薬局・薬剤師

【偽造処方箋の体験談】偽造処方箋の見分け方と一連の対処法について徹底解説

2021/3/20(土)

 

Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は偽造処方箋についてです。

 

偽造処方箋。

 

あなたは実際に出くわしたことがあるでしょうか?

実際の処方箋をカラーコピーしたものを持ち込むケースが多いらしいです。

 

偽造処方箋はれっきとした犯罪です。

 

絶対にやめましょう。

実際にMr.Tも偽造処方箋に出くわしたことがあります。

その時はおかしいと気づき、薬は出さなかったのですが…

そのあとの対応が面倒くさいのなんのって…  

会社や薬局によって対応の方法が違ってくると思いますが、今回は実際にMr.Tが経験した偽造処方箋の対応方法と見分け方について説明します。

 

受付から報告までの流れ

受付から報告までの流れ

  1. おかしいと思ったらすぐに調剤しない 
  2. 病院に疑義照会をして確認
  3. 上司に報告、指示を仰ぐ
  4. 近隣店舗に情報共有をする
  5. 市の薬剤師会に報告
  6. 保健所に報告
  7. 県の薬剤師会に報告、書類を作成
  8. 警察に報告
  9. 偽造処方箋を持ってきた患者に連絡
  10. 報告書を作成

 

1.おかしいと思ったらすぐに調剤しない

患者の様子がおかしい、何か不自然だと思ったらすぐに調剤はしないようにしましょう。

その場で調剤を断るのは難しいと思いますが、

 

「在庫が無いのですぐには調剤できない」

 

というのも一つの手です。

 

2.病院に疑義照会をして確認

持ち込まれた偽造処方箋が本当に病院で出されたものなのかを確認します。

近くの病院であれば、実際に病院のスタッフに見てもらうと早いでしょう。 

 

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3.上司に報告、指示を仰ぐ

偽造処方箋だと発覚したらすぐに上司に報告しましょう。

勝手に自分で判断して動くと後々、厄介なことになります。 

 

4.近隣店舗に情報共有をする

他の店舗も被害にあう可能性があるのでメールなどで情報共有をしましょう。

 

5.市の薬剤師会に報告

薬剤師会に入っている場合は薬剤師会に連絡しましょう。

薬剤師会に登録している薬局に情報共有することができます。

 

6.保健所に報告

偽造処方箋が持ち込まれた経緯を保健所に説明します。

凄く細かいことまで聞かれました。

 

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7.県の薬剤師会に報告、書類を作成

県の薬剤師会にも報告をします。

電話で報告しようとしたらFAXで送るように県の薬剤師会から指示を受けたので、文書を作成して送りました。

 

8.警察に報告

上司からは警察には報告しなくてもいいという判断でしたが、保健所から警察に報告するようにとの指示を受けたので警察にも報告しました。

かなり細かいことまで聞かれました。

来局した時間、処方内容、誰が受け付けたかなど… 

 

9.偽造処方箋を持ってきた患者に連絡

受け付けた処方箋では調剤できないと電話で連絡。

 

10.会社の報告書を作成

事件の経緯を書類にまとめて上司に提出

 

偽造処方箋の見分け方 

ココがポイント

  • 処方箋では保険を使っているのに自費で払うなど、おかしなことを言ってないか?
  • 患者が挙動不審な行動をとっていないか
  • 患者が調剤をせかすような行動をとっていないか
  • 自費扱いかどうか
  • 事前に電話などで在庫の確認をされていないか?(向精神薬などが多い)
  • 手書きで訂正されている場合は処方医の訂正印があるか
  • ハサミなどで切ったあとはないか   
  • 四辺が歪んだりしてないか
  • サイズが異なっていないか
  • 紙質や手触りに違和感がないか
  • 印字にゆがみや影などがないか
  • 不自然な汚れや線などが入っていないか
  • 処方医の押印で朱肉やインクの色、裏から見て印鑑のにじみはどうか
  • 不自然な文字や数字のずれ、影などがないか(紙を切り貼りしてコピーする可能性がある)
 

