医薬品

大人なのに錠剤が飲めない? 錠剤を飲む方法と飲めない時の対処法について徹底解説

2021/12/01(水)

錠剤・飲む方法

 

Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は錠剤を飲む方法と飲めない時の対処法についてです。

 

錠剤。  

 

薬のほとんどが錠剤です。

こどもであれば粉薬やシロップが多いのですが、大人だと圧倒的に錠剤の割合が高いです。

というか、規格が錠剤しかないものがほとんどです。

 

成長具合にもよりますが、5歳ぐらいから錠剤にチャレンジするこどもが多いです。

小さい頃から錠剤を飲めるようにしておかないと、大人になってから困ります。

大人なのに錠剤が飲めず、苦労している人も多いのが現状です。

 

今回は錠剤を飲む方法と飲めない時の対処法について説明します。

 

錠剤が飲めなくて何が悪い?

「別に薬なんてそんなに飲まない」

「粉薬やシロップを飲めばいい」

 

錠剤を飲めない、飲もうとしない人には以上のような言い分があるようですが、いつまでも錠剤を飲むことができないと後々苦労することになります。

錠剤が飲めないことによるデメリットを以下に挙げていきます。

 

剤形が錠剤しかない薬が多い

かぜ薬は粉薬やシロップなど、たくさんの剤形があります。

こどもでも飲めるように各製薬会社が工夫を凝らして作ってくれています。

しかし、例えば抗がん剤や希少な疾患に使う薬などは錠剤しか剤形がありません。

その他の剤形は、あっても口の中で溶けるOD錠ぐらいしかありません。

 

錠剤が飲めないと薬による治療ができなくなってしまいます。

砕いたり半分にして飲む方法もありますが、薬によっては剤形の特性上、そのままで飲まなければいけない薬もあります。

 

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飲む量が多くなる

薬は体重や年齢で用量が決まります。

体重が多いとその分飲む薬の量も増えます。

錠剤では1錠で済むものが、粉薬では一包にパンパンに入った粉薬を飲まなければならない場合もあります。

大量の粉薬を飲むのはかなり大変です。

 

また、かぜ薬だと熱、喉、鼻…など複数の種類の薬を出されることが多いです。

錠剤だと1回にまとめて飲むことができますが、大人の粉薬では量が多いので、複数回にわけて飲まなければなりません。

 

飲むのも管理するのも大変なので、錠剤を飲めるに超したことはありません。

 

錠剤を飲む工夫

そのまま錠剤を飲むことができなくても飲みやすくする方法はあります。

代表的な方法を紹介します。

 

メモ

  • オブラート
  • 服薬ゼリー
  • 食べ物に混ぜる

 

オブラート

オブラートに包んで服用します。  

ドラッグストアや薬局に売っているので簡単に手に入ります。

滑らかになるので飲みやすくなりますが、大きいサイズの錠剤が飲めない人はなかなか難しいかもしれません。

 

 

服薬ゼリー

こちらの服薬ゼリーもドラッグストアや薬局で売っています。

ゼリーと一緒に錠剤を飲みこむので、つるんとして飲みやすいです。

味がついているものがほとんどなので、オブラートや錠剤単品で飲むより飲みやすいと思います。

しかし、薬によってはゼリーについている味と飲み合わせが悪いものもあるので、必ず薬剤師に相談してから使うようにしましょう。

 

 

 

食べ物に混ぜる

普段食べているものと一緒に錠剤を飲むのも一つの手です。

ゼリーやプリン、ヨーグルトなどでもOKです。

しかし、服薬ゼリーでも述べた通り、食べ物と薬の飲み合わせが悪いものもあるので、必ず薬剤師に相談してから試すようにしてください。

 

また、ハチミツと一緒に薬を飲む人もいますが、1歳未満にはハチミツは禁忌(飲んではいけない)なので、1歳未満のお子さんにはハチミツをあげないようにしましょう。

 

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錠剤を飲むコツ

上記で工夫を紹介しましたが、そのままで飲めるに超したことはありません。

イチイチ錠剤を飲むたびにゼリーやオブラートを買ったり、食べ物を用意するのは面倒ですから。

 

病気などで薬を飲めない人は難しいですが、ほとんどの人は苦手意識から錠剤を飲めない人が多いです。

過去に喉に食べ物が詰まったという、トラウマを持った人は恐怖体験から錠剤を飲めないということがあります。

 

「今から錠剤を飲むぞ!」

 

と意識すると飲めなくなります。

Mr.Tも意識しすぎると飲めなくなります。

 

「どうやって飲んでるんだっけ?」

 

と思い始めるともう飲むことができません。  

 

Mr.T

水はどれぐらい口に含むんだっけ?
上向くんだっけ?
下向くんだっけ?

