医薬品

【外用消炎鎮痛薬】 痛み止めの剤形と使い分けについて徹底解説

2021/7/11(日)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は痛み止めの剤形と使い分けについてです。
 

痛み止めの剤形と使い分け。  

医療用、OTC(市販薬)共に外用の痛み止めは多く使われます。

一般的なものは湿布などの貼り薬ですが、外用薬には剤形がたくさんあり、中にはどれを選べばいいかわからないお客さんがたくさんいます。  

「テープと塗り薬では効果は違う?」
「どれがいいのかわからないから選んで」  

OTC接客時によく言われるフレーズです。

OTCではお客さんが自分で選択して購入する為、違いがわからないと納得して購入してくれません。  

例えば有名な外用のロキソニンSシリーズだと


  • テープ
  • パップ
  • ゲル
  • ローション 

 

以上の4つのタイプが販売されています。

初めて買う人はどれを選んでいいかわからないですよね…  

今回は痛み止めの剤形と使い分けについて説明していきます。  

 

剤形と特徴

パップ剤

  • 支持体が厚く、水分含量が多い
  • 冷却効果があるので急性期(24~48時間以内)の痛みに使いやすい
  • 皮膚への密着度が低いのではがれやすい
  • 腰部・背部などの広範囲に向く
  • 関節部位へは切り込みを入れると貼りやすい
  • 主に色が白なので目立ちやすい

プラスター剤(テープ)

  • 支持体が薄い
  • 皮膚への密着度が高くてはがれにくいがかぶれやすい
  • 関節や動きの激しい部分に向く
  • 主に色が肌色なので目立ちにくい

軟膏

  • 擦り込むことでマッサージ効果も期待できる
  • べとつきがあるが汗などで流れにくい
  • 目立ちにくい

クリーム

  • 浸透性に優れる
  • 伸びがよく、塗りやすい
  • べたつき感が少ないが、汗などで流れやすい
  • 軽度の刺激性があるため、敏感肌や創傷部位には使用しにくい

ゲル

  • 軟膏とクリームの特長を併せ持つ
  • 冷却効果がある
  • べたつき感が少ない
  • 皮膚浸透性・洗浄性に優れる

ローション・スプレー

  • 広範囲に適応
  • 瞬間的に冷却できるが、連続噴霧は凍傷の原因になる
  • 目立ちにくい
  • 有毛部位にも塗布可能
  • 清涼感がある
  • アルコールによる刺激がある
  • 脱脂作用があるため、連続して使用すると皮膚表面のバリアが崩れやすい
  • 敏感肌に人は注意

 

剤形と使い分け一覧

剤形疼痛の種類使用部位・症状
 急性慢性関節捻挫筋肉痛腱鞘炎
パップ剤 
プラスター剤    
軟膏  
クリーム  
ゲル 
ローション
スプレー
   

*表が切れてたら横にスクロールしてください。

 

まとめ

今回は痛み止めの剤形と使い分けについて説明しました。

痛み止めの外用薬は、子供のケガから高齢者の疼痛まで幅広く使われます。

OTCの外用薬は、医療用医薬品や飲み薬よりも危険度でいえばそこまで高くはありません。

しかし、


  • どこに貼るか
  • 急性か慢性か
  • 敏感肌ではないか 

 

など、注意すべき点もたくさんあるのでどの剤形を選べばいいか悩む人も多いです。

基本的には自分が使いやすいものでいいと思いますし、上記の一覧に「〇」がついていないからといって使ってはダメということはありません。

使い方は商品によって異なりますが、ロキソニンSを例にするとテープ類は1日に1回貼り換え、ゲルは1日に3~4回塗らなくてはいけません。

テープの方が圧倒的に楽です。

しかし、1日に何度も塗った方が安心というお客さんもいます。

難しいですね。  

患者さんに適した商品、剤型の提案ができるように各剤形の特徴を覚えておきましょう。

 

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以下の記事もご覧ください。

 

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