保険関係

【処方箋・料金】「こっちの薬局は値段が高い!?」薬局によって処方箋の料金が違う理由を徹底解説

2020/12/14(月)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬局によって処方箋の料金が違う理由についてです。
 

処方箋の料金。

病院からもらった処方箋を薬局に持って行くと思いますが、料金の違いを気にしたことがあるでしょうか?

同じ薬が出ていても薬局ごとに料金が違ってきます。

Mr.Tがいる薬局では他の薬局に比べて料金が高めなので、よく患者さんから

「あっちの薬局の方が安かった」

と言われることが多いです。 薬局は勝手に料金を設定することができません。

厚生労働省が制度を作り、それに従って薬局を営業しています。

決して意地悪しようとか、儲けようとして料金が高いのではありません。

今回は薬局によって処方箋の料金が違ってくる仕組みを解説していきたいと思います。

お手元に「保険調剤明細書」がある人は見ながら読んでいただければわかりやすいです。

なお、今回出てくる~点ですが、医療の世界では1点=10円で計算されています。

42点であれば420円です。

 

調剤報酬が薬局ごとに違う理由

調剤報酬とは、簡単にいうとお薬代です。 主に以下の4つの項目からなり、総合したものがお会計(調剤報酬)となります。


  • 調剤技術料
  • 薬学管理料
  • 薬剤料
  • 特定保険医療材料 

 

調剤報酬=調剤技術料(調剤基本料+調剤料+各種加算)+薬学管理料+薬剤料+特定保険医療材料

調剤技術料

調剤技術料とは、様々な機能やサービスを備えた薬局に対する費用の事です。

主に調剤基本料、調剤料、各種加算料の3つに分類されます。

調剤基本料

薬局の設備・機器などの使用に対する費用のことです。

詳しく説明すると難しいので詳細は省きますが、処方箋枚数が多い薬局は料金が安くなり少ない薬局は高く設定されています

病院の前にある薬局は「門前薬局」と呼ばれています。

病院の前にあるので患者さんは自然と門前薬局に行き、処方箋枚数も多くなり、料金が安くなります。

逆に門前薬局ではない町中の薬局は、処方箋枚数が少ないので料金は高く設定されることになります。

薬局の近くに病院があるかどうかが見分けるポイントです。

例えば町中などにある個人経営の薬局などは42点、大型病院の前にある門前薬局であれば26点や21点、16点などと、かなり差があります。

調剤料

調剤に対する費用です。 薬の飲み方や量によって値段が変わってきます。

各種加算料

一包化や粉砕、混合など、特別な調剤を行った時の費用です。

薬局の手間賃だと思って結構です。

また、ジェネリックの使用率が高い薬局だと料金が高くなります。

さらにかかりつけ薬剤師地域支援体制加算などもあり、取得している薬局はさらに金額が上乗せされます。

患者さんにとって料金が上がるのは嫌だと思いますが、料金が高い薬局は国から見ると質が高い薬局ということになります。

薬学管理料

薬剤師は薬を出すだけの仕事ではありません。

薬剤師は患者さんの薬を管理しています。

他の病院からもらった薬の飲み合わせであったり、出された薬の量が適切かどうかも判断しています。

これらを患者さんにしっかりと説明し、カルテに残すことで薬学管理料を取ることができます。

また、3カ月以内に再度来局した際にお薬手帳の有無で値段が変わってきます。

お薬手帳を持ってくると14点安くなります。

3カ月以内の来局であってもお薬手帳を持参しない場合、3カ月以上期間が空いた場合、初めて来局した場合は同じ料金です。

薬剤料

薬の値段です。

薬の値段に関してはどこの薬局でも一律ですが、ジェネリックのメーカーが違うと値段が違うこともあります。

また、2年に1度「薬価改定」というものあり、薬の値段が変わります。

これに関しては薬局は国に従うしかありません。

特定保険医療材料

インスリンをうつときに使う針などが該当します。

薬ではないですが、針を使わないと薬を投与することができないので材料費として算定されることになります。  

 

 

以上の項目によって料金が変わってきます。

明細書に詳細がかかれているので一度確認してみましょう。

また、処方箋を受け付ける時間によっても変わってくるので注意しましょう。

 

まとめ

とにかく安く済ませたいという人は、


  • 門前薬局で薬をもらう
  • お薬手帳を必ず持っていく
  • 色々な薬局に行くのではなく、一つの薬局に絞る 
  • ジェネリックを選ぶ

 

以上の点ぐらいしか意識できません。

どの薬局がどの加算を算定し、調剤基本料が何点であるかは調べればわかりますが、とても時間がかかり、すべて調べるのは不可能です。

薬は自分や家族に重大な影響を与えるものです。

使い方を間違えると重大な事故につながります。

値段も大事かもしれませんが、きちんと相談に乗ってくれ、親身になってくれる薬局・薬剤師を選んだ方がいいと思います。

あくまでも個人的な印象ですが、門前薬局は病院の診療が終わった後すぐに薬局へ行けますが、患者さんが多いので待ち時間が長いです。

待たされた挙句、薬の説明はあっさりしていることがあります。

逆に処方箋枚数が少ない門前薬局以外の薬局では患者さんが少ないので待ち時間が短く、ゆっくりと薬の説明を受けることができます。

Mr.Tの薬局でも門前薬局は待ち時間が長いからイヤだと言って来てくれる患者さんが多いです。

患者さんの住所も薬局の近くであることが多く、処方箋を置いて、一度帰られる人も多いです。

待ち時間が長いのがイヤであれば、門前薬局ではなく家の近くの薬局やドラッグストアなどを利用するのも一つの手です。

薬局や薬剤師によってもスタイルが違うので一概には言えませんし、どちらがいいとも言いませんが、安さを求めるのか、薬剤師の質を求めるのか、自分に合う薬局を見つければいいと思います。

 

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参考文献:保険薬局業務指針 2020年版

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