仕事術

【薬局・引継】 注意すべきことは何? 薬局の引き継ぎ項目についてまとめてみた

2021/10/11(月)

薬局・引き継ぎ    

 
こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬局の引き継ぎ項目についてです。
 

薬局の引き継ぎ。  

新しい店舗に入る、新しい人に任せる為に引き継ぎをします。

新しく入る人はその店舗のやり方や注意事項がわからないため、引き継ぎが重要となります。  

スタッフが複数人数いればわからなくてもすぐに聞けますが、一人薬剤師の店舗や管理薬剤師の変更となると自分が責任をすべて持たないといけないので、引き継ぎがしっかりと行われていないと後で焦ることになります。

「ちゃんと聞いておけばよかった…」

とならないためにも引き継ぎの時に聞きたいこと、伝えなければならないことをまとめておきましょう。  

今回はあくまで一例ですが、薬局の引き継ぎ項目をまとめました。

抜けている点もあると思うので随時付け足していきます。

鍵の保管

薬局、調剤室に入れなければ仕事ができません。

また、麻薬や毒薬、覚醒剤原料、向精神薬の一部などは鍵がかかる棚に保管しなければならないので、きちんと保管場所を確認しましょう。


  • 薬局・調剤室
  • 麻薬(ダイヤル番号)
  • 毒劇物
  • 毒薬
  • 覚醒剤原料
  • 向精神薬
  • 要指導・第1類医薬品の保管ケース 
  • 薬歴棚

 

薬局によって鍵をかけるものが違うので、鍵がかかっているものは何か、鍵の保管場所、鍵の開け方なども確認しておきましょう。  

Mr.Tの薬局では劇物の苛性ソーダを取り扱っていますが、鍵が特殊で開け方もノーヒントで開けるのは難しくなっています。

いざ、販売する時に鍵が開かなくて焦らないように確認しておきましょう。

 

劇物に関してはこちらの記事から

【毒物・劇物】爆弾が作れる!? 毒物・劇物の販売方法について徹底解説
【毒物・劇物】爆弾が作れる!? 毒物・劇物の販売方法について徹底解説

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掲示物

薬剤師の異動があった場合は掲示物を変更しなければなりません。

特に管理薬剤師が変更になった場合は、管理薬剤師の名前が載っている掲示物はすべて取りかえなければなりません。

どこに何の掲示物があるかをきちんと確認し、すぐに掲示物を変更するようにしましょう。 

 

提出物

薬剤師の異動があった場合は様々な提出物があります。

異動届や変更届、会社に提出するもの、国や市に提出するものなどたくさんあります。

本部がどこまで行い、現場では何をしなければならないのかをしっかりと確認しましょう。

 

シフトの確認

引き継ぎ時点で細かいシフトの確認は難しいですが、営業時間は確認しておいた方がいいでしょう。

ドラッグストアでは24時まで営業や、24時間対応の薬局も存在します。

 

電話番号・FAX番号

薬局の番号を確認しておきましょう。

ドラッグストアではドラッグストアの店舗の電話・FAX番号、調剤室直通の番号などに別れている場合があります。

お客さん、患者さんから、

「処方箋をFAXで送りたいので番号を教えて欲しい」

という問い合わせが多いです。

その時に番号をしっかりと理解していないと、調剤室ではなく店舗の方にFAXが届いてしまい、気づかずにトラブル…

というケースも多々あります。  

確認すべき番号として以下の項目を挙げます。


  • 調剤室の電話・FAX番号
  • 店舗の電話・FAX番号
  • 携帯電話の番号
  • 緊急時の連絡先(マネージャーや管理薬剤師など) 

 

番号を覚える必要はありませんが、聞かれたときにすぐに答えられるように目につく場所にメモを残しておきましょう。

 

パスワード類

電子化が進み、あらゆる仕事をパソコンで行うようになりました。

レセコン、電子薬歴、レセプトなどなど。

これらはパスワードがないとログインできないように設定されています。

いざレセコンを打とうとしたらパスワードがわからない…

という事態にならないためにもパスワードはすべて記録しておきましょう。

パスワード関係は挙げればキリがありません。

薬局内で共通で使うパスワードは一覧にして誰でも見れるようにしておいた方がいいです。  


  • パソコンのログイン
  • レセコン
  • レセプト
  • 電子薬歴
  • 発注、在庫管理のソフト
  • ネット処方箋受付
  • タリン・コンサータなどの特殊な薬のサイト
  • 舌下免疫療法などの医師・病院を確認するサイト 
  • フレーバー、ブドウ糖などのオーダーサイト

