酸化マグネシウムを服用中に牛乳を飲むと副作用発生? ミルクアルカリ症候群に注意!

2021/8/01(日)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は酸化マグネシウムと牛乳の関係についてです。
 

ミルクアルカリ症候群。

酸化マグネシウムは子供から高齢者まで幅広く使用できる薬です。

便秘薬として使われることが多く、制酸剤として胃の症状に使われることもあります。

よく患者さんから

「酸化マグネシウムと牛乳は何故一緒に飲んではいけないの?」
「たくさんの牛乳って具体的にどれくらい?」

などの質問が来るので、今回は酸化マグネシウムと牛乳の関係について解説していきたいと思います。

 

酸化マグネシウムと牛乳の併用は?

酸化マグネシウムを服用中に牛乳を飲んでも大丈夫ですが、大量に飲むのはダメです。

酸化マグネシウムを服用中に大量の牛乳(カルシウム)を摂取すると、ミルクアルカリ症候群が現れる恐れがあります。

ミルクアルカリ症候群とは、牛乳(カルシウム)の大量摂取と共にアルカリ(酸化マグネシウムや炭酸カルシウムなど)を同時に摂取することが原因で腎臓でのカルシウムの再吸収が増加し、高カルシウム血症が発生した状態のことです。

高カルシウム血症が発症すると悪心・嘔吐、口喝、多尿、意識障害、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠などの症状が現れることがあります。

 

大量の牛乳ってどれくらい?

酸化マグネシウムを服用中に牛乳の併用はOKとのことですが、大量に飲むのはダメとのこと。

では、具体的に大量の牛乳とはどれくらいの量なのでしょうか?

一般的には1回に500mL以上、1日に1L以上が大量の目安です。

1回に500mL以上、1日に1L以上の牛乳を飲んでしまうと上記で説明したミルクアルカリ症候群になりやすく、高カルシウム血症の症状が出やすくなってしまいます。

しかし、大量の牛乳を飲んでいなくても高カルシウム血症の症状が出ることがあります。

個々の年齢や性別・腎機能・食事やカルシウム製剤を含めた総合的なカルシウムの摂取量と、患者の状態から高カルシウム血症かどうか判断されるので、大量の牛乳を飲んでいなくても症状が出ることは十分にありえます。

 

名前が違う酸化マグネシウムはたくさんある

病院でもらう酸化マグネシウム剤の代表的な名前として以下のものがあります。


  • 酸化マグネシウム 
  • マグミット
  • 重カマ

 

この他にも成分が酸化マグネシウムの商品が多数あるので併用に注意しましょう。

名前が違っても成分が同じであれば効き目は一緒です。

重複して飲んでしまうと副作用が出る危険性が高まります。

病院にかかる時、OTC(市販薬)で薬を選ぶときには必ずお薬手帳を持参するようにしましょう。

 

お薬手帳についての記事はこちらから

 

OTCの酸化マグネシウム

処方箋で病院から出されることが多いのですが、OTC(市販薬)でも酸化マグネシウムは販売されています。


  • 酸化マグネシウムE便秘薬 
  • コーラックMg
  • 3Aマグネシア

 

以上の商品以外にもたくさんのOTCがあります。

病院からもらった酸化マグネシウムではあまり効果が感じられず、OTCで酸化マグネシウムを購入してしまう人もいるので、併用薬がある場合はお薬手帳を必ず薬剤師に見せるようにしましょう。

 

まとめ


  • 酸化マグネシウムを服用中に牛乳を飲んでもOK
  • 牛乳の量は1回500mL、1日に1L以下
  • 大量の牛乳(カルシウム)を摂取すると、ミルクアルカリ症候群が現れる恐れがある 
  • 酸化マグネシウムの商品は多数あるので併用に注意

 

以上のことを注意しましょう。

基本的には酸化マグネシウムを服用中に牛乳を飲むのは控えた方がいいと思います。

上記でも述べたように、大量ではなくても個人の体調や腎機能によって副作用が出やすい人もいます。

少しだから大丈夫という自己判断は非常に危険です。

どうしても飲みたいのであればきちんと検査をし、医師・薬剤師とよく相談して飲むようにしましょう。

 

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