薬局・薬剤師

お薬手帳のメリットや必要性について徹底解説【活用方法】

2021/1/07(木)

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Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回はお薬手帳の必要性・メリットについてです。

 

薬局に行くと毎回、

 

「お薬手帳をお持ちですか?」

 

と聞かれると思います。

持っていないのに毎回聞かれると正直ウンザリしますよね。

薬剤師側も毎回聞かなければならないことと、持っているのに出さない患者さんにはウンザリします。

 

正直、毎回持参するのは面倒ですし、かさばるのも理解できます。

しかし、いざとなったときに物凄い力を発揮するのがお薬手帳なのです。

 

今回はお薬手帳の必要性とメリットについて説明していきます。

 

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お薬手帳とは?

自分が使っている薬を記録することができる手帳です。

 

薬局に行くとシールや紙を渡されるところが多いと思いますが、そのシールなどに自分が使っている薬の情報が記載されています。

そのシールなどをお薬手帳に貼ることによって、一目で何を使っているかがわかるようになります。

 

最近では電子お薬手帳などのアプリも出ています。

携帯だから薬剤師に見せたくないという人がいますが、それではまったく意味がありません。

使っている薬以外にも過去の副作用・アレルギー歴や検査結果などを記載することもできます。

 

お薬手帳のメリット 

お薬手帳のメリット

  1. 3カ月以内の再来局だと値段が安くなる
  2. 薬の飲み合わせや重複が一目でわかる
  3. 副作用・アレルギーや体調の変化、検査結果などを記載しておける
  4. いつもと違う薬局に行った時も何を飲んでいたかがすぐにわかる
  5. OTC(市販薬)を選ぶときにも使える
  6. 旅行先や災害に合ってしまった時にも何を飲んでいたかすぐにわかる

 

1.3カ月以内の再来局だと値段が安くなる

薬局でのお支払いが安くなります。

3割負担の人だと約40円、1割負担の人だと10円安くなります。

しかし、3カ月以内の再来局という条件があります。

初めて行った時や、3カ月以上その薬局に行かなかった場合は安くなりません。

 

「お薬手帳を持って行った方が値段が高くなる」

 

と勘違いしている人が多いのですが、2015年までは確かにそうでした。

しかし、2016年の診療報酬改定でお薬手帳を持参した方が安くなるように改定されました。

 

また、2020年の診療報酬改定で、過去6カ月以内の再来局から過去3カ月以内の再来局に変更になりました。

 

普段薬局に行かない人は、診療報酬が変わったことを知らないことが多いのでこのような誤解が生まれます。

上記で説明したような背景があるので患者さんに理解できるように丁寧に説明できるようにしておきましょう。

 

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2.薬の飲み合わせや重複が一目でわかる

複数の医療機関にかかっている人は薬が重複してしまう可能性があります。

よく見かけるのは内科で胃薬を処方してもらっていて、整形で同じ胃薬を処方されてしまうケースです。

一つの医療機関だけであれば薬の管理ができますが、複数の医療機関をまたがってしまうと病院側は何の薬を使っているのか把握できません。

そのためにお薬手帳があり、活躍するのです。

 

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3.副作用・アレルギーや体調の変化、検査結果などを記載しておける

過去に自分が経験した副作用・アレルギーなどを記載することで自分の体を守ることができます。

薬剤師は薬の名前を見れば、何の成分が入っているかすぐにわかります。

副作用を起こした薬の成分を見て、同じ部類の成分の薬が処方されていたらまた副作用が出てしまう可能性が高いです。

副作用を未然に防ぐためにもお薬手帳活躍します。

 

4.いつもと違う薬局に行った時も何を飲んでいたかがすぐにわかる

いつも行っている薬局では薬歴に何の薬を使っているかすべて記録があるので問題ありませんが、いつもとは違う薬局に行った場合は今までに何の薬を飲んでいたか情報が全くありません。

特にジェネリック医薬品はメーカーの数が星の数ほどあるので、今までどこのメーカーを使っていたかはわかりません。

そんな時にお薬手帳の出番です。

今まで使っていた薬の情報がすべて載っているので薬剤師に説明する手間が省けます。

薬剤師側もとても楽です。

 

5.OTC(市販薬)を選ぶときにも使える

急にかぜをひいてしまって病院に行けない場合にOTCを使う人が多いでしょう。

しかし、処方薬とOTCで飲み合わせが悪いものがたくさんあります。

薬だけでなく、持病や現在の状態も考慮すると使うことができないOTCがたくさん出てきます。

そんな時に安全に使えるOTCを選択してくれるのがお薬手帳と薬剤師です。

 

