医薬品

冷湿布と温湿布の違いと使い分けについて徹底解説【急性・慢性?】

2021/7/09(金)

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Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は外用の湿布、冷感と温感の違いと使い分けについてです。

 

外用の湿布、冷感と温感の違い。

 

湿布には「冷感タイプ」「温感タイプ」の2種類があります。

医療用医薬品、OTC(市販薬)のどちらにもこの2つのタイプは存在します。

処方箋でも2つのタイプを使い分けている医師や患者さんもいます。

 

OTCでもよく

 

「冷感と温感は何が違うのか?」
「どちらの方が効き目がいいのか?」

 

などの質問をよくされます。

 

今回は外用の湿布の冷感と温感の違いと使い分けについて説明していきます。

 

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成分

皮膚刺激型(第一世代)

冷感

  • サリチル酸メチル
  • サリチル酸グリコール
  • ハッカ油
  • l-メントール
  • dl-カンフル  等

 

温感

  • トウガラシエキス
  • ノニル酸ワニリルアミド  等

 

経皮吸収局所作用型(第二世代)

  • インドメタシン
  • ケトプロフェン
  • ジクロフェナク
  • ピロキシカム
  • フェルビナク
  • ロキソプロフェン  等

 

 

その他にも抗ヒスタミン薬やビタミン剤などが配合されている医薬品もあります。

第二世代と呼ばれる成分は冷感、温感のどちらのタイプもあります。

第一世代に比べて効果は高いですが、消化性潰瘍、出血性疾患、気管支喘息などを持っている人は併用に注意しなければなりません。

 

また、併用薬や光線過敏症にも注意が必要な成分もあります。

 

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使い分け

冷感と温感に効果の差異はありません。

どっちが強いとか、効果があるとかはないのです。

 

正直、患者さんやお客さんの使用感で好きな方を選んでもらえばいいです。

冷たい方が好きな人は冷感、暖かい方が好きな人は温感、夏だったら冷感、冬だったら温感という選択の仕方でも正直問題ありません。

しかし、この回答ではあまり納得できない人が多いのは事実。

 

今から冷感と温感の違いを詳しく説明します。

 

急性の痛みには冷感

冷感は捻挫や打撲などの急性期(24~48時間以内)の腫れと痛みを伴う場合に使います。

冷感タイプには冷やす効果があり、急性期は炎症が起こっているので冷感タイプの方が適しています。

 

慢性の痛みには温感

温感は肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを伴う場合に使います。

慢性的な痛みは血行が悪くなり、筋肉が固まってしまうことにより発生します。

温感タイプには温める効果で血行をよくし、筋肉の凝りをほぐすことによって痛みを軽減させます。

 

温感の注意点

温感は肌を温める効果があるのですが、肌が過敏な人にはあまり向きません。

以前、湿布類で肌がかぶれたことがあるという人にはオススメしない方がいいでしょう。

また、はがしてからすぐに入浴したり、入浴後にすぐに貼付すると痛みを感じることがあるので、入浴の30分~1時間前までにはがし、入浴後は30分ほどおいてから貼付した方がいいです。

 

Mr.T

Mr.Tも温感を使った時に、はがしてすぐにシャワーを浴びたらずっとヒリヒリしっぱなしでした(笑)
30分から1時間前には必ずはがしましょう。

 

RICE療法

急性期(24~48時間以内)の外傷痛やスポーツ時の筋肉痛では、薬を使用する前にRICE療法と呼ばれる応急処置を行うと患部の炎症や膨張の軽減に効果があります。

 

ココがポイント

  • Rest(安静):患部に負担をかけない体位で安静にする
  • Icing(冷却):氷や氷水などで15~20分ほど冷やす。冷却により代謝が低下し、炎症が鎮静化して痛みが軽減する
  • Compression(圧迫):患部を末梢から中枢に向かって弾性包帯などで圧迫する(うっ血しない程度に)
  • Elevation(挙上):できる限り長く、頻繁に患部を心臓より高い位置に挙げて保持することで浮腫を改善

 

まとめ

冒頭でも述べた通り、冷感と温感の違いについては必ずと言っていいほど質問をされます。

処方せんでは医師が決めたのでそのまま調剤することが多いですが、OTCではお客さんが自分で選ぶので迷う人が多いです。

 

こちらからするとぶっちゃけた話、効き目は同じなので、使う本人の使用感で決めてもらえばOKというスタンスなのですが、薬を使うお客さんにとっては知識がないので悩むのは当然です。

基本的には急性は冷感慢性は温感という認識で問題ないのですが、そこまでこだわる必要はありません。

急性期に温感を使っても、慢性期に冷感を使ってもまったく問題はありません。

 

このような知識を持ったうえで患者さん・お客さんにあった指導・接客をしていきましょう。

 

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