医薬品

【薬の温度管理】室温って何度? 薬の管理に関する温度について徹底解説

2021/5/01(土)

 

Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は温度についてです。

 

温度。

 

薬の保管方法は温度で決まります。

一番多いのが室温。次に冷所

 

これぐらい知っておけば問題ないです。

しかし、室温・冷所とは具体的に何度かご存じでしょうか。

 

これらの温度は日本薬局方できちんと定められています。

 

今回は温度について説明します。

 

温度一覧

標準温度20°C
常温15〜25°C
室温1〜30°C
微温30〜40°C
冷所 1〜15°C
冷水10°C以下
微温湯30〜40°C
温湯60〜70°C
熱湯約100°C
冷浸15〜25°C
温浸35 〜45°C

 

標準の温度は20℃なんですね。

この中でも薬の保管に関係するものは室温冷所

 

室温は1~30℃

ほとんど室温保管でOKです。

調剤室の薬品棚においておけば問題ありません。

しかし、真夏はどうでしょう?

真夏は調剤室が30℃を上回る日がありませんか?

暑すぎると薬が溶けます。

特に坐剤は室温OKのものもあるので注意しなければなりません。

 

冷所は1~15℃

冷蔵庫保管でOKです。

しかし、寒すぎると薬が凍ります。

冷蔵庫内で氷ができている付近や直接風があたる場所は要注意。

しっかりとした冷蔵庫を使用していれば問題ないのですが、家庭用の冷蔵庫を使っている薬局も多数あるので。

 

また、真冬は調剤室が0℃を下回る日がありませんか?

室内なので凍ることはないと思いますが、確実に軟膏あたりは硬くなります。

調剤する時にカチコチでは調剤できません。

 

保管する時は保管方法を確認すること

薬の箱・添付文書で確認

薬の箱・添付文書に必ず保管方法が書いています。

室温なのか、冷所なのか必ず確認するようにしましょう。

 

卸がどのように持ってくるかでわかる

初めて使う薬だと保管方法はわかりませんよね。

箱や添付文書を見ればわかるのですが、その前に卸がクーラーバックに入れて持ってくればほぼ確実に冷所です。

 

例え、室温だったとしても冷所の範囲はカバーしているのでOK。

冷蔵庫で保管はスペースが限られるので、できるだけ室温で保管したいですね。

 

開封前は室温、開封後は冷所で保存するもの

用法商品名貯法・取扱い上の注意
内服アルロイドG内用液5%室温保存。開封後は冷所に保存。
イソバイドシロップ70%500mL瓶を開封後は密栓し冷所に保存すること。
ディクアノン配合内用液室温保存(開栓後は、凍結を避けて冷所に保存すること)
マルファ配合内服液凍結を避けて保存
開栓後は凍結を避けて冷所に保存
ムコダインシロップ5%開栓後は汚染防止のため、使用の都度必ず密栓し冷所に保存すること。
ラクツロース・シロップ60%「コーワ」500mL瓶を開封後は密栓し、冷所に保存すること。
C-チステンシロップ5%開封後は汚染防止のため、使用後は必ず密栓して冷所に保存して下さい。 
外用イオウ・カンフルローション「東豊」(1)気密容器 
(2)開封後は冷所に保管すること。
吸入アレベール吸入用溶解液0.125%本剤には防腐剤を添加していないので、使用開始後は冷蔵庫内(冷凍不可)に保存し、なるべく速やかに使用すること。

 

このような薬もあります。

最初から冷所でも構わないのですが、スペースの関係で開封するまでは室温で保管している薬もあります。    

 

まとめ

温度にも様々な種類があるのですね。

たくさんありますが、薬局で使うのは室温・冷所ぐらい。

 

薬局内、冷蔵庫内の温度管理も大切になってきます。

保管方法、温度管理を間違うと大量の廃棄が出てしまい、大変なことになります。

日頃から冷所で保管する薬は覚えておき、温度管理を徹底するようにしましょう。

 

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Mr.T

以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:

  1. PMDA各種添付文書
  2. 第十五改正日本薬局方改正の概要

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