何か少しでも違和感を感じた場合は少し時間をおいて冷静に対応・判断した方がいいでしょう。

 

Mr.Tの偽造処方箋の体験談

Mr.Tも実際に偽造処方箋に出くわしたことがあります。

処方箋を受け取りましたが、調剤はしなかったので被害はありませんでした。

しかし、かなり後処理が大変でした…

 

以下にMr.Tの偽造処方箋の体験談と一連の対処法を説明します。

上記で記述した「受付から報告までの流れ」の手順に沿って説明します。

 

1.おかしいと思ったらすぐに調剤しない

夜間に処方箋を持って患者が来局(代理)。

処方内容は血圧、糖尿病などの内科の薬とベンゾジアゼピン系の睡眠薬。

処方箋には保険の記載があったが、患者からは自費で調剤してほしいとのこと。

この時点で「おや?」と思う。

 

新患で在庫が無かったため、

「薬がそろったら電話をする」

と言って一度患者を返す。

近隣のクリニックからの処方箋だったので、正規の処方箋と照らし合わせてみると

 

  • 処方医の押印の色が違う
  • 処方箋を切ったあとらしきものがある

 

ということでこの日は保留。

夜間で疑義照会できなかったので。  

 

2.病院に疑義照会をして確認

翌日、スタッフに情報共有をし、クリニックに直接出向いて処方箋を確認してもらった。

 

クリニックの事務:「あ、これコピーですね…門前薬局でも同じことがあったので…」

 

との回答。

門前薬局に確認し、調剤は門前薬局で完了したことを確認。

処方箋の原本も門前薬局で保管していることを確認。

 

「はい、クロ確定―!!!]

 

ってことで薬局に戻って偽造処方箋の後処理開始。    

 

3.上司に報告、指示を仰ぐ

調剤はしていないが、偽造処方箋を受け取ってしまった旨を上司に報告。

報告しようとしたが、こういう時に限って上司が休み。

連絡取れず。

 

仕方がないから隣のエリアの以前までお世話になっていた上司に指示を仰ぐ。

さらに上の上司、部長クラスまで情報が伝えられ、指示を待つ。

こんな緊急事態の時に直属の上司が使えない…    

 

4.近隣店舗に情報共有をする

上司の指示で近隣店舗に偽造処方箋の件のついて、情報共有としてメールを送る。

クリニック名、患者名、処方内容などを記載して送信。  

 

後で注意されたが、個人情報でもあるので名前はフルネームで記載しない方がいいとのこと。

例えばMr.TだったらMr.〇とかで隠す。

 

5.市の薬剤師会に報告

上司の指示で市の薬剤師会にも報告しろとのこと。

すぐに薬剤師会の会長に電話。

優しい方で、人あたりもいい方なんですが、

緊張…

そりゃあ、こんな状況で一番偉い人に電話するんだから緊張するのは当たり前だわ。

 

詳細を話すとすぐに薬剤師会に入っている薬局に情報共有のメールが送られた。

先ほどのMr.Tのミス、「フルネームで記載してはいけない」のルールもしっかりと守られている。

さすが、会長…

自分との経験の差がありすぎる…

反省。    

 

6.保健所に報告

上司の指示で市の保健所にも報告しろとのこと。

担当者は偽造処方箋を経験したことがなかったのか、なんか頼りない印象。

細かい状況、対応を聞かれる。

睡眠薬が処方されていることにすごく引っかかっていた。

 

偽造処方箋の事件では睡眠薬関連の報告が多く、事件にも発展してるので。

睡眠薬は処方制限があり、大量に貰うことができない。

転売する輩もいれば、他人に飲ませてイケナイことをする輩もいるのでピリピリするのです。

 

警察には特に連絡しなくてもいいと言われたが、電話を切ってから10分後に再度電話がかかってきて、

 

「やっぱり、警察にも連絡してください!!!」

 

とのこと。

県の薬剤師会にも連絡するように指示を受けた。  

 