 

特殊な薬の取り扱い

薬局によって取り扱っている薬は違います。

特に許可が必要な薬には注意です。

一番は麻薬ですね。

取扱いの許可がないのに調剤したらOUTです。

麻薬、覚醒剤原料は在庫、調剤の頻度なども確認しておいた方がいいでしょう。  


  • 麻薬
  • 覚醒剤原料
  • 毒薬
  • 毒物・劇物
  • リタリン・コンサータ
  • ノルスパンテープ
  • 舌下免疫療法で使う薬 

 

Mr.Tの薬局では麻薬や覚醒剤原料は調剤する頻度が少ないです。

処方箋が来てから発注することが多く、卸に電話、譲受・譲渡書の作成などをしなければなりません。

このような手順も確認しておいた方がいいでしょう。

どこの卸に発注しているのか、発注から納品までの手順、譲受・譲渡書の書き方、保管場所なども確認しておきましょう。

 

印鑑の場所

麻薬や覚醒剤原料の譲受・譲渡書、レセプトなどで印鑑を使用します。

どこに保管してあるか確認しておきましょう。  


  • 譲受・譲渡書に使用する印鑑 
  • レセプト印
  • 店判
  • その他業務で使用する印鑑

 

公費

公費の処方箋は申請をしないと受け付けることができません。

ドラッグストアでは自店で申請することはなく本部の方で申請すると思いますが、どの公費を申請しているのかを確認しておきましょう。

公費だけでなく、労災指定薬局かどうかなども確認しておきましょう。

ドラッグストアでは難病や自立支援などの一般的な公費の申請はすべてされていると思いますが、聞かれたときにすぐに答えられるように一覧にしておいた方がいいです。

保健所が監査に入ったときに公費の申請状況について尋ねられたこともあるので、一覧を作っておくとそれを見せればいいだけなので便利です。

 

保健所に関してはこちらの記事から

保健所の立入検査では何が聞かれる? Mr.Tの保健所立入検査の経験談
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また、地域特有の公費に関しても注意が必要です。

こども医療などは地域によって扱いや使える範囲が違います。

Mr.Tも複数の市をまたいで来ましたが、地域によってこども医療、ひとり親の公費の扱いが異なるので苦労しました。

「原則、こども医療は隣接している市町村は使える」

と教わっているのに、この地域ではダメみたいな事例もたくさんあります。  

 

何でどちらも隣接しているのにこっちはOKでこっちはダメなんだよ…
意味がわからん!

 

 

公費はお金が絡んでくるので慎重に扱わなければなりません。

公費関係の返戻も多いので、引き継ぎ時に必ず細かいところまで確認しておきましょう。

 

公費の一覧に関する記事はこちらから

公費一覧
【公費一覧】 公費の一覧と複数の公費の優先順位についてまとめてみた

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備品置場

調剤する上で備品がないと調剤できません。

プリンターのインクがなくなり大パニック!

ということもあります。

一度に覚えるのは難しいですが、調剤をしながら少しずつ覚えていきましょう。      


  • 薬袋
  • 分包紙
  • 薬包紙  
  • 水剤瓶
  • スポイト
  • 薬杯
  • 軟膏壺
  • プリンターのインク 
  • お薬手帳・カバー
  • お手帳のシール
  • コピー用紙  

 

などなど…たくさんあります。

 

薬の小分け・店間移動

いくら在庫管理を頑張っていても取り扱っていない薬が来てしまうと対応できません。

そのような時に小分け依頼や店間移動で他の店舗や薬局から薬を分けてもらうことがあります。

近くに店舗はあるのか?誰が取りに行くのかなどを確認しておきましょう。


  • 近隣店舗の有無
  • 往復の所要時間
  • 取りに行く人員
  • 電話かFAXか、問い合わせの仕方 
  • 依頼用のテンプレの確認 

 

小分けに関する記事はこちらから

【小分け依頼】またかよ… 近隣薬局の小分け依頼にイライラする話
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スタッフの役割

会社や薬局によってスタッフの役割が違うのできちんと確認しておきましょう。

薬剤師はレジ打ちやレセコン入力はするのか、調剤事務はどこまで調剤補佐に関わるのかなどを理解しておけば調剤がスムーズに運びます。  


  • レセコンを入力できるスタッフ
  • レジ打ち、お会計はどうする?
  • 調剤の補佐はどこまで?
  • 登録販売者、管理栄養士などの資格の有無 

 

などなど…その薬局の各スタッフの役割を確認しておきましょう。

 

書類の保管場所

薬局には許可証やパスワードなどの大事な書類が保管されています。

必要な時に出てこない、失くしたというようなことにならないためにもきちんとファイリングなどで整理し、必要な時にすぐに取り出せるようにしましょう。

大事なものはこのファイルに入れる!