 

こうなったらもう終わりですね。

錠剤より大きいご飯を飲みこんでいるのだから、錠剤を飲めないはずはないのです。

普通に水を飲む感覚で錠剤を飲めるようになればベストです。

 

以下に錠剤を飲みやすくするコツを紹介します。    

 

ポイント

①少量の水で口・喉に潤いを与える
②一口分の水を口に含む
③上を向いて錠剤を口に入れる
④飲むときは正面から少し下くらいを向く
⑤のどに詰まる感覚があれば更に水を飲む 

 

①少量の水で口・喉に潤いを与える

口や喉が乾燥していると薬が貼りつきやすくなり、飲み込むのが難しくなります。

潤しておくことでスムーズに錠剤を飲みこめるようになります。

 

②一口分の水を口に含む

少なすぎても多すぎても上手く錠剤を飲みこむことができません。

錠剤の量によっても水の量が変わってきます。

練習して自分の適量を見つけましょう。

 

③上を向いて錠剤を口に入れる

水を口の中に含んでいるので、正面や下を向いていると錠剤を口の中に入れる時に全部水が出てしまいますね。

 

④飲むときは正面から少し下くらいを向く

上を向きすぎても下を向きすぎても喉が苦しくなり、上手く錠剤を飲むことができません。

なるべく自然な形で飲みこむのがベストです。

ご飯を食べる時に極端に上や下を向いて飲み込むことはないですよね。

一気飲みをするときは別ですが…

 

⑤のどに詰まる感覚があれば更に水を飲む

水の量が少ない、飲み込む力が弱かったときなどに喉に引っかかっている感覚があります。

その時は水を飲んで流してしまいましょう。

飲む錠剤の数が多いほど、この感覚があらわれることが多いです。

 

 

以上のことを意識しないで飲めるようにしましょう。

それには練習が必要なのでラムネや氷、ちいさくなった飴などで練習しましょう。

錠剤を飲む練習を始めるこどもさんたちにはラムネを使って練習することをオススメしています。

上手に飲めたらもう1個食べていいよとご褒美にもなりますので。

 

食べ過ぎると虫歯になる可能性もあるので注意しましょう。

 

どうしても飲めない場合の対処法

錠剤に対して苦手意識がある人はもちろん、病気や個人的な事情でどうしても錠剤が飲めない人がいます。

無理に飲もうとすると逆効果なので、錠剤がどうしても飲めない人は医師、薬剤師に相談しましょう

 

「大人なのに錠剤が飲めないなんて言うのは恥ずかしい…」

 

と思う人が多いと思いますが、医師や薬剤師は慣れているので大丈夫です。

むしろ、先に言ってもらわないと困ります。

医師が処方してから、薬剤師が薬を渡し終えてから

 

「実は錠剤が飲めないんです」

「錠剤が飲めないから薬を飲まなかった」

 

と言われる方が困ります。  

処方箋を持ってきて薬局で錠剤が飲めないと相談する人が多いのですが、薬剤師は勝手に錠剤を粉薬などに変更はできません。

医師の了解が必要なので疑義照会が必要になるのです。

 

場合によっては時間がかかることもあるので、必ず医師に錠剤が飲めないことを相談しましょう。

 

以下に錠剤が飲めない時の対処方法について説明していきます。

 

ポイント

  • 錠剤のサイズを変更する
  • 錠剤を半分に割る(半錠)
  • 口腔内崩壊錠(OD錠)へ変更する 
  • その他の剤形に変更する
  • 粉砕する

 

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錠剤のサイズを変更する

規格があるのであれば、錠剤のサイズを変更するのも一つの手です。

大きい錠剤は飲めないが小さければ飲める人が多いので、サイズを変更するのが手軽な方法です。

事前に医師に相談すればサイズが小さいものに変更してくれるでしょう。

 

また、ジェネリック医薬品であれば薬局で自由にサイズを変更することができます。

しかし、その分飲む錠数は増えるのでご注意を。

例えば抗生剤のクラリスロマイシン。  

 

クラリスロマイシン200mg 1T

であれば

クラリスロマイシン50mg 4T

 

に変更することができます。

1回に1錠飲むのが1回に4錠飲むことになるので逆に大変かと思いますが…

 

錠剤を半分に割る(半錠にする)

半分に割ってしまえばサイズが小さくなるので、半錠にするのも一つの手です。

錠剤を見てみると、真ん中に線が入っている錠剤があります。

これを「割線」というのですが、この割線が入っている錠剤は半分にしても問題ないという印です。

しかし、割線だと思ってもただの模様で線が入っている錠剤もあるので、半錠にするときは必ず薬剤師に相談しましょう。

 

半錠にしてはいけない薬もたくさんあるので個人で判断するのは非常に危険です。

 

