ロキソニンは頭痛時には効かない? 適応と効能・効果について徹底解説

2021/7/27(火)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回はロキソニンと頭痛の関係についてです。
 

ロキソニン。

痛み止めとしては超有名な薬です。

誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

結論から言うと、ロキソニンは頭痛に効きます。  

しかし、頭痛という症状には効くのですが、ウラには少しカラクリがあるのです。    

OTC(市販薬)でも医療用と同じロキソニンSが販売されているので簡単に購入することができます。

処方薬のロキソニンもOTCのロキソニンSも主成分は同じロキソプロフェンです。

主成分が同じなので効果は全く同じなはずです。

しかし、処方薬とOTCでは効能・効果が異なるのです。

これはどういうことでしょうか?  

以下、処方薬をロキソニン、OTCをロキソニンSと記載します。

 

ロキソニンの効能・効果

医療用のロキソニン

  • 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛   関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛  
  • 手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎  
  • 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)            

OTCのロキソニンS  

  • 頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛・抜歯後の疼痛、咽頭痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛
  • 悪寒・発熱時の解熱    

 

「頭痛、生理痛にロキソニンS」

とCMで宣伝しているのでロキソニンSには頭痛・生理痛に適応がありますが、ロキソニンにはありません。

しかし、医師も理解して(中には適応を理解していない医師もいますが)処方しているので患者さんにとっては特に問題ありません。

頭痛・生理痛にもしっかりとロキソニンは効きます。    

 

レセプトはどうなる?

*レセプトは原則、適応がある疾患しか審査に通りません。
*レセプトとは、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。

適応外の疾患だと

「この薬はこの疾患には効きませんよね」

と言われ、「*返戻」や「**突合」といった形で薬局に送り返されるか、お金を払ってもらえません。
*返戻とは、レセプトの記載内容に「不備」や「誤り」等があった場合に、提出した保険医療機関にレセプトが差し戻されることです。
**突合とは、病院と薬局のレセプトを突き合わせて確認することです。
 

以上より、処方薬で出されたロキソニンは頭痛で出した場合、審査には通らないのです。  

しかし、社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会のどちらともロキソニンに関しては以下のように記されています。  

使用例

原則として、「ロキソプロフェンナトリウム水和物【内服薬】」を「片頭痛」、「緊張型頭痛」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。  

使用例において審査上認める根拠 薬理作用が同様と推定される。

出典:審査情報提供事例について(社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会)

ということは、国で認められているんだから、効能・効果に記載されていなくても例外的にOK。

レセプトの審査で落とされることはないと認識しても大丈夫な気がします。

落とされるのが怖いのであれば病院に疑義照会をして頭痛時でOKの指示を貰えれば薬局側が被害を被ることはありません。

レセプトに医師了承済と一言いれておけば問題ないのです。      

 

まとめ


  • 処方薬とOTCのロキソニンは効能・効果が違うが、効き目は一緒。
    頭痛、生理痛にも効果アリ。
  • レセプトは効能・効果に頭痛は記載されてないが、例外的に認めると宣言しているので問題ない。 
    慎重になるのであれば病院に疑義照会、レセプトにコメントを入れておけばOK。  

 

同じ薬なのに効能・効果が違うとかおかしな話ですよね。

「効能・効果に頭痛も加えてしまえばいいのに」

と思いますが、改定するのにはすごく面倒くさいらしく、簡単には改定できないらしいですね。
当然お金もかかる。

いくつもの書類を作って審査してもらって、許可をもらって…
改定後も薬のパッケージや添付文書も全部作り直し…  

大人の事情ってヤツですかね。

参考文献:

  1. ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10%添付文書
  2. ロキソニンS 添付文書(PDF) (daiichisankyo-hc.co.jp)
  3. 141 ロキソプロフェンナトリウム水和物①(神経1)|社会保険診療報酬支払基金 (ssk.or.jp)
  4. 200930_7112_iyaku_100_141.pdf

 

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