保険関係

【規格違い】用法が違うのに1剤? 同一成分で規格違いの入力方法について徹底解説

2021/6/19(土)

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は同一成分で規格違いの入力方法についてです。
 

同一成分で規格違い。  

例えばアムロジン錠5mgとアムロジン錠2.5mg。

これらは成分が同じ薬で規格が違う薬です。

難しくないですね。 

処方箋で

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T
分1 朝食後 7日分  

Rp.2
アムロジン錠2.5mg 1T
分1 夕食後 7日分

 

このような処方箋が来た時にこのまま入力すると返戻になります。

では、どのように入力すればいいのでしょうか?  

今回は同じ薬で規格違いの入力方法について説明していきます。  

 

レセプトの入力方法

同一成分で規格が異なる薬が複数でた場合、剤をまとめてレセプトは1つの枠にまとめます。

レセプトで別枠にすると剤数が変わってくるので「薬剤料」が変わることがあります。  

レセコンによって入力の仕方が変わってくると思いますが、Mr.Tが使用しているレセコンでは不均等用法という入力の仕方で入力します。

一つの枠にまとめるように入力

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T
アムロジン錠2.5mg 1T
分2 朝・夕食後 7日分    

不均等用法を使う  

アムロジン錠5mgを
起床時―朝―昼―夕―寝る前
0―1―0―0―0  

アムロジン錠2.5mgを
起床時―朝―昼―夕―寝る前
0―0―0―1―0   と入力。

完成

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T 
0―1―0―0―0
アムロジン錠2.5mg 1T 
0―0―0―1―0
分2 朝・夕食後 7日分 

完成。  

これで1剤になります。  

朝食後と夕食後を分けて入力すると2剤になってしまうため、患者さんの負担が増えてしまい、確実に返戻になります。  

現在ではレセコンも進化し、2剤に分けて入力しても勝手に1剤と判断してくれる機能が追加されたレセコンもあります。  

しかし、普段からこのような処方箋が来たら1枠に収める入力の仕方を身につけておいた方がいいでしょう。

 

注意事項

たくさん薬があると見落とす

上記のような例だとわかりやすいのですが、たくさん薬があると見落とすことがあります。

特に今までの処方に追加で同じ薬が用法が違って出されるパターン。

これは結構見落としがちです。  

例として  

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T
ミカルディス錠40mg 1T
バイアスピリン錠 1T
トラゼンタ錠 1T
分1 朝食後 7日分  

Rp.2
メトグルコ錠500mg 2T
リリカOD錠75mg 2T
分2 朝・夕食後 7日分

Rp.3
メチコバール錠500μg 3T
ロキソニン錠60mg 3T
ムコスタ錠100mg 3T
分3 毎食後 7日分  

Rp.4
デパス錠0.5mg 1T
分1 就寝前 7日分  

Rp.5
メトグルコ錠250mg 1T
分1 昼食後 7日分

 

完全に適当に入力しましたが、一番下のメトグルコ錠250mgが前回の処方箋に追加されたとして、すぐに対応できるでしょうか?  

分2のメトグルコ錠500mgと分1のメトグルコ錠250mgをあわせて分3・毎食後に入力し直さなければなりません。  

このように薬がたくさんある時に見落としがちなので注意しましょう。

今回の例はすべて先発で入力しましたが、処方箋では先発やジェネリック、一般名が混在しており、パッと見て同じ薬かどうかわからないこともあります。

入力をする調剤事務、薬剤師はもちろんですが、入力監査・投薬をする薬剤師もきちんと見ておかないと後で返戻を食らうので注意しましょう。

薬袋が一緒になるので注意

アムロジンの話に戻ります。

レセコンによって違うと思いますが、Mr.Tが使っているレセコンだと、  

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T
分1 朝食後 7日分  

Rp.2
アムロジン錠2.5mg 1T
分1 夕食後 7日分

 

こちらで入力すると薬袋が2枚出てきます。

患者にとっては朝に飲む薬、夕に飲む薬と分かれていてわかりやすいです。  

しかし、  

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T 
0―1―0―0―0
アムロジン錠2.5mg 1T 
0―0―0―1―0
分2 朝・夕食後 7日分

 

こちらだと薬袋が1枚しか出てきません。

1枚の薬袋に規格の違う同じ薬を2種類入れているので患者にとってはわかりづらく、飲み間違いを起こす可能性があるので投薬時にしっかりと説明しましょう。  

薬袋を分けることができる機能もあるので、理解が怪しい患者さんには入力は1つにまとめますが、薬を渡すときは薬袋を2つにわけて渡す場合もあります。

自分が使っているレセコンは薬袋を分ける機能があるかどうかを確認しておいた方がいいでしょう。  

一包化算定での注意

一包化でも注意しなければなりません。  

例として  

Rp.1
アムロジン錠5mg 1T
ミカルディス錠40mg 1T
アムロジン錠2.5mg 1T
分1 朝食後 7日分

 

これはパッと見ると1剤で3種類なので算定可能だと思いますが、アムロジン錠の規格違いでアムロジン錠は1種類にまとめられてしまいます。

なので、アムロジン錠とミカルディス錠の2種類だけとなり、一包化の算定はできません。

根拠はこちら

【一包化加算】  

(問2)
一包化加算の算定に当たっては、同一銘柄の同一剤形で規格のみが異なる薬剤が同時に調剤された場合(例えば0.5mg錠と1mg錠)は1種類として取り扱うことでよいか。 

(答)貴見のとおり。

引用:150203疑義解釈QA(その12) (mhlw.go.jp)

 

まとめ

同一成分で規格違いの入力方法について説明しました。

はっきり言って面倒くさい。

パッと見て理解できないことも多いので。

調剤事務などのレセコン入力をする人はたくさんの事例を見て、たくさんの経験を積まなければこのような問題を解決することはできません。

もちろん、入力をする薬剤師もそうです。

返戻が来て勉強することも多いです。

一度間違えたことは再度ミスを繰り返さなければ問題ないと思いますし、他のスタッフにも共有しましょう。

今回の同一薬剤の返戻は今でもたまに来ます。

入力時の見落とし、薬が追加され、一般名や商品名が混同してわからなかったなどの理由でスルーされることが多いです。

これは経験を積み、医薬品を覚えなければ解消はされないでしょう。

薬剤師も調剤事務も日々勉強しないとダメですね。    

 

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以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:

150203疑義解釈QA(その12) (mhlw.go.jp)

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