医薬品

塗り薬のステロイドで皮膚が黒くなる? ステロイドの副作用について徹底解説

2020/12/25(金)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は塗り薬のステロイドによる副作用についてです。
 

塗り薬のステロイドによる色素沈着。

「ステロイドを使うのは怖い…」
「皮膚が黒くなるのが嫌だ…」

ステロイドの説明をしていると様々な誤解をしている人が多いです。

ステロイドで皮膚が黒くなることはありません。

しかし、ステロイドを使っていて実際に皮膚が黒くなってしまった人がいることも事実です。

何が本当で何が誤解なのでしょうか?

今回はステロイドによる副作用について説明していきます。

 

ステロイドに皮膚を黒くさせる作用はない

「ウソだ。実際に黒くなったぞ!」

という人もいると思いますが、それはステロイドのせいではありません。

皮膚に炎症が起こっていたことによる「炎症後色素沈着」とかゆみによって皮膚を何度もこすったことによる「摩擦性黒皮症」が主な原因とされています。

これらの色素沈着は、ステロイドの使用で皮膚の炎症が落ち着いてくると見えてくるので、ステロイドを使用したことが原因で色素が沈着してしまったと感じてしまう人が多いのです。  

 

直射日光に当ててはいけない?

ステロイドを塗った場所を直射日光に当てると色素沈着してしまうという話もよく聞きますが、これもウソです。

そもそも紫外線自体が肌には悪影響であり、肌に炎症が起こった場所を直射日光に当てること自体よくない行為です。

ステロイドを塗って直射日光に当たってもそこから色素沈着することはありません。

 

不適切な使い方をすると…

ステロイドには血管を収縮する作用があり、一時的に肌が白く見えることがあります。

ステロイドを長期で使用すると皮膚が薄くなり、血管が浮き出て黒っぽく見えるようになります。

このような不適切な使い方をしたことで色素沈着してしまったという人もいるでしょう。  

 

ステロイドの副作用を防ぐには

短期間の使用にとどめ、炎症がある期間は使い続けて治ったらすぐに中止しましょう。

炎症が起こっている部位のみに塗り、正常な皮膚には塗らないようにしましょう。

また、ステロイドには強さのランクがあります。

 

強さのランク主な使用部位
Ⅰ群:Strongest重症例(医療用)
Ⅱ群:Very Strong重症例(医療用)
Ⅲ群:Strong手足・体幹部
Ⅳ群:Medium顔、乳幼児の皮膚
Ⅴ群:Weak粘膜など

ランクによって使用できる部位が違ってきます。 OTC(市販薬)ではⅠ、Ⅱ群は販売されていません。

Ⅲ~Ⅴ群は販売されています。 医師・薬剤師の指導の下、適切な部位に塗るようにしましょう。

 

まとめ


  • ステロイドに色素沈着の副作用はない
  • 適切な使い方であれば効果が強く、とても良い薬
  • 不適切な使い方をすると副作用が現れやすくなる
  • 色素沈着だと思っていた原因はステロイドではなく、皮膚に炎症が起こっていたことによる「炎症後色素沈着」とかゆみによって皮膚を何度もこすったことによる「摩擦性黒皮症」
  • ステロイドを使っていて改善しない場合は受診を

 

炎症を抑える薬の中ではステロイドが一番効果があります。

しかし、正しい知識を持っていないため、怖くて使いたくないという患者さんが多いです。

ケガや炎症の治りが遅いとその部位が色素沈着してしまう可能性もあるので、ステロイドで早めに治した方がいいのです。

世の中には様々な情報が飛び交っているので、正しい知識を伝え、適切な治療ができるように指導していきましょう。

 

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以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:OTC医薬品の比較と使い分け

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