【調剤報酬】薬局の数字は何を見ている? 調剤報酬集計表の見方について徹底解説

2021/8/12(木)

 

 

こんにちは。Mr.Tです。
今回は調剤報酬集計表の見方についてです。

1カ月の調剤の結果をあなたは見ているでしょうか?

見ていない人は見てみましょう。

見ている人はどこを、何の数字を見ているでしょうか?

一番わかりやすいのは処方箋枚数だと思います。

数字の知識がなくてもわかります。

処方せん枚数以外にも見るべき、見ておいた方がいい数字はたくさんあります。  

Mr.Tが使っているレセコンでは、1カ月の調剤の結果を「調剤報酬集計表」という形で一枚の紙にまとめられます。

この紙以外にも1カ月の結果を報告書にまとめて提出しなくてはいけないので、様々な数字を見なくてはいけません。  

今回は調剤報酬集計表をベースにMr.Tが何の数字、項目に着目しているか解説していきます。    

調剤技術料や薬学管理料、各種加算などを理解していない人は今回の内容は難しいと思いますので、最低限の知識を頭に入れてから読むようにしてください。

 

基礎的な項目

処方箋枚数

前年の同じ月と比較します。

また、同じ年の他の月と比較すると、どの月が多くてどの月が少ないかが一目瞭然です。

花粉、インフルエンザ、風邪などの11~3月はやはり多いですね。  

患者数

1ヶ月に何人の患者が来てくれているかを見ます。

1人で複数の処方せんを持ってきてくれているなど、気づくことも多いです。  

新患数

新患数を確認します。

あまりにも少ないようだったら、アピール不足の可能性があります。  

処方箋1枚単価

平均して、処方箋の1枚の値段はいくらなのかを確認します。

高ければ高いほど売上は上がるのですが、目安として12,000円を超えると要注意です。

高いと国から目をつけられ、個別指導や集団指導に呼ばれる可能性があります。

しっかりと指導できていれば問題ないのですが、自信がないのであればハイリスク算定や乳幼児算定を算定するのはやめた方がいいです。  

薬剤料

1ヶ月で使った薬の値段を確認します。

高額医薬品が来るともちろん上がります。

廃棄率などに関係してくる数値です。

保険合計・合計売上金額

1点10円なので、 保険合計×10=合計売上金額 となります。

どれだけの売上をあげているか、とても重要な数値です。  

ジェネリック率

1ヶ月のジェネリックの使用率、過去3カ月のジェネリックの使用率の平均値を見ます。

過去3カ月の平均値によって算定できる点数が変わってきます。  


  • 75%以上:18点
  • 80%以上:22点
  • 85%以上:26点 

*R3.3月現在

3段階あります。

ジェネリックの使用率が高いほど、売上を伸ばすことができます。  

オーソライズドジェネリックについての記事はこちらから

 

集中率

集中率とは、一番多く処方箋が来ている病院が、処方箋全体の何割を占めているかという数値です。

例えば月間100枚来たとして、A病院から一番多く処方せんが来ているとします。
A病院から30枚来ていたら、集中率は30%となります。

集中率によって調剤基本料が変わってくるので重要な数値ですが、ドラッグストアは面でやっているところが多いので、Mr.Tはあまり意識してません。

ある月の集中率は9%とかでした。  

在庫金額

現在どれだけの在庫を抱えているかを確認します。

棚卸や薬価改定時に大量に在庫を抱えているとかなり大変ですし、危険です。

しかし、在庫を絞りすぎると不足薬も出てしまいます。

バランスを考えて在庫管理をしましょう。  

店間入庫金額

会社内でどれだけの薬を引き取ったかを確認します。

多く引き取れば引き取るほど会社のデッドストックをなくしているわけですから、会社に貢献していることになります。  

店間出庫金額

自店のデッドストックをどれだけ多店舗に送り出したかを確認します。

自店で動かない薬は期限切れを待つだけです。

積極的に働きかけ、デッドストックを少なくしましょう。  

廃棄金額

期限切れや廃棄などの金額です。

多いほどお金を捨てていることになります。

調剤時のミスに気を付け、デッドストックを少なくすることによって廃棄金額を少なくすることができます。

廃棄薬の記事はこちらから

粗利額・粗利率

調剤による儲けです。

調剤では値下げとかはできないので、こちらではコントロールできません。

しかし、薬を購入する際に会社の推奨品を使えば卸から安く仕入れることができるので、粗利をあげることもできます。

粗利をあげたいのであれば積極的に会社の推奨品を使いましょう。

 

