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【過酸化ベンゾイル・漂白作用】ニキビの薬の副作用で服や髪の色が抜ける?

2021/1/12(火)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は過酸化ベンゾイルについてです。
 

「薬のせいで服の色が抜けたんだけど!!」

投薬時にきちんと説明していないと、このようなクレームが来ることがあります。

実際にMr.Tの会社でも起こったクレームです。

塗り薬が服や髪についてしまい、色が落ちてしまう。

色が落ちてしまう原因は過酸化ベンゾイルという成分のせいです。

過酸化ベンゾイルには漂白作用があります。

また、主にニキビの治療薬に含まれています。

今回は過酸化ベンゾイルが含まれている、漂白してしまう塗り薬について説明していきたいと思います。

 

過酸化ベンゾイル

成分の名前です。

この成分が服や髪を漂白させてしまいます。

過酸化ベンゾイルは塗布後、生体内で分解されて酸化ベンゾイルラジカルやフェニルラジカルなどのフリーラジカルと呼ばれる物質を生じます。

このフリーラジカルがニキビの原因となるアクネ菌やブドウ球菌などの細菌の膜構造やDNA・代謝などを阻害し、抗菌作用を示します。

また、塞がった毛穴の上方部分(毛漏斗部)において、フリーラジカルがタンパク質を変性させることで角質細胞同士の結合を弛めて角質の剥離を促します。

これらの作用によりニキビを改善します。

使用時の注意点

・本剤は漂白作用があるので、髪、衣料等に付着しないように注意すること。
・全身性の過敏反応や重度の皮膚刺激症状が認められた場合は本剤の使用を中止すること。
・本剤の使用中に皮膚剥脱(鱗屑・落屑)、紅斑、刺激感、腫脹等があらわれることがある。 紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
・本剤の使用中には日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用、紫外線療法は避けること。

引用:ベピオゲル 添付文書から抜粋

 

過酸化ベンゾイルを含むニキビの治療薬

ベピオゲル2.5%

成分:過酸化ベンゾイル

1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

凍結を避け、25℃以下に保存すること。

 

デュアック配合ゲル

成分:過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン(抗菌薬)

1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

冷所(2~8℃)で保存すること。

本剤の使用にあたっては、12週間で効果が認められない場合には使用を中止すること。

また、炎症性皮疹が消失した場合には、他の適切な維持治療を検討すること。

なお、本剤を12週間を超えて塗布した際の有効性及び安全性は検討されていないため、12週間を超えて塗布する際はその必要性を慎重に判断すること。

 

エピデュオゲル

成分:過酸化ベンゾイル+アダパレン

1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

夕方から就寝前に使用すること。

治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止すること。

症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。

 

まとめ

以上、過酸化ベンゾイルを含む塗り薬について説明してきました。

ニキビの薬なので顔に塗る時にうっかり髪に付着してしまったりすることもあるでしょう。

放置してしまうと漂白されてしまうのですぐにふき取るようにしましょう。

 

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以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:

  1. 過酸化ベンゾイル製剤の解説|日経メディカル処方薬事典 (nikkeibp.co.jp)

  2. 各種添付文書

 

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