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7.県の薬剤師会に報告、書類を作成

保健所の指示により、県の薬剤師会に報告。

電話で済ませようとしたら文書をまとめてFAXを送れとのこと。

面倒くさい。

あちらから用紙をFAXで送ってもらい、記入して送り返す。      

 

8.警察に報告

保健所の指示により、警察に報告。

今回は調剤をしていなく、被害にあったわけではないので警察に連絡は不要だとの上司からの指示だったが、保健所から言われたのであればしょうがない。

やはり睡眠薬が処方されていたのが引っかかっているらしい。

また同じことを警察にも報告。

 

「何度も何度も何回目だよ同じこと説明すんの…」

 

しかし、自分の住所を聞かれたのが意外だった。

 

「情報提供者だから聞かれるのは普通だよ」

 

と後でみんなから言われたが、警察に電話することなんてそんなにないでしょ。

しかも自分の住所を覚えてないんですよ。

スマホ見ればわかるし。

書類に自分の住所を書くときはいつもスマホ見ながら書いてるから覚えようとしない。

 

そんな感じなのにいきなり自分の住所を警察から聞かれたからめちゃくちゃテンパった。

あちらからは「何だコイツ?」

と思われていたでしょうね(笑)            

 

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9.偽造処方箋を持ってきた患者に連絡

当事者に直接連絡。

「コピーだと判明したので調剤できない。 処方箋をコピーすることは違法なので今度からやめてください。」

などと伝える。

電話越しでメッチャキレてる。

 

キレたいのはこっちだわ.

 

どんだけ時間食ってると思ってんだ。

言っとくけど、処方箋コピーして薬局に持っていくのは犯罪ですからね。  

 

10.報告書を作成

今までの経緯を報告書にまとめて上司に提出。  

 

その後

一日偽造処方箋の処理に追われて調剤する時間は取れなかったです。

幸い、他のスタッフがカバーしてくれたので処理に神経を注ぐことができました。

処理が終わって一段落したところで本部のお偉い方が登場。

 

「マジかよ…疲れてんだよこっちは…」

 

報告書見ながら、その場で訂正箇所を探していく。

お偉い方:「エリア名違うぞ…」

 

「うちの会社コロコロエリア変わるし、名前も変わるからわかんねーだよ!自分が今どこにいるのかも正直わかってねーんだよ!」

 

これは心の声です。

もっとマイルドに優しく伝えました(笑)

 

一通り終了。 お疲れさまでしたー。

 

終わりに

いかがだったでしょうか。

これがMr.Tが実際に体験した偽造処方箋です。

所々に心の声が漏れていますがそこはご勘弁を。

 

偽造処方箋については話は聞いていましたが、実際に出くわすとは思っていませんでした。

対処方法もわからなかったのですぐに会社のマニュアルを調べて上司(今回は隣のエリアのでしたが)に報告しました。

 

上司たちも偽造処方箋の対応はしたことがなく、みんなわからない状態でした。

それほどレアなケースですが、いつ偽造処方箋が来てしまうかはわかりません。

可能性はゼロではないので、一度会社や薬局のマニュアルを確認しておくことをオススメします。

 

とても大変で面倒だったけど、一つの経験としてはよかったのではないかと思ってます。

警察にはもう電話したくないな…

何も悪いことはしてないんですがね…

 

まとめ

今回はMr.Tが経験した流れを説明しました。

実際に患者に薬を渡していないので被害はなかったのですが、偽造処方箋だと気づかずに調剤していたら大変なことになっていました。

恐らく被害届なども提出しなくてはいけないと思います。

 

また、偽造処方箋だと気づかずに調剤してしまい、返戻などで気づく場合もあります。

その時は取り下げ請求などの処理も必要になってくるため、一度会社や薬局のマニュアルを確認しておくことをオススメします。

 

実際に偽造処方箋を見破るのは難しいと思います。

最近のカラーコピーは技術が発達しているため、そんな簡単には偽造処方箋だと気づくことは不可能です。

しかし、患者の様子がおかしかったりなどの何かしらのヒントが隠されている場合もあります。

 

いつもと違う、何か違和感を感じたらその場ですぐに調剤しないようにしましょう。

 

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