半錠にする方法

スパーテルを使う

割線があるのであれば、薬剤師はスパーテル(薬さじ)を使って半分にする人が多いです。

家にスパーテルは無いと思うので、スプーンとかで構いません。

スプーンの出っ張っている方に錠剤を載せて、両手の親指で押してあげると簡単に割れます。

最初はコツがいりますが、慣れてしまえば他の器具を使わなくてもすぐに割ることができるので非常に楽です。  

 

器具を使う

スパーテルやスプーンを使うのは難しい…

という人には半錠にする器具があります。

はさみの形式や半錠カッターなどがあります。

どちらもセットしてカットするだけなので、非常に簡単に半錠にすることができます。

 

 

 

薬局で半錠にしてもらう場合は「自家製剤加算」という加算がプラスされることがあるので料金が上がります。

手間賃ですね。

 

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口腔内崩壊錠(OD錠)へ変更する

口の中で溶ける口腔内崩壊錠(OD錠またはD錠)に変更するのも一つのです。

OD錠はイメージとしてはラムネです。

口の中で溶けるので錠剤を飲めない人にはオススメです。

 

最近は色々な味がついたOD錠が多くなってきたので、飲みやすいように工夫されたものが多いです。

OD錠でも口の中で溶かさず、錠剤と同じようにそのまま飲んでも構いません。

Mr.Tは口の中に味が残るのがキライなので、OD錠でも錠剤と同じようにそのまま飲んでいます。  

 

剤形としては錠剤の他にOD錠が多いので、粉薬やシロップがなくてもOD錠であれば存在する可能性が高いです。

 

その他の剤形に変更する

OD錠以外にも様々な剤形が存在するので、飲みやすい剤形に変更してもらいましょう。

粉薬、シロップの他にも「フィルム」と呼ばれるペラペラのシート状になっているものもあります。

 

また、片頭痛に使うイミグランであれば錠剤の他に点鼻薬が。

ボナロンであれば経口ゼリーが存在します。

 

薬によって様々な剤形があるので医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

もっと詳しく

 

様々な剤形があるのですが、すべての薬に自分が希望した剤形があるとは限りません。

また、ジェネリック医薬品の方が剤形が豊富です。

先発医薬品には剤形がないが、ジェネリック医薬品だったら存在する剤形も多いです。

剤形については医師より薬剤師の方が詳しいと思うので、薬剤師に相談してみた方がいいかもしれません。

 

粉砕する

半分にしても飲めない、自分が希望する剤形がない場合は粉砕するという方法もあります。

錠剤を叩いて割ってぐりぐり回して粉にします。

しかし、注意点が何点かあるので説明していきます。

 

粉砕してはダメな薬がある

薬の特性上、粉砕してはダメな薬があります。

効果が落ちたり、吸湿性があってベタベタになってしまう薬もあるので、自分の判断で勝手に粉砕しないようにしましょう。

 

薬局で粉砕してもらうのであれば医師の許可が必要

「錠剤が飲めないから薬局で粉砕して」

 

と言われることが多いのですが、薬局で勝手に粉砕することができません。

医師の許可が必要なので疑義照会をしなければなりません。

これはルールなので、勝手に薬局で剤形を変更してはダメなのです。

また、粉砕するにあたって料金も上がります。

粉砕することで「自家製剤加算」という加算がプラスされます。

半錠と同じです。

 

Mr.T
粉砕ってメチャクチャ面倒くさいから正直やりたくないんだよね…

 

ロスが多くなる

薬局で粉砕する時にミキサーを使ったり、乳鉢でゴリゴリ潰しながら乳棒でグルグル回します。

どうしてもミキサーや乳鉢、乳棒に粉砕した薬がこびりついてしまい、薬がロスしてしまいます。

薬局でやってもロスするので、自宅でやるとなると更にロスする可能性があるので粉砕は最後の手段だと思った方がいいです。

第一、面倒だし大変です。

 

まとめ

錠剤を飲むコツ、飲めない時の対処法などを説明してきました。

苦手意識から来るものであれば、頑張って克服するのがやはりベストでしょう。

今はそこまで薬を飲む機会が無くても、年を取るとどうしても薬に頼らなければならない時が来る可能性が高いです。

 

急に頭痛がひどくなり、錠剤があっても飲むためのゼリーがない…

 

ということも考えられます。

 

症状がひどいときにわざわざ半錠にしたり、粉砕する気力が残っているでしょうか?

 

なるべく小さいうちから錠剤を飲む練習をしておいた方がいいです。

 

飲むことは普通に行っているので錠剤を飲む練習をしたことがない人が多いと思いますが、実際に飲めない大人も多いので、小さいうちから錠剤に慣れさせることも重要です。

 

まぁ、薬は飲まないに超したことはありませんが、飲めるようになって損はありませんので。

 

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