医薬品

【剤形一覧】こんなにも種類があるの!? 剤形について一覧にしてまとめてみた

2021/6/07(月)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬の剤形についてです。
 

剤形。

剤形とは、加工が施されている薬の形のことです。

剤形によって、同じ成分の薬でも効き方が変わってきます。

錠剤だけでも5種類もの剤形があります。

患者さんが飲みやすいようなOD錠は有名ですね。

剤形によって、効果が出始めるまでの時間や副作用の発症率なども違ってきます。

今回は剤形についてまとめてみました。

 

経口投与する製剤

経口投与する即放性製剤は,製剤からの有効成分の放出性を特に調節していない製剤で,通例,有効成分の溶解性に応じた溶出挙動を示す。   

錠剤

経口投与する一定の形状の固形の製剤。

本剤には,口腔内崩壊錠,チュアブル錠,発泡錠,分散錠及び溶解錠が含まれる。  

口腔内崩壊錠

口腔内で速やかに溶解又は崩壊させて服用できる錠剤。  

チュアブル錠

咀嚼して服用する錠剤。  

発泡錠

水中で急速に発泡しながら溶解又は分散する錠剤。  

分散錠

水に分散して服用する錠剤。

溶解錠

水に溶解して服用する錠剤。      

カプセル剤

経口投与する,カプセルに充塡又はカプセル基剤で被包成形した製剤。  

本剤には,硬カプセル剤及び軟カプセル剤がある。  

顆粒剤

経口投与する粒状に造粒した製剤。

本剤には,発泡顆粒剤が含まれる。   

発泡顆粒剤

水中で急速に発泡しながら溶解又は分散する顆粒剤。    

散剤

経口投与する粉末状の製剤。  

経口液剤

経口投与する,液状又は流動性のある粘稠なゲル状の製剤。

本剤には,エリキシル剤,懸濁剤,乳剤及びリモナーデ剤が含まれる。

エリキシル剤

甘味及び芳香のあるエタノールを含む澄明な液状の経口液剤。  

懸濁剤

有効成分を微細均質に懸濁した経口液剤。  

乳剤

有効成分を微細均質に乳化した経口液剤。  

リモナーデ剤

甘味及び酸味のある澄明な液状の経口液剤。  

シロップ剤

経口投与する,糖類又は甘味剤を含む粘稠性のある液状又は固形の製剤。

本剤には,シロップ用剤が含まれる。

シロップ用剤

水を加えるとき,シロップ剤となる顆粒状又は粉末状の製剤。

ドライシロップ剤と称することができる.    

経口ゼリー剤

経口投与する,流動性のない成形したゲル状の製剤。  

経口フィルム剤

経口投与するフィルム状の製剤。    

口腔内崩壊フィルム剤

口腔内で速やかに溶解又は崩壊させて服用する経口フィルム剤。  

 

口腔内に適用する製剤

口腔用錠剤

口腔内に適用する一定の形状の固形の製剤。

本剤には,トローチ剤,舌下錠,バッカル錠,付着錠及びガム剤が含まれる。 

トローチ剤

口腔内で徐々に溶解又は崩壊させ,口腔,咽頭などの局所に適用する口腔用錠剤。  

舌下錠

有効成分を舌下で速やかに溶解させ,口腔粘膜から吸収させる口腔用錠剤。    

バッカル錠

有効成分を臼歯と頬の間で徐々に溶解させ,口腔粘膜から吸収させる口腔用錠剤。    

付着錠

口腔粘膜に付着させて用いる口腔用錠剤。    

ガム剤

咀嚼により,有効成分を放出する口腔用錠剤。    

口腔用液剤

口腔内に適用する液状又は流動性のある粘稠なゲル状の製剤。   

含嗽剤

うがいのために口腔,咽頭などの局所に適用する液状の製剤。

本剤には,用時溶解する固形の製剤が含まれる。  

口腔用スプレー剤

口腔内に適用する,有効成分を霧状,粉末状,泡沫状又はペースト状などとして噴霧する製剤。  

口腔用半固形剤

口腔粘膜に適用する製剤であり,クリーム剤,ゲル剤又は軟膏剤がある。  

 

注射により投与する製剤

注射剤

注射剤は,皮下,筋肉内又は血管などの体内組織・器官に直接投与する,通例,溶液,懸濁液若しくは乳濁液,又は用 時溶解若しくは用時懸濁して用いる固形の無菌製剤である。

本剤には,輸液剤,埋め込み注射剤,持続性注射剤及びリポソーム注射剤が含まれる。  

輸液剤

静脈内投与する,通例,100 mL以上の注射剤。    

埋め込み注射剤

長期にわたる有効成分の放出を目的として,皮下,筋肉内などに埋め込み用の器具を用いて,又は手術により適用する固形又はゲル状の注射剤。    

持続性注射剤

長期にわたる有効成分の放出を目的として,筋肉内などに適用する注射剤。  

リポソーム注射剤

有効成分の生体内安定性向上や標的部位への送達,放出制御などを目的として,静脈内などに適用する注射剤。

 

透析に用いる製剤

透析用剤

腹膜透析又は血液透析に用いる液状若しくは用時溶解する固形の製剤。

本剤には,腹膜透析用剤及び血液透析用剤がある。

腹膜透析用剤

腹膜透析用剤は,腹膜透析に用いる無菌の透析用剤である.    

