【毒薬一覧】取扱・保管に要注意!! 毒薬を一覧にしてまとめてみた

2021/8/03(火)

 

こんにちは。Mr.Tです。
今回は毒薬についてです。

毒薬。

使い方を誤ると大事故になる恐れがある薬です。

毒薬はそんなに数は多くありません。

実際にどのようなものがあるのか一覧にしてまとめてみました。

「何か抜けてる」
「新しい薬が発売された」

というような情報がありましたら教えてください。

ドラッグストアの調剤では主に内服薬を扱う機会が多いので、最後に内服薬の解説を簡単にまとめます。

 

毒薬一覧

内服

一般名 商品名 効能・効果
アミオダロン アンカロン
アミオダロン
抗不整脈
ジスチグミン ウブレチド
ウブテック
コリンエステラーゼ阻害薬
テモゾロミド テモダール 抗悪性腫瘍
バルガンシクロビル バリキサ 抗ウイルス
ヒドロキシクロロキン プラケニル 免疫調節薬
メルファラン アルケラン 抗悪性腫瘍

 

注射

一般名 商品名 効能・効果
A型ボツリヌス毒素 ボトックス 眼科用薬
アムホテリシンB ファンギゾン 抗真菌
イダルビシン イダマイシン 抗悪性腫瘍
オキサリプラチン エルプラット 抗悪性腫瘍
カルボプラチン パラプラチン
カルボプラチン
カルボメルク
抗悪性腫瘍
コルホルシンダロパート アデール 心不全
三酸化ヒ素 トリセノックス 抗悪性腫瘍
シスプラチン シスプラチン
ランダ
ブリプラチン
プラトシン
アイエーコール
抗悪性腫瘍
スキサメトニウム サクシン
レラキシン
筋弛緩薬
ドセタキセル水和物 タキソテール 抗悪性腫瘍
ニトロプルシドNa ニトプロ 降圧剤
パクリタキセル タキソール
パクリタキセル
抗悪性腫瘍
ビノレルビン ナベルビン 抗悪性腫瘍
ボルテゾミブ ベルケイド 抗悪性腫瘍
マイトマイシンC マイトマイシン 抗悪性腫瘍
ミトキサントロン ノバントロン 抗悪性腫瘍

点滴静注用

一般名 商品名 効能・効果
アムホテリシンB アムビゾーム 抗真菌
ガンシクロビル デノシン 抗ウイルス
ゲムツズマブオゾガマイシン マイロターグ 抗悪性腫瘍
テモゾロミド テモダール 抗悪性腫瘍
ネダプラチン アクプラ 抗悪性腫瘍
パンクロニウム ミオブロック 筋弛緩薬
ベクロニウム マスキュラックス
マスキュレート
筋弛緩薬
ホスカルネットNa ホスカビル 抗ウイルス

 

内服薬解説

アンカロン
アミオダロン

一般名

アミオダロン

効能・効果

生命に危険のある下記の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効か、又は使用できない場合

心室細動、心室性頻拍、心不全(低心機能)又は肥大型心筋症に伴う心房細動

用法・用量

導入期通常、成人にはアミオダロン塩酸塩として1日400mgを1〜2回に分けて1〜2週間経口投与する。

維持期通常、成人にはアミオダロン塩酸塩として1日200mgを1〜2回に分けて経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌

1.重篤な洞不全症候群のある患者[洞機能抑制作用により、洞不全症候群を増悪させるおそれがある。]

2.2度以上の房室ブロックのある患者[刺激伝導抑制作用により、房室ブロックを増悪させるおそれがある。]

3.本剤の成分又はヨウ素に対する過敏症の既往歴のある患者

4.リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、ネルフィナビルメシル酸塩、スパルフロキサシン、モキシフロキサシン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、シルデナフィルクエン酸塩(勃起不全を効能又は効果とするもの)、トレミフェンクエン酸塩、テラプレビル、フィンゴリモド塩酸塩又はエリグルスタット酒石酸塩を投与中の患者

主な副作用

肺機能障害、甲状腺機能亢進症または低下症、視覚障害、視神経炎、発疹、光線過敏症など

メモ

Kチャネル遮断薬(III群抗不整脈薬)です。

「生命に危険のある下記の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効か、又は使用できない場合」と記載があるので、一発目に使う薬ではないですね。

他の薬では効果がなかったときに使う薬ですね。

 

