【公費一覧】 公費の一覧と複数の公費の優先順位についてまとめてみた

2021/10/07(木)

 

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は複数の公費の優先順位についてです。
 

公費。 

公費とは簡単に説明すると、国や自治体が税収を財源として、医療保険制度とは別に費用の負担を行う制度のことです。

社会的弱者の救済や社会福祉、公衆衛生の向上、難病の治療や研究を目的としたものでもあります。  

公費は複数種類があり、中には併用する場合もあります。

公費には優先順位が決まっているので、複数の公費を併用する場合は優先順位が高い方を第一公費、次を第二公費第三公費として使います。

しかし、その優先順位が非常にわかりづらい…

処方箋に書いてあればその通り入力すれば問題ないのですが、中には書いていない場合もあります。

今回は公費の一覧とその優先順位についてまとめてみました。

 

公費の併用

公費には様々な種類がありますが、その中でも


  • 国が管理している公費
  • 地方自治体(都道府県)が管理している公費 

 

があります。  

優先順位は国 → 地方自治体の順番です。

国と地方自治体を比べると国の方がお金を持っていますからね。

おサイフが大きいところから先に出すイメージです。  

併用の例をみてみましょう。  

国と国の併用

Mr.Tの薬局でよく来るのが自立支援(21~)生活保護(12~)の併用です。

21~の方が優先順位が上なので、第一公費は21~第二公費が12~になります。  

国と地方自治体の併用

例として小児慢性(52~)こども医療の併用。

こども医療は地方自治体が管理しているので、県によって番号が違います。

例として、東京では


  • 81~がひとり親家庭等医療費助成制度(マル親) 
  • 88~が乳幼児医療費助成制度(マル乳)

 

という制度になっているようです。

*Mr.Tは東京で勤務したことがないので東京のことは詳しくはわかりません。
Mr.Tがいる県では公費番号が全然違います。  

この場合は国 → 地方自治体の順なので 第一公費が52~第二公費が88~になります。    

地方自治体と地方自治体の併用

例としてひとり親こども医療の併用。

Mr.Tが現在いる薬局ではひとり親が優先なので、第一公費がひとり親第二公費がこども医療になります。  

余談

この2つは市が管轄しているので、取り扱いが市によって違ってきます。

同じ県でも市によって違うので、この市では公費が使えるからタダ、この市ではお金を払って後で償還払いなどの制度を取っている市も経験しました。

ひとり親の償還払いは、申請書を薬局で患者さんにかいてもらい、薬局が市役所に提出するという仕組みです。      

 

番号順

法別
番号
制度 負担割 根拠法
10 結核医療   感染症法
11 結核入院医療   感染症法
12 医療扶助
(生活保護)
  生活保護法
13 戦傷病者療養給付 全額公費 戦傷病者特別援護法
14 戦傷病者更生医療 全額公費 戦傷病者特別援護法
15 自立支援医療
(更生医療)
  障害者総合支援法
16 自立支援医療
(育成医療)
  障害者総合支援法
17 療育医療   児童福祉法
18 原爆認定医療   原爆被爆者援護法
19 原爆一般医療   原爆被爆者援護法
20 措置入院   精神保健福祉法
21 自立支援医療
(精神通院医療)
原則1割 障害者総合支援法
22 麻薬入院措置 医療保険優先 麻薬及び向精神薬取締法
23 養育医療   母子保健法
24 自立支援医療
(療養介護医療)
  障害者総合支援法
25 中国残留邦人   中国残留邦人等自立支援法
28 一類・二類・指定感染症 医療保険優先 感染症予防法
29 新感染症 原則全額公費 感染症予防法
30 心神喪失   心神喪失者医療観察法
38 肝炎治療特別促進事業    
51 特定疾患など   難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)
52 小児慢性特定疾患   児童福祉法
53 児童福祉施設措置医療   児童福祉法
54 特定医療
(指定難病)
健康保険優先 難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)
66 石綿健康被害救済制度   石綿による健康被害の救済に関する法律
79 障害児施設医療   児童福祉法

優先順

法別
番号
制度
13 戦傷病者療養給付
14 戦傷病者更生医療
18 原爆認定医療
29 新感染症
30 心神喪失
10 結核医療
11 結核入院医療
20 措置入院
21 自立支援医療
(精神通院医療)
15 自立支援医療
(更生医療)
16 自立支援医療
(育成医療)
24 自立支援医療
(療養介護医療)
22 麻薬入院措置
28 一類・二類・指定感染症
17 療育医療
79 障害児施設医療
19 原爆一般医療
23 養育医療
54 特定医療
(指定難病)
51 特定疾患など
38 肝炎治療特別促進事業
52 小児慢性特定疾患
53 児童福祉施設措置医療
66 石綿健康被害救済制度
25 中国残留邦人
12 医療扶助(生活保護)
** 各自治体の公費

 

まとめ

公費の優先順位について説明しました。

公費はややこしく、正直、苦手な人が多いと思います。

優先順位が違い、返戻が来た経験も何度もあります。

まず、よく来る公費の優先順位を覚えましょう。

地域によって違いますが、国の公費よりこども医療やひとり親、生活保護の公費を使用する患者さんが多いと思います。

薬局でどの公費が多いのか一度見てみましょう。

あまり来ない公費がいきなり来ても誰もわかりません。

普段来ないのに突然、結核医療(10~)が来たとしてもMr.Tはわかりません。

そこから調べて解決します。

解決する術を持っていれば何も怖いことはありません。

しかし、あなたの薬局で頻繁に調剤する公費ぐらいは覚えておきましょう。

 

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Posted by Mr.T