というようなファイルを作っておきましょう。

 

近隣医療機関

近隣の医療機関の有無や診療科、集中率を確認しておくと便利です。

門前であれば診療科を確認すればある程度どのような薬がでるか予想がつきますが、面だとどこの病院から処方箋が来るか予想がつきません。

近隣の医療機関や集中率を見ることでおおよその予想を立てることができます。

また、医療機関との約束、注意事項なども確認しておきましょう。

約束処方や疑義照会に関しての取り決めなどをしっかりと確認しておけば無駄な疑義照会が減ります。

 

疑義照会に関する記事はこちらから

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発注

医薬品の発注先を確認しておきましょう。

この薬局はこの卸からしか発注しないというような決まりもあるかもしれません。 


  • 発注先
  • 卸の電話番号
  • オンライン発注の〆切時間 
  • 配達回数
  • 土曜日の配達の有無

 

発注方法

特に応援で一人薬剤師だと発注に関しては非常に迷います。

どのようなルールで発注するのかを確認しましょう。


  • パソコンですべて自動発注? 
  • 空箱発注?
  • 高額医薬品は?
  • ラベルなどで管理?
  • 過去のデータを見ながら?

 

不足薬の処理

不足薬が生じたときにどのような処理をするのか確認しておきましょう。

郵送するのか、届けに行くのか、取りに来てもらうのか、薬局としての決まりを確認しておかないと、後で患者さんとトラブルになります。

 

要指導医薬品の在庫・販売方法

要指導医薬品や第一類医薬品、体外診断薬などは店舗で販売しているOTCと販売方法や取扱い方法が違います。

販売記録も残さなければならないので非常に面倒です。

在庫場所や記録用紙の場所なども確認しておきましょう。

 

高度管理医療機器の取り扱い

高度管理医療機器も在庫管理や販売方法が面倒です。

高度管理医療機器は自分の薬局では何を取り扱っているかを確認しておきましょう。

コンタクトレンズ、血糖測定器など、様々な商品が高度管理医療機器に分類されていますが、薬局で扱う高度管理医療機器はそこまで多くないはずです。

 

高度管理医療機器に関する記事はこちらから

【コンタクト・販売方法】コンタクトを買うのは面倒くさい? コンタクトの販売方法について徹底解説
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調剤上の注意事項

薬局によって調剤の仕方は変わります。

独自のルールがある可能性もあるのでしっかりと確認しましょう。

約束処方なども一つの例です。

また、患者さんによって調剤方法も変えることもあります。

うまく引き継ぎがされていないとトラブルの元なので注意しましょう。

分包機などの機械類も薬局によってバージョンや会社が違います。

使い方等もしっかりと確認しましょう。    


  • 特殊な調剤方法
  • 分包機の使い方、印字方法 
  • 予製は?  

 

要注意人物

患者さん、店舗の人間など要注意人物を確認しましょう。

どこの店舗にも要注意人物は必ずいます。

患者さんでは対応方法や調剤方法、店舗のスタッフではどのように接すればいいのかなども知っておいた方がいいです。

 

まとめ

思いつくだけざっと挙げてみました。

これ以外にも引き継がなければいけない項目はたくさんあると思います。

ぜひ、「こんな項目もあるよ!」という方はコメントください。

随時付け足していきます。

薬局によってやり方が違うのですべてに当てはまることはないのですが、ある程度は網羅できていると思います。

以上に挙げた項目以外にもMr.Tの薬局では「客注ノート」を作ったり、Mr.Tがオリジナルで作成したExcelやVBAのファイルの使い方等をまとめたものもあるので、これらも引き継ぎします。

店舗で一度引き継ぎマニュアルなどを作ってみてはいかがでしょうか。

 

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