ウブレチド
ウブテック

一般名

ジスチグミン

効能・効果

  1. 手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
  2. 重症筋無力症

用法・用量

  1. ジスチグミン臭化物として、成人1日5mgを経口投与する。
  2. ジスチグミン臭化物として、通常成人1日5〜20mgを1〜4回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

禁忌

1.消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者

〔消化管機能を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。また、尿の逆流を引き起こすおそれがある。〕

2.迷走神経緊張症のある患者

〔迷走神経の緊張を増強させるおそれがある。〕

3.脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム)を投与中の患者

4.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

主な副作用

悪心・嘔吐、腹痛、下痢、唾液分泌過多、気道分泌過多、発汗、徐脈、縮瞳、呼吸困難など

メモ

コリンエステラーゼ阻害薬です。

排尿困難の症状で使われることが多いです。

コリン作動性クリーゼの初期症状(徐脈、 腹痛、下痢、発汗、唾液分泌過多、縮瞳、呼吸困難、血清コリンエステラーゼの低下、線維束れん縮等)に注意しなければなりません。

 

テモダール

一般名

テモゾロミド

効能・効果

  1. 悪性神経膠腫
  2. 再発又は難治性のユーイング肉腫

用法・用量

1. 初発の悪性神経膠腫の場合放射線照射との併用にて、通常、成人ではテモゾロミドとして1回75mg/m2(体表面積)を1日1回連日42日間、経口投与し、4週間休薬する。
その後、本剤単独にて、テモゾロミドとして1回150mg/m2を1日1回連日5日間、経口投与し、23日間休薬する。この28日を1クールとし、次クールでは1回200mg/m2に増量することができる。

2. 再発の悪性神経膠腫の場合通常、成人ではテモゾロミドとして1回150mg/m2(体表面積)を1日1回連日5日間、経口投与し、23日間休薬する。この28日を1クールとし、次クールで1回200mg/m2に増量することができる。

3. 再発又は難治性のユーイング肉腫の場合イリノテカンとの併用において、通常、テモゾロミドとして1回100mg/m2を1日1回連日5日間、経口投与し、16日間以上休薬する。これを1クールとし、投与を反復する。なお、患者の状態により適宜減量する。

禁忌

1.本剤又はダカルバジンに対し過敏症の既往歴のある患者
2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

主な副作用

倦怠感、頭痛、貧血、吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘、下痢、疲労など

メモ

抗がん剤ですね。

アルキル化剤で、細胞増殖に必要なDNAに作用し、DNA複製阻害作用やDNAの破壊作用により抗がん作用を現します。

Mr.Tは残念ながら、毒薬の中でこの薬だけは扱ったことがありません…

何か情報がありましたらお願いします。

 

バリキサ

一般名

バルガンシクロビル

効能・効果

  • 下記におけるサイトメガロウイルス感染症
    • 後天性免疫不全症候群
    • 臓器移植(造血幹細胞移植も含む)
    • 悪性腫瘍
  • 臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制

用法・用量

  • 〈サイトメガロウイルス感染症〉
    • 初期治療

      通常、成人にはバルガンシクロビルとして1回900mgを1日2回、食後に経口投与する。

    • 維持治療

      通常、成人にはバルガンシクロビルとして1回900mgを1日1回、食後に経口投与する。

  • 〈臓器移植(造血幹細胞移植を除く)におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制〉

    通常、成人にはバルガンシクロビルとして1回900mgを1日1回、食後に経口投与する。
    通常、小児にはバルガンシクロビルとして次式により算出した投与量を1日1回、食後に経口投与する。ただし、1日用量として900mgを超えないこと。推定糸球体ろ過量が150より高値の場合は150を用いること。

    投与量(mg)=7×体表面積(m2)×推定糸球体ろ過量(mL/min/1.73m2

禁忌

1. 好中球数500/mm3未満又は血小板数25,000/mm3未満等、著しい骨髄抑制が認められる患者[本剤の投与により重篤な好中球減少及び血小板減少が認められている。]

2 .バルガンシクロビル、ガンシクロビル又は本剤の成分、バルガンシクロビル、ガンシクロビルと化学構造が類似する化合物(アシクロビル、バラシクロビル等)に対する過敏症の既往歴のある患者

