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血圧の値がバラつく? 血圧の数値が安定しない原因と正しい測り方について徹底解説

2021/1/06(水)

 

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は血圧の測り方についてです。
 

血圧。

「血圧を家で何回も測っているのにみんな違う数値…」
「家と病院での数値が全然違う…」

血圧を測ったときに体験する人が多いのではないでしょうか。

高血圧や低血圧の人は血圧の数値が診断の基準になるため、数値がバラついたり普段の数値と違ったりすると不安になると思います。

血圧の値がバラついてしまうのにはきちんとした原因があります。

今回は血圧の数値が安定しない原因と正しい測り方について説明していきたいと思います。

 

血圧が安定しない原因

販売されている血圧計によって誤差が出るというお客さんがいますが、販売される前にきちんと検査を通っているので機械が悪いわけではありません。

正しい測り方ができていないから数値にバラつきが出てしまうのです。

きちんと測って、それでもおかしいのであればメーカーに相談してみてください。  

血圧計は手首式上腕式が多く使われています。

手首式の方が上腕式よりも誤差が出やすいと言われています。

血圧計の種類

血圧計の種類は大きく分けて3種類、手首式、上腕式、アームイン式があります。

手首式血圧計

手首式は手首に巻くだけで簡単に測ることができ、持ち運びも楽なので人気があります。

しかし、手首の動脈が橈骨や尺骨、腱などの硬い組織に囲まれているため、動脈を十分に圧迫できず、測定誤差が生じやすくなります。

また、血圧測定の基準となる位置は右心房(心臓の4つの部屋のひとつであり、正面から見て左上に当たる)ですが、測定部位が右心房よりも10cm低いと測定値は約7mmHg高くなり、逆に10cm高いと約7mmHg低くなるとされています。  

このため、手首式を使うときは机に肘をつき、肘を曲げて手首を心臓の高さまで上げなければ正確に測定することができません。

上腕式血圧計

手首式よりも誤差が出にくいので、上腕式の血圧計を基本的にはオススメしています。

上腕式で正確に測定するためには、体型に合ったサイズのカフ(腕帯)を選びましょう。

カフの幅は、腕の直径の1.2~1.5倍を目安としてください。

また、上腕にカフを巻く際は肘関節にかからないように注意し、指1~2本入るぐらいのわずかなゆとりを持って巻きましょう。

カフの巻き方が緩すぎると測定値が高くなります。

薄手の衣類の上から測定しても問題ないですが、上腕に圧力がかかるので腕まくりをして測定するのは避けましょう。

アームイン式血圧計

病院でも採用されている、測り方が一番簡単な血圧計です。

腕をいれるだけで勝手に測定してくれます。

手首式、上腕式よりも値段が高いのがネックですが、誤差が少なく、簡単であることが最大のメリットです。

上手く測れず、困っている人にはこちらを始めにオススメします。

 

 

様々なメーカーがあり、値段もピンキリですが、基本的な性能は一緒です。

値段で測定に誤差が出ることはありません。

値段が高くなる原因として使用している素材や血圧のメモリ機能、他の様々な機能がついているものほど値段が高くなります。

単純に血圧だけ測りたいのであれば安い機械で十分です。  

 

いつ測るのがベストか?

家庭血圧は、朝(起床1時間以内)と夜(就寝前)の1日2回測定することが望ましいです。

排尿前は膀胱の充満により血圧が上昇するため、排尿後に測定しましょう。

朝晩とも2回ずつ測定しますが、カフによる圧迫の影響を避けるため、1回目の測定終了後、2~3分の間隔をあけてから2回目の測定を行いましょう。

また、以下のことにも注意しましょう。

 


  • 室内の温度によっても血圧は上下するので、適温を心掛ける
  • 正しい姿勢で測る(背もたれのある椅子に足を組まずに座り、1~2分安静にした後で測定する) 
  • 測定中は会話をしない(血圧が変動してしまう)

 

血圧の値に影響を与える主な要因

血圧上昇


  • 排尿前
  • 食事中
  • 運動後
  • 喫煙後
  • コーヒー摂取後 
  • ストレス
  • 低温環境

 

血圧低下


  • 入浴直後 
  • 飲酒後

 

測定値が真の血圧の値よりも高くなる


  • 測定部位が右心房よりも低い 
  • カフの巻き方が緩い

 

測定値が真の血圧の値よりも低くなる


  • 測定部位が右心房よりも高い 
  • カフの巻き方がきつい

 

まとめ

以上、血圧の数値が安定しない原因と正しい測り方について説明してきました。

測り方以外に環境要因なども影響してきます。

病院でも血圧は測定しますが、医師や薬剤師は病院での数値よりも家庭での血圧を重視しています。

病院で測定すると高くなる人は多く、白衣性高血圧症と病名をつけられているぐらい一般的なものです。

家でリラックスしている状態での血圧を医療従事者は重視しているのです。

病院での数値が多少高くても、家庭での数値が安定していれば問題ありません。

数値が高ければ薬が追加されたり、量が増えたりする可能性が高いでしょう。

適切な測り方を心掛け、正しい数値を基に治療を受けるようにしましょう

 

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以下の記事もご覧ください。

 

 

参考文献:

  1. 日本高血圧学会「家庭血圧測定の指針 第2版」

  2. 日経DIクイズ17

4.5

この本の対象者

・薬剤師
・知識をもっと深めたい人
・様々な処方、薬の使い方を知りたい人
・自分の力を試したい人

「日経ドラッグインフォメーション(日経DI)」誌で大好評連載中の「日経DIクイズ」シリーズ、第17弾です。

普段の投薬に役立つ内容から少しマニアックな内容まで幅広くクイズ形式で学べます。

新人や初心者にはオススメはしません。

ある程度知識がついてから読むと面白いのですが、知識がないまま読んでも面白くありません。

この本で気づくこと、学ぶことは多いのですが、自分の力試しだと思って読み始めてください。

 

POINT

・服薬指導に役立つ知識が満載
・初歩的な内容からマニアックな内容まで幅広い
・「症例に学ぶ 医師が処方を決めるまで」で処方意図がわかる
・自分の知識がどこまで通用するかがわかる

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