
ドラッグストアではコンタクトは売っているの?
処方箋無しで買えるって聞いたんだけど。
カラコンや度数はどうなの?
今回このようなお悩みを解決します。

コンタクトは取扱いに許可・申請が必要だから、店舗によって取り扱いが異なるよ。
取り扱っている店舗でも、度ありの種類やカラコンの品揃えも変わってくるんだ。
処方箋無しで買えるけど、記入しなければならない書類もあるよ。
コンタクトレンズやカラコンは、ドラッグストアでも買うことができます。
しかし、どこの店舗でも売っているわけではありません。
販売するためにはきちんとした「資格」が必要なのです。
必要な資格は「高度管理医療機器等管理者」の資格です。
取得するためには講習、試験があります。
受講資格もありますがそこまで厳しいものではないので、数年ドラッグストアに勤めていれば誰でも取得することができます。
ということは、資格を持っている人がいればコンタクトレンズが販売できるのです。
逆に資格を持っていないと販売することができません。
ドラッグストアでコンタクトが販売しているかどうかはその店舗に確認しないとわかりません。
受講資格・講習・試験を突破しなければ高度管理医療機器の資格を取ることができないのですが、薬剤師は無条件でこの資格を持っています。
薬剤師免許を持っているだけで高度管理医療機器の資格を持っていることになっているのです。
おまけみたいなものですね。
今回はコンタクト・カラコンの買い方や注意点について説明していきます。
Contents
ドラッグストアでは処方箋不要でコンタクト購入が可能
コンタクトレンズを扱っている店舗では、処方箋無しでコンタクト・カラコンの購入が可能です。
コンタクトレンズのコーナーや、目薬関係のコーナーにコンタクトの「空箱」が設置されている場合が多いです。
販売方法の決まりとして、他の商品のように現品を陳列することができないので、定められた場所に保管されています。
コンタクト・カラコンの買い方
コンタクトの購入方法は特殊なので、初めての店舗で購入する場合は空箱をレジに持っていくか、店員に購入方法を聞いてみましょう。
その店舗で初めて購入する場合は書類を記入しなければなりません。
会社や店舗によって記入事項に違いがありますが、大事な項目は同じでしょう。
以下に例を示します。
ココがポイント
- 住所・名前・電話番号などの個人情報
- コンタクトを購入する際の注意事項への同意
- 眼科を受診しているかなどの現在の状況
- 18歳未満は親の同意を得ているか
この他にも店員から何点か質問がある可能性もあります。
店員が適切に、安全にコンタクトを使用できないと判断した場合は販売してもらえない可能性もあります。

小学生がカラコンを使う時代ですからね。
コンタクトを使ったことが無く、眼科にも受診していない。
親の同意も得ていなく、興味本位でカラコンを使用したいというようなお子さんには売らないようにしています。
安全に使用できるかという判断を下すのが資格者の仕事なので。
書類の記入は購入が初めてのときだけでOKです。
次回以降は記録しなくて構いません。
記入後や次回以降は、自分が希望するコンタクトの度数やBC(ベースカーブ)、規格(何枚入り)を伝えるだけで購入することができます。
コンタクト販売時に店員が行うこと
ココがポイント
- 購入者の個人情報(氏名、住所など)を確認
- 品名・数量・LOT(製造番号)・販売年月日を記録簿に記載
- 記録簿を保管・管理する
1.購入者の個人情報(氏名、住所など)を確認
新規購入者であれば個人情報・販売記録を帳簿に残さないといけないので、帳簿に住所、氏名、電話番号などをかいてもらいます。
同時に眼科に受診しているか、コンタクトの使い方は問題ないかなどを確認します。
再来の場合はすでに帳簿を作成しているので、保管場所から該当者の帳簿を探し出すだけです。
2.品名・数量・LOT(製造番号)・販売年月日を帳簿に記載
コンタクトの品名・数量・LOT・販売年月日を帳簿に記載します。
コンタクトはたくさんの度数、BC(ベースカーブ)、規格(何枚入り)があるので、きちんと記載しておかないと後で面倒なことになります。
カラコンだと「色」まで加わるので、普段コンタクト・カラコンを使わないMr.Tはもう未知の世界…
LOTの記載は義務ではありませんが、仮に販売した商品に何か問題があった場合は自主回収をしなければなりません。
薬と一緒です。
その際にLOTがわからないと回収できなくなるので、LOTの記載もしておいた方がいいでしょう。
-
自主回収された薬は危険? 医薬品の自主回収と対応方法について徹底解説
3.帳簿を保管・管理する
帳簿を3年間保管することになっています。
これは義務です。
コンタクトを販売する際は、帳簿から該当のお客さんを見つけなければなりません。
きちんと整理しておかないと見つけるのが大変になります。
また、上記でも説明しましたが、自主回収などがあった場合は帳簿が手掛かりになります。
該当LOTを見つけ、お客さんに連絡を取らなければなりません。
帳簿の管理はしっかりと行いましょう。
ドラッグストアで販売しているコンタクト・カラコンの種類
コンタクト・カラコンの種類は会社や店舗によって違うので、一概には言えません。
Mr.Tが経験してきた店舗では以下のようなラインナップでした。
例1
- コンタクト:度あり、BCは一種類のみ
- カラコン:度なしのみ、BCは一種類のみ
- 1day、2week、1month
例2
- コンタクト:度あり、BCは複数あり
- カラコン:度なし、度あり、BCは一種類のみ
- 1day、2week、1month
コンタクトの売上が高い店舗ほどラインナップが豊富です。
逆にコンタクトの売上が低い店舗だと、カラコンは度なし、BCも1種類のみとラインナップが少ない傾向にあります。
乱視用・度数が強すぎるコンタクトは取り扱ってない可能性あり
乱視用のコンタクトなどはMr.Tは扱ったことが無いです。
また、度数が強すぎる、店舗で販売している度数以外のコンタクトはその場では購入することができませんが、取り寄せという形で購入できる可能性もあります。
しかし、本部を通して確認が必要なので、時間がかかることは頭に入れておきましょう。
コンタクトは高度管理医療機器に分類される
以上の説明を聞くと、コンタクトを買うのは面倒だな…
と思う人が多いでしょう。
確かに面倒です。
しかし、コンタクトレンズは「高度管理医療機器」に分類されるので、取扱いに注意しなければならないのです。
高度管理医療機器は
「人の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあるもの」
と定義されます。
コンタクトは目の中に入れるものです。
使い方を誤ったり、不適切な使い方をすると失明する恐れもある、危険なものなのです。
なので、高度管理医療機器に分類され、適切に管理・販売をしなければならないのです。
まとめ
コンタクトの販売に時間がかかるのをご理解頂けたでしょうか?
確認、記載しなければいけない項目があるのですぐに売ることができないのです。
お客さんの確認(新規であれば帳簿記入)
商品の確認
品名・数量・LOT(製造番号)・販売年月日の記載
店員はこれらのことを行わなければならないのです。
しかもカラコンだとたくさんのメーカーから出ているし、色も似たようなものが多く、在庫から探し出すのも一苦労…
おっさんには応えます…
販売側はお客さんを待たせないようにテキパキと。
お客さんは時間がかかるということを念頭に置き、寛大な心で待ちましょう。


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