保険関係

手術前の目薬は保険請求できない? 眼科周術期の無菌化療法と保険請求の関係について

2021/8/01(日)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は眼科周術期の無菌化療法と保険請求の関係についてです。
 

眼科周術期の無菌化療法。

検査薬や手術前に使う薬は、調剤では保険請求ができません。

処方されたとしても薬剤料しか請求できず、その他の管理料、技術料などは一切保険請求できないのです。  

処方箋と検査薬の関係についての記事はこちらから

処方箋と検査薬の関係
検査薬は調剤できない? 処方箋と検査薬の関係について徹底解説

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眼科では白内障などの手術前後に抗生物質や炎症止めの目薬を処方することがあります。

これらの薬も手術前なので保険請求できないのでしょうか?  

今回は眼科周術期の無菌化療法と保険請求の関係について説明します。    

 

周術期とは?   

周術期とは、手術が決定した外来から入院、麻酔、手術、術後回復、退院・社会復帰までの一連の期間のことです。

術中だけでなく、手術の前後を含めた全体の期間が含まれます。

「周術」には一般に手術に必要な3つの段階、術前、術中、術後が含まれます。

 

眼科周術期の無菌化療法

「眼科周術期の無菌化療法」について添付文書と薬を見ていきます。

添付文書

クラビット点眼液の添付文書を見てみます。

クラビット点眼液0.5%

〈適応症〉 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法

引用:クラビット点眼液0.5%添付文書

 

眼科周術期の無菌化療法が適応にあります。  

眼科周術期の無菌化療法が適応にあることで、手術前に使われる薬でも保険請求ができます。

検査薬や手術前に使う薬はすべて保険請求できないというわけではないのです。

 

「眼科周術期の無菌化療法」の記載がある薬一覧 

商品名一般名
オゼックス点眼液0.3%トスフロキサシン
オフサロン点眼液クロラムフェニコール
コリスチン
ガチフロ点眼液0.3%ガチフロキサシン
クラビット点眼液0.5%/1.5%レボフロキサシン
タリビッド点眼液0.3%オフロキサシン
トスフロ点眼液0.3%トスフロキサシン
ノフロ点眼液0.3%ノルフロキサシン
バクシダール点眼液0.3%ノルフロキサシン
ベガモックス点眼液0.5%モキシフロキサシン
ベストロン点眼用0.5%セフメノキシム
ロメフロン点眼液0.3%ロメフロキサシン

 

まとめ

「検査薬や手術前に使う薬は保険請求できない」 ということを知っている人はどれぐらいいるでしょうか?

この知識がなければ、今回の手術前に処方される「眼科周術期の無菌化療法」に関しては何も引っかからないと思います。

知識があるからこそ、わからなくなることもあるのです。

Mr.Tの薬局でも実際にあった例です。

検査薬の処方箋で返戻が来てしまい、みんなで知識を共有したところ、今回の「眼科周術期の無菌化療法」が来てしまった。

今まで何度も来たことがあるのですが、その時は知識がなかったのでスルーしていた。

知識を得たことでみんなが引っかかるようになってきた。

しかし、正しく理解していないとすべてがこんがらがるので自分で頭の中を整理しましょう。

「検査薬や手術前に使う薬は保険請求できない」と一辺倒に覚えてしまうと、今回の例で確実に間違えます。

初めて間違うのはしょうがないですが、二度目はないように、自分でも薬局内でも共有するようにしましょう。

 

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参考文献:添付文書各種

 

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