6.旅行先や災害に合ってしまった時にも何を飲んでいたかすぐにわかる

旅行先で急な体調不良、災害に合っていつも行っている薬局に行けない… という時にお薬手帳が活躍します。

4番の「いつもと違う薬局に行った時も何を飲んでいたかがすぐにわかる」でも説明したように、今まで使っていた薬の情報がすべて載っているので急なトラブルにあった時でも安全に薬を使うことができます。

 

お薬手帳の活用方法

お薬手帳の活用方法

  • 病院、薬局には必ずもっていく
  • OTC(市販薬)を購入したら自分でメモする
  • 血液検査の結果を貼る
  • 副作用やアレルギー歴などの自分の情報を記載する 
  • わからないこと、聞きたいことをメモする
  • 常に持ち歩く

 

OTCにはお薬手帳は存在しない?

処方箋の方のお薬手帳は浸透していますが、OTC(市販薬)のお薬手帳というものはありません。

処方箋の方のお薬手帳に飲んでいるOTCを書けばいいだけの話ですが。

OTC同士にも飲み合わせが危険なものがあり、お客さんからもよく

 

「これらのOTCは一緒に飲んでいいのか?」

 

と質問されることがあります。  

自店で扱っている薬ならすぐにわかりますが、他のお店で扱っている薬などは調べないとわかりません。

調べるのがかなりの手間です。

本当にその薬なのかもわかりませんし、仮にパブロンやバファリンと言ってもかなりの種類があります。  

成分が商品ごとに違ってくるのでとても厄介です。

 

提案

そこでMr.Tからの提案。

 

  1. OTC用のお薬手帳を販売する
  2. OTCの箱の中に成分が書いてあるシールを入れる
  3. OTCの箱の中にバーコードのシールなどを入れ、読み取れば成分などの情報がわかるシステムを作る

 

1.OTC用のお薬手帳を販売する

病院に行かない、OTCだけで済ませている人たちはまず薬局には来ません。

もちろん、お薬手帳の存在すら知りません。  

OTCを売っている棚の一部にお薬手帳を置いて販売し、お薬手帳の有用性を広める。

無料で配っても全然構わないのですが。

おしゃれなデザインや流行りのアニメとかを表紙にしたら売れそうな気がします。

 

2.OTCの箱の中に成分が書いてあるシールを入れる

お薬手帳を持ったら、購入したOTCについてくるシールを貼ってもらいます。

そのシールにはその薬の成分が書いてあるので、一目で飲み合わせの確認が可能です。  

 

3.OTCの箱の中にバーコードのシールなどを入れ、読み取れば成分などの情報がわかるシステムを作る

バーコードであればコンパクトだし、幅も取らない。

「ピッ」て読み取るだけで成分が出てくるのであればすごく楽。    

 

 

製薬会社にとってメリット(利益)がないので実現は不可能だということはわかってます。

OTCはそこまで危険な成分は入っておらず、飲み合わせが大問題になることはまれです。  

しかし、アレルギーや副作用に引っかかってしまうと苦しい思いをするのは自分自身です。

 

また、薬剤師や登録販売者に相談しないで自分一人でOTCを選び、飲み合わせも確認するのは至難の業です。  

飲み合わせを聞かれる薬剤師も感じてることだと思いますが、自分が知らないOTCや自店で扱ってないOTCの詳細はわからないと思います。

しかし、成分は理解しているので成分さえわかれば飲み合わせを判断するのは容易です。  

 

薬剤師にもお客さんにも双方メリットがあると思うのですが、まぁ、実現はムリですよね。

 

まとめ

以上、お薬手帳メリットについて説明してきました。

持っていた方が絶対にいいです。

しかし、一点注意があります。

 

絶対に一冊にまとめてください。

 

中には複数の薬局に行き、薬局ごとにお薬手帳を分けていたりお薬手帳をコレクションしている人もいますが、まったく意味がないです。

この記事を読んでいただいた人はもう理解できると思いますが、お薬手帳の最大のメリットは薬の重複を防ぎ、安全に使えるようにすることです

最近のお薬手帳はバリエーションが増えてきて、可愛いものやおしゃれなものがたくさんあります。

Mr.Tの薬局でも無地のものからキャラクターものまで様々な種類のお薬手帳があります。

無料で差し上げているので作って損はありません。

今回の記事を読んでお薬手帳を作る人が一人でも増えてくれればと思います。

 

お薬手帳をなくしてしまった時は以下の記事を参考にしてください。

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