調剤技術料

調剤の忙しさ、大変さを図る一つの指標でもあります。

同じ1枚でも、目薬1種類の処方箋と、散剤5種類の薬では手間の度合いが違いますよね。

当然、後者の方が調剤技術料が高くなります。

調剤技術料はたくさんの項目があるので、今回はMr.Tが重視している項目をピックアップします。

薬局によって重要な項目は違ってくると思うので自店のデータをよく見てみましょう。

麻薬、向精神薬、覚醒剤原料、毒薬など

これらの薬は取り扱いが重要な薬です。

特に麻薬は1錠でも無くなれば警察、保健所行きです。

これらの薬がどれだけ出ているのか件数を確認します。

取り扱いが大変な薬なので加算も取れます。  

一包化

一包化をすることで一包化加算を算定することができます。

一包化は面倒なので、件数が多いのであれば自動分包機などの機械の導入も考えなければなりません。

施設調剤を行っているところは必須だと思います。

一包化の関連記事はこちらから

夜間・休日等加算

Mr.Tがいる薬局では、平日は19:00以降、休日は終日「夜間・休日等加算」という加算を取ることができます。

夜遅くまでやっている、休日もやっている便利料という認識でOKです。

開局していなければ処方せんを受け付けることができませんので。

夜間・休日等加算についてはこちらから

在宅

在宅の状況を確認します。

何人抱えているか、月に何回行っているかを確認します。

計量混合加算

散剤、シロップ、軟膏などを混合したときに算定できる加算です。

例えば散剤の混合が多ければ円盤の分包機、軟膏の混合が多ければマゼリータや練太郎などの機械の導入を検討した方がいいでしょう。 

 

薬学管理料

薬学管理料もたくさんの項目がありますので、Mr.Tが重視している項目をピックアップします。

3カ月以内に来局、手帳あり、なし

3カ月以内に再来局、手帳のあり、なしによって値段が変わってきます。

また、手帳の持参率が低いと管理料が減らされ、各種加算を算定することができなくなります。

手帳の持参率には気をつけましょう。  

薬剤服用歴管理指導料(特例)  13点

3カ月以内の再来局患者のうち手帳の活用実績が50%以下、各加算は算定不可  

*R3.3月現在

お薬手帳の関連記事はこちらから

各種加算

かかりつけ指導加算、ハイリスク加算、乳幼児加算、吸入指導加算、在宅、居宅加算などの加算の確認をします。

特に努力すれば算定できる加算、取り忘れ等を防ぐためにも件数を確認しています。

重複投薬・相互作用等防止加算、服薬情報等提供料などは取り忘れが多い印象があります。

理解してない薬剤師も多いです。

服薬情報等提供料は地域支援体制加算の算定要件にも含まれています。

ハイリスク乳幼児算定はきちんと指導すれば比較的簡単に取れる加算ですので、取り忘れがないようにしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Mr.Tが見ている項目を簡単に説明しているので

「もっとこんな数値を見た方がいい!」
「見ているところが浅い!」

とか、いろんなことを言われそうですが、別に今回あげている数値だけを見ているわけではないので。

あまり数字を意識していない人向けに書いているので少しでも興味を持っていただければ幸いです。

少しずつ理解してくると色んな項目に興味を持つようになってきます。

最初は処方せん枚数だけで十分。

少しずつジェネリック率や売上、加算状況などと守備範囲を広げていけばいいのです。

いきなり一辺に理解するのはムリです。

嫌になってしまうので。

時間に余裕がある時に自分の店舗の調剤報酬を見てみましょう。 

 

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