
こないだドラッグストアに行ったら
「薬剤師がいないから薬を売れない」って言われたの。
ドラッグストアは営業してるのに薬剤師がいないっておかしくない?
何で薬が買えないの?
今回はこのようなお悩みを解決します。

おっしゃる通りでございます。
実際、お客さんからも同じようなことをたくさん言われるよ。
確かにドラッグストアは営業しているのに薬剤師がいないって変な話だよね。
中には薬剤師がいない店舗もあるし。
薬剤師がいないと「要指導医薬品」と「第一類医薬品」が買えなくなるんだ。
薬剤師がいる時間を確かめておいた方がいいね。
「薬剤師がいないからロキソニンが買えない!」
「何故ドラッグストアは営業してるのに薬剤師がいないんだ?」
などの疑問やクレームなどはドラッグストアで働いているとよく来ます。
確かに、ドラッグストアは営業しているのに薬剤師がいないというのはお客さんにとってはおかしな話でしょう。
Mr.Tも実際に働くまでは疑問に思っていたことでもあります。
この疑問には「分離申請」という申請方法が関与してきており、ドラッグストアの店舗と調剤薬局は繋がっていても別の店舗という認識が必要になります。
薬剤師がいないと「要指導医薬品」と「第一類医薬品」を販売することができません。
よく売れるロキソニンSシリーズやリアップシリーズなどを購入することができなくなるのです。
その他の分類の医薬品は登録販売者がいれば購入することができます。
会社や店舗によって薬剤師の有無や勤務時間が違うので、お客さんにとっていつ希望している薬を買うことができるのか、非常にわかりにくい仕組みとなっています。
今回はドラッグストアで薬剤師がいる時間帯や、分離申請について説明していきます。
Contents
ドラッグストアと薬局の分離申請について
ドラッグストアの中に薬局があるのに、なぜ営業時間が異なるのでしょうか?
この答えには「分離申請」というカラクリがあります。
「分離申請」とは、ドラッグストアの店舗と調剤薬局をそれぞれ別々の施設として登録を申請することです。
ドラッグストアの店舗の中に薬局がある形態が多いですが、分離申請をするとドラッグストアと薬局は別の店舗の扱いとなります。
同じ店舗であれば営業時間を一緒にしないといけませんが、別々の店舗なので、営業時間が異なっても問題ないのです。
薬剤師が薬局の外へ出て、OTC(市販薬)の接客をする場面をよく見ますが、厳密に言うとおかしな行為なのです。
自分が勤務している別の店舗で働いていることになるのだからおかしな話ですよね。
しかし、実際にはグレーゾーンらしいです。
薬局の人件費や経費なども店舗が管轄していることが多いですし、ドラッグストアの店員が薬局に出入りすることもあります。

地域によっては厳しいところもあるよ。
ある県では、分離申請をした店舗は薬剤師や調剤薬局事務が薬局の外に出てはダメ。
もちろん、OTCの接客もダメということになります。
完全に調剤と要指導医薬品・第一類医薬品の販売に限定されていることがあります。
▼調剤薬局事務については以下の記事をご覧ください。
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ドラックストアに薬剤師がいるかどうか確認する方法
自分が行きたい店舗に薬剤師がいるかどうかをしっかりと確認してから行かないと、薬剤師が勤務しているのか、調剤は行っているのかなどがわからず、無駄足になってしまう可能性が高いです。
自分が何を目的にしてドラックストアに行くのかで変わってきますが、ドラックストアに薬剤師がいるかどうかの確認方法を紹介します。
インターネットで検索する
ある程度の規模の会社のドラッグストアであれば各店舗ごとのホームページがあり、営業時間が記載されています。
ドラッグストアの店舗の営業時間と、調剤薬局の営業時間をわけて書いてくれている会社もあります。
「調剤薬局」が記載されてあれば、薬剤師は確実に勤務しています。
薬剤師がいないと調剤ができませんので。
しかし、調剤薬局がなく、調剤を行わない薬剤師が店舗に勤務している場合もあるので、ネットだけだと薬剤師が勤務しているかどうかの判断が難しい場合もあります。
電話で聞く
電話で聞くのが一番確実です。
電話番号はネットで調べれば書いてあります。
店舗側の事情で急遽「薬局は閉局」などという非常事態もあり、ネットの情報では追いつかないこともあるので電話が一番確実です。