血液透析用剤

血液透析に用いる透析用剤。

 

気管支・肺に適用する製剤

吸入剤

有効成分をエアゾールとして吸入し,気管支又は肺に適用する製剤。

本剤には,吸入粉末剤,吸入液剤及び吸入エアゾール剤がある。

吸入粉末剤

吸入量が一定となるように調製された,固体粒子のエアゾールとして吸入する製剤。  

吸入液剤

ネブライザなどにより適用する液状の吸入剤。

吸入エアゾール剤

容器に充塡した噴射剤と共に,一定量の有効成分を噴霧する定量噴霧式吸入剤。    

目に投与する製剤

点眼剤

結膜嚢などの眼組織に適用する,液状,又は用時溶解若しくは用時懸濁して用いる固形の無菌製剤。  

眼軟膏剤

結膜嚢などの眼組織に適用する半固形の無菌製剤。

 

耳に投与する製剤

点耳剤

外耳又は中耳に投与する,液状,半固形又は用時溶解若しくは用時懸濁して用いる固形の製剤。

 

鼻に適用する製剤

点鼻剤

鼻腔又は鼻粘膜に投与する製剤。

本剤には,点鼻粉末剤及び点鼻液剤がある。

点鼻粉末剤

鼻腔に投与する微粉状の点鼻剤。  

点鼻液剤

鼻腔に投与する液状,又は用時溶解若しくは用時懸濁して用いる固形の点鼻剤。

 

直腸に適用する製剤

坐剤

直腸内に適用する,体温によって溶融するか, 又は水に徐々に溶解若しくは分散することにより有効成分を放出する一定の形状の半固形の製剤。    

直腸用半固形剤

肛門周囲又は肛門内に適用する製剤であり,クリーム剤,ゲル剤又は軟膏剤がある。   

注腸剤

肛門を通して適用する液状又は粘稠なゲル状の製剤。

 

腟に適用する製剤

腟錠

腟に適用する,水に徐々に溶解又は分散することにより有効成分を放出する一定の形状の固形の製剤。  

腟用坐剤

腟に適用する,体温によって溶融するか,又は水に徐々に溶解若しくは分散することにより有効成分を放出する一定の形状の半固形の製剤。  

 

皮膚などに適用する製剤

皮膚に適用する製剤には,皮膚を通して有効成分を全身循環血流に送達させることを目的とした経皮吸収型製剤も含まれる。

経皮吸収型製剤からの有効成分の放出速度は,通例,適切に調節される。

外用固形剤

皮膚(頭皮を含む)又は爪に,塗布又は散布する固形の製剤。

本剤には外用散剤が含まれる。

外用散剤

粉末状の外用固形剤。  

外用液剤

皮膚(頭皮を含む)又は爪に塗布する液状の製剤。

本剤には,リニメント剤及びローション剤が含まれる。

リニメント剤

皮膚にすり込んで用いる液状又は泥状の外用液剤。    

ローション剤

有効成分を水性の液に溶解又は乳化若しくは微細に分散させた外用液剤。  

スプレー剤

有効成分を霧状,粉末状,泡沫状,又はペースト状などとして皮膚に噴霧する製剤。

本剤には,外用エアゾール剤及びポンプスプレー剤がある。  

外用エアゾール剤

容器に充塡した液化ガス又は圧縮ガスと共に有効成分を噴霧するスプレー剤。  

ポンプスプレー剤

ポンプにより容器内の有効成分を噴霧するスプレー剤。

軟膏剤

皮膚に塗布する,有効成分を基剤に溶解又は分散させた半固形の製剤。

本剤には,油脂性軟膏剤及び水溶性軟膏剤がある。

クリーム剤

皮膚に塗布する,水中油型又は油中水型に乳化した半固形の製剤。

油中水型に乳化した親油性の製剤については油性クリーム剤と称することができる。   

ゲル剤

皮膚に塗布するゲル状の製剤。

本剤には,水性ゲル剤及び油性ゲル剤がある。

貼付剤

皮膚に貼付する製剤。

本剤には,テープ剤及びパップ剤がある。 

テープ剤

ほとんど水を含まない基剤を用いる貼付剤。    

パップ剤

水を含む基剤を用いる貼付剤。

 

まとめ

薬の剤形はたくさんあるのですね。

あまり見たこと、聞いたことがない剤形もたくさんあったと思います。

口から飲むものも種類がたくさんあり、錠剤だけで5種類もあることがわかります。

様々な工夫が施され、製薬会社の苦労がよくわかりますね。

様々な患者さんのために、各個人にあった剤形を選択することが重要です。

基本は医師が処方しますが、服薬指導時に患者さんから話を聞き、剤形の変更を医師に提案することも薬剤師の仕事です。

患者さんが服用しやすいような剤形を医師・薬剤師・患者さんで選択していきましょう。  

 

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参考文献:

「日本薬局方」ホームページ:第十八改正日本薬局方

 

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