3 .妊婦又は妊娠している可能性のある女性

主な副作用

下痢、吐き気、嘔吐、口腔カンジダ症、腹痛、上腹部痛、胃不快感、発熱、疲労、倦怠感、頭痛、貧血、咳、不眠、発疹、皮膚炎、鼻咽頭炎、副鼻腔炎、網膜剥離など

メモ

ウイルスの増殖に必要なDNA複製を阻害し、サイトメガロウイルス感染症を治療する薬です。

この薬は高いんですよね…

Mr.Tが調剤していたときは1錠2,500円もしたのです。

しかもヒートではなく、ボトル製剤しかない。

調剤する時は分包して出さなければなりませんでした。

手震えるわ…

 

プラケニル

一般名

ヒドロキシクロロキン

効能・効果

皮膚エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス

用法・用量

通常、ヒドロキシクロロキン硫酸塩として200mg又は400mgを1日1回食後に経口投与する。
ただし、1日の投与量はブローカ式桂変法により求められる以下の理想体重に基づく用量とする。
 女性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)−100)×0.85
 男性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)−100)×0.9

(1)
理想体重が31kg以上46kg未満の場合、1日1回1錠(200mg)を経口投与する。
(2)
理想体重が46kg以上62kg未満の場合、1日1回1錠(200mg)と1日1回2錠(400mg)を1日おきに経口投与する。
(3)
理想体重が62kg以上の場合、1日1回2錠(400mg)を経口投与する。

禁忌

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.網膜症(ただし、SLE網膜症を除く)あるいは黄斑症の患者又はそれらの既往歴のある患者[副作用として網膜症、黄斑症、黄斑変性が報告されており、このような患者に投与するとこれらの症状が増悪することがある。

3.6歳未満の幼児[4-アミノキノリン化合物の毒性作用に感受性が高い。

主な副作用

下痢、頭痛、中毒性皮疹および蜂巣炎(寒気、高熱)など

メモ

詳しい作用機序はまだ分かっていません。

抗炎症作用や免疫調節作用により、炎症症状を改善すると考えられています。

また、ヒドロキシクロロキンが、リソソームという細胞小器官に蓄積することにより免疫調節作用を発揮するものと考えられています。

この薬は体重によって用法用量が変わる薬です。

患者に直接体重を聞くのは聞きずらいですよね…

Mr.Tが担当した患者は女性だったので尚更…

処方せんに血液検査や身長、体重の数値を載せてくれている病院はありがたい。

眼の障害が現れることがあるので、定期的な眼科受診もしなければなりません。

 

アルケラン

一般名

メルファラン

効能・効果

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解
多発性骨髄腫

用法・用量

(1)
1日1回メルファランとして2〜4mg(本剤1〜2錠)を連日経口投与する。

又は

(2)
1日1回メルファランとして6〜10mg(本剤3〜5錠)を4〜10日間(総量40〜60mg)経口投与し、休薬して骨髄機能の回復を待ち(通常2〜6週間)、1日2mg(本剤1錠)の維持量を投与する。

又は

(3)
1日1回メルファランとして6〜12mg(本剤3〜6錠)を4〜10日間(総量40〜60mg)経口投与し、休薬して骨髄機能の回復を待ち(通常2〜6週間)、同様の投与法を反復する。

なお、投与中は頻回に血液検査を行い、特に白血球数、血小板数を指標として適宜用量を増減又は休薬する。

禁忌

1.白血球数2000/mm3以下又は血小板数50000/mm3以下に減少した患者[致死的な感染症誘発や出血傾向増大の危険性が高くなる。]

2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

主な副作用

食欲不振、吐き気、嘔吐など

メモ

アルキル化剤で、細胞増殖に必要なDNAに作用し、DNA複製阻害作用やDNAの破壊作用により抗がん作用を現します。

休薬期間のある薬なので、飲み方を適切に指導しないと事故につながります。

定期的に血液検査を行い、白血球の数値も観察しなければなりません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

毒薬は内服だと種類が少ないのですべて覚えてしまいましょう。

しかし、使い方が複雑なものもあります。

一歩間違えると大事故につながるので確認すべきことをしっかり確認し、投薬後も継続的な服薬フォローを続けましょう。

薬局によって調剤頻度は違ってきますが、面だとウブレチドが多い印象です。

Mr.Tは面が多かったのですが、どこの店舗でもウブレチドは結構出てました。

排尿困難で悩んでいる人は多いので。

よく出る薬から勉強していきましょう。

 

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参考文献:PMDA各種添付文書

 

処方薬

Posted by Mr.T