ドラッグストアの店舗の方は勤務している人数が多く、代わりもいます。
仮に誰か体調不良などで欠員が出たとしても、カバーできるケースが多いのでお店を閉めることは少ないです。
しかし、薬局の方は薬剤師の代わりがあまりいません。
どこの地域もギリギリで回していることもあり、特に一人薬剤師の店舗は薬剤師が体調不良を起こすと閉局になってしまうことが多いのです。
▼一人薬剤師については以下の記事をご覧ください。
薬剤師がいないとどうなる?
薬剤師が勤務していないと、主に「調剤」と「要指導医薬品・第一類医薬品」が販売できなくなります。
また、店舗によっては高度管理医療機器の資格を薬剤師以外の店員が持っていないと、コンタクトレンズなども販売できなくなります。
市販で販売されているかぜ薬などは買うことができ、登録販売者もいるので困った場合は登録販売者に相談してみましょう。
「ロキソニンSシリーズが買えなくなることが不便」
という意見をお客さんから言われることが多いです。
ロキソニンSシリーズの飲み薬は「第一類医薬品」なので、薬剤師がいないと販売できません。
薬剤師がいる時間帯に来てもらうか、他の解熱鎮痛剤で対処するしか方法がありません。
「ドラッグストアが営業している = 薬剤師がいる」
と思っている人が多いので、そうではないことを頭に入れ、薬剤師に用があるときは必ず薬剤師の勤務時間を確認してから行くようにしましょう。
▼医薬品の分類や区分については以下の記事をご覧ください。
薬剤師がいなくても解決できる場合が多い
「薬のこと = 薬剤師」という考えを持っている人が多く、決して間違いではないのですが登録販売者も薬については詳しいです。
薬剤師を求めてくる人が多いですが、薬剤師ではなく登録販売者でもお客さんの悩みを解決できることが非常に多いのです。
薬剤師でしか解決できない内容は主に以下の4つです。
- 処方箋に関する内容
- 要指導、第一類の販売
- 併用薬、飲みあわせ
- 医療用医薬品の内容
上記以外の薬に関する相談は、薬剤師がいない店舗でも登録販売者がいれば解決できる可能性が高いので相談してみましょう。
▼登録販売者が薬剤師を求められたときの対応方法については以下の記事をご覧ください。
まとめ
ドラッグストアの分離申請や、薬剤師がいるかどうかについて説明してきました。
ドラッグストアや薬局の営業形態は会社や店舗によって様々なので、一概には言えません。
24時間営業を行う店舗もあれば、短時間で終了する店舗もあります。
薬局も祝日・平日問わず、深夜まで営業を行う店舗もあれば、短時間の営業で祝日は完全に閉局という薬局もあります。
やはり自分が行きたい店舗に確認を取ることが重要です。
痛みが酷く、やっとの思いでドラッグストアにたどり着いたのに薬剤師がいないからロキソニンが買えない…という事例を数多く聞きます。
売って欲しいというお客さんの気持ちは痛いほどわかるのですが、薬剤師がいないと販売できないという「決まり」があるので店舗のスタッフはどうすることもできないのです。
自分が普段よく行くドラッグストアの営業形態や薬剤師の勤務状況は確認しておいた方がいいでしょう。
また、上記でも説明しましたが、薬剤師でなくても薬のことなら登録販売者で対応は可能です。
中には薬剤師でしか回答できないような案件もありますが、ほとんどのことは登録販売者が解決してくれます。
何かわからないことがあれば、何でも相談してみましょう。
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