べておき、後は空箱陳列にしておけば転売目的の購入を防げるのです。

 

 

空箱陳列する商品の例

 

この章では空箱陳列する商品の例を挙げていきます。

 

 

要指導医薬品

要指導医薬品は使用者が本人でなければ販売することができなく、購入は一人一個までと決まっています。

 

現品がお客さんの手に届くところに陳列することができないため、空箱陳列となっていることが多いです。

 

第一類医薬品

第一類医薬品は使用者が本人でなくても販売可能で、個数制限もありません。

 

要指導医薬品と同様に、現品がお客さんの手に届くところに陳列することができないため、空箱陳列となっていることが多いです。

 

▼医薬品の区分や分類については以下の記事をご覧ください。

 

高度管理医療機器

コンタクトレンズや血糖測定器、血糖測定に使用するチップなどは高度管理医療機器というものに分類されます。

 

これらは購入者の個人情報を控え、商品のLOT番号なども記載して保管しておかなければならないため、薬剤師や登録販売者と対面で購入しなければなりません。

 

 

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高額商品

高額商品は上記の理由でも述べた通り、万引きや転売、在庫金額を抑えるために空箱陳列にすることがあります。

 

売り場作りの為に大量に必要な商品

プロモで大々的に宣伝したい場合に現品をお客さんの手に取れる位置に置き、その他は空箱で陳列してボリュームを出すというやり方があります。

 

 

万引き・転売されやすい商品

高額商品などは万引き・転売されやすいので空箱陳列をすることが多いです。

 

また、限定商品は転売するのに格好の的なので気をつけましょう。

 

コラボ医薬品を買うのは危険？ ドラッグストアでのコラボ・限定品について

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健康被害、依存が出る可能性が高い商品

医薬品すべてに言えることですが、用法用量を守らないと健康被害や依存してしまう可能性があります。

 

その中でも特に睡眠改善薬や精神を安定させる成分を含む医薬品は健康被害や依存してしまう可能性が高いです。

 

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濫用等のおそれのある医薬品

 

上記の成分を含む医薬品が濫用等のおそれのある医薬品として厚労省で定められています。

 

咳止めに使われることが多いですが、本来の咳止めの目的でない使い方をする人もいるのです。

 

また、ブロムワレリル尿素（ブロモバレリル尿素も同じ）は催眠鎮静剤に分類され、精神を落ち着かせる効果があります。

 

精神に作用するので使いすぎると依存する可能性も高い成分です。

 

 

空箱陳列で注意する事

 

この章では空箱陳列する際の注意点を説明します。

 

 

現品を売り場に並べない

品出しなどで商品が入ってきた場合、空箱を並べなければならないのに現品を並べてしまうケースが多々あります。

 

特に医薬品に詳しくないバイトやパートに多いです。

 

要指導医薬品や第一類医薬品などはお客さんの手に届く範囲に陳列するとアウトなので、品出しをする際は気をつけましょう。

 

ドラッグストアの品出し・前出しはきつい？ 内容・やり方のコツを徹底解説

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空箱にする商品をしっかりと理解しておく

店舗によって空箱にする商品は違うので、どの商品が空箱に該当するのかをしっかりと理解しておきましょう。

 

誰でも分かるようにリストを作っておくといいかもしれません。

 

 

在庫がどこにあるか把握しておく

空箱陳列した際に、現品がどこにストックしておいてあるのかを確認しておきましょう。

 

要指導医薬品や第一類医薬品は薬局のガラスケースやお客さんの手に届かない範囲に陳列することができます。

 

他の商品は棚の中や上、レジの中にストックしておき、お客さんが購入したいときにすぐに取り出せるようにしておきましょう。

 

 

空箱のメンテナンスをしっかりする

空箱は使いまわすので汚れやすいです。

 

お客さんやスタッフが何度も触るので外観が汚れやすく、すぐに汚くなってしまいます。

 

汚い空箱を触るのはみんな嫌でしょう。

 

空箱はそこまで高いものではないので、汚いものは早めに処分し、新しい空箱を注文してしまいましょう。

 

 

まとめ

 

今回はドラッグストアで空箱陳列をする理由と商品の例を説明してきました。

 

以下でこの記事の内容をもう一度まとめます。

 

 

空箱陳列する理由がたくさんあることがわかります。

 

空箱で陳列しなければならない商品もあれば、店舗側のテクニックで空箱陳列をしているケースもあります。

 

お客さんにとってはあまり好ましいものではないかもしれませんが、空箱陳列には様々な理由があるということを覚えておきましょう。

 

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